皆さんこんばんわ、網倉雷夢です(^∇^)

えー、何ヶ月ぶりでしょうか・・・。(^▽^;)

こんな中途半端な形で放置してしまい申し訳ございませんでした^^;

まあ、見てくれている方は居るかわかりませんが・・・。

一応キリがつくまで続けさせてもらいますww

あ、後ですね。ブログの文字の大きさを少し・・・、いえかなり大きくしてみました。

もし読みにくかったら教えて頂けるととても助かります。(★uдu)ゞ

では、あいさつはこれぐらいにして・・・まいりましょう。








【恋する者達♡】(第十四話目)



「○○高校から来ました、山口萌です。よろしくねっ♪」

男子

「おい、結構可愛くね?❤」「いけてるっ。俺好み~っ。」

「(なんだかこの感じ、二度目のような気がするわ・・・。)」



キーンコーンカーンコーン♪



山崎(先生)

「じゃ、山口はあそこに座れ。よーし、HR終わるぞーっ。」ガラッ・・・

「梓~!!やっほ~ぃ!」

「やっほー・・・じゃないわよ。どうして転校なんてしてきたのよ。」

「うんとー、何かお父さんの仕事の都合でね。少しだけ引っ越すことになったんだ。」

「だけど、せっかく出来た彼氏と離れ離れになっちゃってよかったの?」

「そうなの・・・。もちろん彼氏と一緒の高校がよかったんだけど、どうしても遠くなっちゃうんだよね。こっちの方が断然近いしっ!でも、引っ越したからって彼氏にもう会えないわけじゃないくて、彼氏も遠くからあの高校に通ってたらしいからこっちからでもそんなに遠くないんだよね。だから、こっちに転校してきたんだよっ。」

「へえ。じゃあ、今日は学校案内するわ。」

「ありがと~っ!」



――――放課後



「ねえ梓~。今日はまだ無理だけど、明日か明後日にうち来ない?お菓子たくさん用意しておくしっ!もちろん、皆でねっ。」

「え、俺たちも行っていいの?」

「もちろんっ!」

博樹

「やりーっ!お菓子大好きだぜっ!」

「じゃあ、明後日皆でお邪魔しようかしら。でも萌、引っ越したばかりで色々磯がいいんじゃないの?」

「大丈夫!こう見えても私、お掃除大好きだし簡単に片付けちゃうからっ!」

「そう。ならいいんだけど。」

「じゃ決まりね。そうと決まれば急いで帰って片付け始めなきゃっ!!じゃあ、また明日~っ!」

「え、ええ。・・・ホントに慌しい子なんだから・・・。」

楓・博樹

「「くすくす。」」

「じゃあ、私達も帰ろうか。今日は特に用事とかないし。連はいつもの場所かしら。」

「あ、連?屋上にいると思うけど、今日は先に帰ってていいって言ってたから帰ろうよ。」

博樹

「どうせ、一眠りしてから帰るんだろ。家で寝ればいいものを・・・。」

「そう、じゃあ帰ろうかな。」



――――次の日(昼)



絵里

「梓ちゃん、お昼ご一緒させてもらってもいいですか?」

「ええ、いいわよ。あ、この子も一緒でいいかしら。」

「初めましてっ!萌です、よろしくね。」

絵里

「初めまして。絵里といいます。全然構いません、是非ご一緒に。」

「そう、じゃあ行きましょ。」

「ん?どこ行くの?ここ(教室)で食べるんじゃないの?」

「俺たち、昼はあそこで食べるんだよっ。」

博樹

「まあ、あいつがいるから向かえがてらそこで食うんだけどな。」

「あそこ・・・?あいつ?んん??」

「まあ、行けば分かるわよ。」



ガチャッ(屋上)



「いたいた。連、来たわよ。・・・また寝てるの?」

「あれ、連さん。何でこんなところに?・・・っというかまたって?」

絵里

「連さんは、ほぼいつもここで寝ていらっしゃるんですよ。」

「・・・別に寝てねえけど・・・。」

絵里

「はっ!ご、ごめんなさいっっ。」

「いや・・・、別にいいけど。」

「ま、誤解されても仕方ないわね。私なんてここに来たときあなたが寝てる姿しか見たことないわ。」

「んなことねえだろ・・・。」

「もうっ、そんなことどうでもいいじゃんっ!早くご飯食べようよっ。」

博樹

「そうだよそうだよ、腹減った・・・。」

「そうね、じゃあいただきましょ。」



いただきますっ



「もぐもぐ・・・。でもさ、ほぼいつも寝てるって授業は出ないの?」

「・・・だから・・・寝てねえっつーの・・・。」

絵里

「連さんは、学年トップの成績の持ち主で毎回のテストの結果が一位なんですよ。」

「えええっっ!!それってかなり凄いんじゃないの?!」

「でも梓が転校して来てから連も一位じゃなくなっちゃったね。」

「・・・興味ない。」

「・・・なんで?」

楓・博樹

「(天然かな・・・?)」

絵里

「梓ちゃんが来てからは、連さんを抜かして梓ちゃんがずっと一位をキープしてるんですよ。でも、二人ともホントに少しの差でほとんど並ぶぐらいなんですよ。」

「えええっっ!梓ってそんなに頭よかったの?!」

楓・博樹

「(え・・・、そっち?)」

「・・・何よ。」

「・・・いや、私超頭いい人にバカって言ってたんだなって思って・・・。」

「・・・。と、とりあえずさっ。ご飯食べない・・・?」

博樹

「そうだよっ。もうすぐ昼休み終わっちまう。」

「そうね。」



いただきます。



――――家(夜)



「明後日萌の家に行くならお菓子作っていかないと・・・。・・・材料あったかしら・・・。」ゴソゴソ・・・



「ん?何してんの梓。」

「あら、楓。どうしたの?」

「いや、何か美味しそうなにおいがしたから何かな~って思って。」

「ああ、これね。明後日萌の家に行くじゃない?手ぶらっていうのもなんだし皆で食べられるお菓子でもって思って、今作ってたのよ。」

「そっか~。俺も手伝おうか?」

「あら、助かるわ。」



数分後・・・



「出来た~っ。」

「ありがとう。楓、手伝ってくれたお礼よ。これ食べていいわよ。」

「マジで?!やった~っ!」もぐもぐ・・・



スタスタ・・・



博樹

「んー、なんかいいにおいするな~。あっ!!楓、てめえ何食ってんだっ!うまそうじゃねえかっ!俺にもくれっ!」

「ダメっ!これは俺のだもんっ。」

博樹

「いいじゃねえか、ちょっとくらい。な?」

「ダメって言ったらダメっ!」

博樹

「何だよっ!ちょっとぐらいいいだろっ、そんなにそれがいいのかよ。」

「違うのよ。これは楓が私のお手伝いをしてくれたからそのお礼であげたのよ。」

博樹

「なんだよ、そういうことか。そう言えばいいじゃねえか。」

「・・・ちょっと自慢してやろうかなって思っちゃったから・・・。」

博樹

「うわ、感じ悪いなあ・・・。」

「でも、実際やってないしっ。」

博樹

「おま・・・っ。」

「うるせえな・・・。夜に騒いでんじゃねえよ・・・っ。」

楓・博樹

「「れ、連。」」

「連、いつの間に降りてきたのよ。」

「二階で寝てたのに、ぎゃーぎゃーうっせえから目が覚めた・・・。」

「・・・元はといえば博樹が俺のお菓子を取ろうとしたからじゃんっ。」

博樹

「なっ・・・。俺は知らなかっただけだろ、楓が教えてくれりゃ俺だって取ろうとしねえよっ。」

「嘘だね。だってダメって言っても取ろうとしてたじゃんかっ!」

博樹

「な、何っ!」

「ちょっと、二人とも。いいかげんに・・・」

「・・・いいかお前ら・・・っ、もう一度だけいう。・・・黙れ・・・っ。」ギロッ!

楓・博樹

「「っ・・・。」」

「つまんねえことで喧嘩してんじゃねえよ、お前らいくつだ。やりたきゃ外行って好きなだけやって来い。他人に迷惑かけんじゃねえよ。」

「・・・っごめん・・・。」

博樹

「・・・悪かった・・・。」

「・・・ったく。」

「・・・まあまあ。まだたくさん作ったから皆で食べましょ。ね?それならいいでしょ。」

「・・・俺はいいよ、もらったし。博樹食べなよ。」

博樹

「俺もいい。・・・楓は自分で働いて手に入れたのに俺だけただでもらうとか・・・。」

「・・・・・・。・・・じゃあ俺もらお。」

楓・博樹

「「気にくわねえっ!!!」」

「ぷぷ・・・っ。」

楓・博樹・連

「「「っ!」」」

「あなた達、コントしてるんじゃないんだから・・・っ。」くすくす・・・

「・・・くす。」

博樹

「・・・はは。」



あははは



「(ぼそ)・・・ったく、めんどくさい奴らだ・・・。」



――――二日後(学校)


「じゃあ、放課後5時半昇降口に集合だからね~!」

博樹・楓

「「は~い!」」


――――


「ごめ~んっ、待った?」

「全然~❤俺らもさっき来たばかりだよ~♪」

「よかった~!さ、皆!早く行こ~っ。」

「お、か、し~♪お、か、し~♪」

博樹

「ふんふふ~ん♪ふんふふ~ん♪」

「・・・ねえ連、あなた本当に楓と双子なの?」

「・・・は?」

「いや、あまりにも楓と博樹がそっくりだから・・・。もしかして、連と楓・・・じゃなくて、楓と博樹が・・・って思っちゃって。」

「・・・まあ、そう思いたくなるかもしれんが、俺と楓は正真正銘の双子だ。」

「そ、そうよね。変なこと聞いてごめんなさい。」

「いや・・・。」

「さっ!着いたよ。ここが私の家よっ!」

「おぉ!可愛い家だ~♪」

「・・・なんか、萌らしいといえば萌らしいけど・・・。」

「さ、入って~!」

「お邪魔します。」

楓・博樹

「「お邪魔しま~す。」」

「そこの突き当たりの部屋に入って待ってて~。」


――――


「ねえ、萌。あなたのご両親まだあの仕事続けているの?」

「・・・うん。だから今日も親居ないんだ。」

「萌ちゃんのご両親さんは何のお仕事してるの?」

「お母さんは服のデザイナーで、お父さんはまあ趣味だと思うんだけど、世界中を旅してる人なんだよ。お母さんもお父さんも仕事で忙しくてあまり家に帰ってこないんだー。でもねっ、私お母さんもお父さんも大好きだよっ❤」

博樹

「そうなんだ・・・。でも寂しくない?」

「もう慣れてるしー、それにっ、今は大好きな彼氏もいるしねっ!」

「・・・ま、それで萌が幸せなら私は構わないけどね。」

「・・・っ梓~~~!!大好き~っ!!」

「・・・っわ、分かったから、離しなさい・・・。」

「本当に仲良しなんだね~。」

「萌、今度彼氏紹介してよ。」

「いいよー!超超ちょーーカッコいいからねっ!」

「はいはい・・・。」


――――


「あ、もうこんな時間だ!私7時に彼氏が家に来るんだった!時間経つのホント早すぎ~。」

「じゃあ、そろそろ私たちは帰りますか。彼氏が来た時に私たちがいたら怪しまれちゃうかもしれないからね。」

「あ、梓っ!恥ずかしいじゃんっ!」

「クスクス、じゃっ、また呼んでね~!」

博樹

「またな、萌~!」

「また明日、おやすみ。」

「皆、またね~!梓、また・・・明日、ね。」


テクテク・・・


「彼氏・・・か、あの子も随分変わったわね。明日・・・、覚えてるのかしら・・・?・・・まさかね。」

博樹

「んー?梓、何一人でブツブツ言ってんの~?」

「ううん、何でもないわ。さあ、早く帰ってご飯にしましょう。」

「やったー!ご、は、ん~♪」

「・・・?」

「今日のご飯はオムライスにしようかしら。」

「マジでっ?!やった~っ!梓大好き~っ❤」

「こらこら、離れなさい。」

博樹

「(ぼそ)ったく、いつまでたってもお子様だな、楓は・・・。」

「んー、博樹、何か言った?俺の聞き間違いかっ?」

博樹

「な、何でもねえよっ、なあ、連?俺もオムライス大好きだぜー!」

「・・・両方ともガキだ。」

「クス。」


――――


「ん~!うまいぃ~~♪」

博樹

「うめぇー。ん?梓、このカレンダーの丸何?何かあるの?」

「ん?どれどれ?あ、ホントだ。ってか明日じゃん、どっか行くの?」

「違うわ、そんな大したことじゃないから気にしないで。」

「そっか。」

博樹

「ふーん。」


・・・そう、毎年必ずこの月のこの日には印をつける。・・・敦也の命日、絶対に忘れてはいけない日・・・。


「・・・・・・。」

博樹

「げっ!ヤバイ、俺宿題終わってなかったっ!」

「あー、俺もすっかり忘れてたっ!博樹、一緒にやろー!」

博樹

「おう、いいぜ。じゃあな、梓。飯サンキューな。」

「お風呂忘れずに入ってね~。」

楓・博樹

「「はーい!」」

「じゃあ、私も部屋に戻るわ。おやすみ。」

「・・・ん。」





・・・はい。

今回はここまでになります。

えー、申し訳ないのですが前回予告していた内容が全くもって入ってないんですが・・・。

本当ならもう少し内容を入れる予定だったんですが、ちょっと色々ありましてお時間がないことに気づきましてですね・・・。

このまま書いてしまうと、また更新時間が延びて今度はいつ更新できるかわからなくなってしまうと思い・・・。

・・・、なんて言い訳なんですが。

すいません(^^;)

次回は頑張って深い内容に努力しますので、今回はどうか見逃してもらえないでしょうか^^;



次回予告!

カレンダーの丸の意味するものは?!

皆で行ったその先には・・・。



次回予告が前回とまるかぶりですが気にしないでください(;´▽`A``

では、今回はこの辺で・・・о(ж>▽<)y ☆

皆さん、こんばんわ。網倉雷夢です(^∇^)

あけましておめでとうございます(`・ω・´)ゞ

色々ばたついてまして、ようやく新年の挨拶と同時にブログを更新することが出来ました。

今年の正月は、ギリギリまで仕事をしていまして気がついたらもう年が明けていたなんてことになっていました。

・・・今年の正月は、ではなく今年の正月もでしたね・・・。

ですが、おせち料理も食べ、お餅もたくさん食べ、雑煮も食べ・・・、ものすごく食べましたw

でも、普段からまともな食事をとっていなかったのでここは多めに見てもらいたいですww

では、あいさつはこれぐらいにしてまいりましょうかっ!




【恋する者達♡】(第十三話目)


「・・・行かないで・・・、そばにいて・・・っ。」


――――次の日


俺たちはリビングに集まって話をしていた。梓を除いて・・・。


「・・・そっか。確かに何があったのか気になるし、梓のことも心配だけど・・・連に任せるよ。」

「悪いな・・・。でも一ついえることは見ての通り、今の梓の心はズタズタに傷ついてる・・・。そのせいで心が不安定になってるから、もし弱気になってたり変な事考えてたりした時は止めてやってくれ。今の梓じゃ自分で判断できないと思うから・・・。」

楓・博樹

「うん。」「わかったぜ。」

「・・・じゃ、俺は梓の様子見てくるわ。」スタスタ・・・


ガラッ


「・・・梓?・・・入るぞ。」

「・・・・・・。」

「・・・大丈夫か?」

「・・・・・・。」

「何か食うか?」

「・・・・・・。」

「・・・何か口にしたほうがいいだろ。待ってろ、今おかゆ作ってきてやるから。おかゆなら食えるだろ。」

「・・・連・・・。ありがと、ね・・・。本当に・・・。」

「・・・・・・気にすんな。」スタスタ・・・


「・・・どうだった?」

「・・・。お前、かゆ作れるよな。」

「あ、う、うん。作れるよ。」

「頼む。」

博樹

「俺も手伝うわ。」

「・・・俺ちょっとコンビニ行って来る。」

「連・・・!・・・すぐ帰ってきてあげなよ・・・。」

「・・・分かってる・・・。」ガラッ

「・・・じゃ、作りますか。」

博樹

「・・・だな。」


――――ガラッ


「ただいま。」

「おかえり。おかゆちょうど今出来たところだよ。」

「サンキュウな。」

博樹

「そういえば梓、さっきうなされてたぞ。早く行ってやれ。」

「お、おう。」スタスタ・・・


「入るぞ。」


ガラッ


「梓、大丈夫か?」

「・・・んっ!うっ・・・。んん・・・ぅ、っはあ・・・はあっ。・・・う、んっ・・・!」ハアハア・・・

「梓、梓・・・。」

「・・・ん、・・・っ連・・・?」ハアハア・・・

「大丈夫か?・・・汗凄いな。タオルあるから顔だけでも拭くぞ。」

「・・・コク。」ハア・・・


「・・・落ち着いたか?」

「・・・うん。ムクッ・・・。」

「起きて大丈夫なのか・・・?まだ、横になってた方が・・・。」

「大丈夫・・・。心配かけてごめんなさい・・・。」

「俺らのことは気にするな。自分のことだけを気にしていればいい。」

「・・・寝ているときにね・・・。最後の敦也の笑顔が何度も何度も私の頭の中を過ぎるんだ・・・っ。目を・・・っ、覚ましてもっ・・・、敦也の姿がどこにもないのっ・・・。どこにもっ・・・。」


ぎゅっ・・・


「大丈夫・・・。大丈夫だから・・・。あいつはいつでもお前を見てるから・・・、ずっとお前の傍にいるから・・・。」

「・・・っうん、うんっ・・・、連っ・・・、連っ。」


ぎゅっ・・・


「大丈夫だ・・・。」


本当は関わってほしくなかったのに・・・。これ以上私に深く入ってこないでほしかったのに・・・。何が大丈夫なのか全然分からなかったのに・・・、連の腕がすごく温かくて・・・、すごく安心できて・・・、今だけはこの中にずっといたい・・・、そう思えたんだ・・・。



「・・・ありがとう。・・・もう大丈夫よ。」

「そうか・・・。あ、楓たちがおかゆ作ってくれたから食え。・・・食べれるか?」

「ええ・・・、いただくわ。二人にお礼言っておいて。」

「ああ、分かった。・・・それより梓、明日学校行けそうか?無理だったら休めばいい。」

「・・・少し考えてみるわ・・・。」

「分かった。じゃあ俺は楓たちのところにいるから、もし何かあったら呼べ。かゆ食い終ったら後で下げに来るからおいておけばいい。」


ガラッ


「・・・大丈夫だった?」

「おう、何とか今は大丈夫そうだ。落ち着いたみたいだったし・・・。」

楓・博樹

「「ホッ・・・。」」


「ボー・・・、おかゆ美味しい。・・・連にみっともないところばかり見られちゃったわね・・・。」


ピンポーンッ♪ ピンポーンッ♪


「はいはーいっ!」


きゃああああああああああっっっ❤❤


「ビクッ!な、何事・・・?・・・それに、この声・・・もしかして。」スタスタ・・・


「な・・・ななな、ええっ?!ど・・・どういうこと・・・!?梓の家にイケメンがそろってるぅ!?」


スタスタ・・・


「・・・萌、何してんのよあなた。」

楓・博樹・連

「「「っ!!」」」

「ああああ梓っ!!何これ、どういうこと!?私家間違えちゃったっ?!」

「間違えてないわよ、そもそも間違えてたら私いないでしょうに・・・。とりあえず、落ち着きなさいよ、話すから。」


説明中・・・ポスト


「な~んだ~っ!そういうことだったんだ~、言ってくれればよかったのにーっ!梓のケチーっ、親友でしょ~っ?」

「言ったら今みたいになると思ったから言わなかったのよ。・・・その前に私あなたと親友になったつもりないんだけど・・・。」

「ひっど~いっ!いくら梓でも許せないーっ!」キィーッ

「・・・えと、あの~、俺らここにいてもいいの・・・?」

博樹

「なんか当たり前のようにいるんだけど・・・、話邪魔じゃない?」

「全っ然!一緒に話そうよっ♪」

楓・博樹

「な、ならいいんだけど・・・。ねえ。」「ああ・・・。」

「いきなりためね、あなた・・・。」

「? ん?あれ、梓と同い年でしょ?ためじゃないの?」

「そうだよ。」

「そうだとしても、普通初対面なんだから・・・もっとこう・・・。」

「もーっ!細かいことは気にしないのっ!ホントに梓は細かいんだから~っ。」

博樹

「(ぼそ)すごいテンション高い子だな。」

「(ぼそ)そうだね。でも、面白そうな子じゃん。」

「はあ・・・、全く・・・。それより、何しにきたのよ。」

「・・・ふふふ。私、ついに・・・彼氏が出来たんですぅ~っっ!!」

「はあ?・・・また冗談を・・・。」

「何それっ!私じゃ彼氏はもう出来ないとでも思ってたわけ?!ひっど~い!」

楓・博樹

「「(・・・もう?)」」

「悪かったわ・・・。でも、よくまた作る気になったわね・・・。」

「うん・・・、まあ・・・ね。それよりっ!その彼氏がまたすっごくカッコイイの~っ❤優しいし~、私のこと大好き~だってっ❤」

「・・・そりゃ自分の彼女のこと大好きだと思っていない人なんていないんじゃないかしら・・・。・・・つまり、あなたはわざわざ家から遠く離れた私の家に来て、のろけを言いに来た訳ね?」

「べ、別にのろけじゃないよ~っ!私は梓と違って親友には報告しておかないといけないかなって思っただけでぇ!あ、それとちゃんとアップルパイも持ってきたよっ!」

「・・・覚えててくれたんだ・・・。ありがとう、あの人もきっと喜ぶわ。」

「(・・・あの人・・・?)」

「もっちろんっ!私が忘れる訳ないじゃないっ!親友の彼氏の大好物をっ!後誕生日もっ!」

「っ!?」

楓・博樹

「「(・・・え、何・・・?)」」

「そ・・・、そうね。そんな力強く言わなくても・・・。」

「・・・あんた、梓のかれ・・・、あいつのこと知ってんのか・・・。」

「・・・?知ってますともっ!私と梓の仲だもんっ。梓は高校で知り合ったって思ってるかもしれないけど、実は昔からの幼馴染だったりするっ・・・!」

「・・・はい?何言ってんのよ。あなたがあの人のことを知っているのは私が教えたからであって、あなたと幼馴染って・・・、私あなたのこと知らないわよ・・・?」

「まあ、そう思っても仕方ないかもね~。小学校も中学校も私、ほとんど行ってなかったから・・・。でも昔よく三人で遊んでたんだよ~?」

「え・・・?!嘘でしょ?学校はともかく、昔一緒に遊んでたって・・・私敦也としか遊んでなかっ・・・っ!ま、まさかっ!毎回私と敦也が遊ぶ時に無理やり入ってきたあの子っ?いつもど派手なピンクのひらひらスカートはいてた・・・。」

「ど・・・、ど派手ってひどいっっ!私あれものすごくお気に入りだったんだからね?」

「ご、ごめん。・・・でも驚いたわ、まさかあの子が萌だったなんて。これで納得したわ。」

「何が?」

「あなた、高校でほんの少ししゃべっただけだったのに何故か私の好きな食べ物とか、好きなタイプとか色々当ててきてずっと不思議に思っていたのよね・・・。」

「まあ昔から一緒にいたら大体分かるからね~。」

「どうして言ってくれなかったのよ。」

「だって~。ようやくたくさん会話するようになってきたと思ったら、梓転校しちゃうって言うし。言うタイミング逃しちゃったんだよ~。」

「ふ~ん。」

「あっ!それより、皆でアップルパイ食べない?」

「え・・・、俺らが食べてもいいの?」

「うんっ!遠慮なく~っ。」

「じゃあ・・・、まあ、いただきます。」

博樹

「いただきます。」


パクッ


楓・博樹

「美味しいっ!」「うめえっ!」

「ホント?よかった~っ。梓も食べなよ~っ!」

「ご、ごめん。・・・私は食べれないや・・・。」

楓・博樹

「「あ・・・、・・・・・・。」」

「・・・・・・。」

「・・・大丈夫っ!!もうお供えしてきたからっ!二つもね。だから食べよーよっ!梓が食べなきゃ敦也が怒るよ?俺の好物を食わないとはどういうことだあ~!!ってね?」へへ

「・・・ぷぷ。何それ・・・。くすくす。分かったわ、じゃあいただくわ。その前に、飲み物持ってくるわ。」スタスタ・・・


「これ本当に美味しいね~っ。」

「え、ホントに?嬉しいな~❤」


スタスタ・・・


「・・・梓、平気か?」

「大丈夫よ。だから連も皆のところに行きなよ。」

「・・・ここにいる。」

「・・・そう。」


「うんうん、・・・それで?」

「~が~でね、超可愛いのっ!!」

博樹

「へえっ、ならなら俺も可愛いか?なんつって。」

「そんなわけないでしょー!」

博樹

「えー!軽くショックーっ。」


あははははっ


「皆、飲み物入れたわよ。はい。」

三人

「サンキュー。」

「・・・ん?あれー、時間たつの早くない~?もうそろそろ帰んないと・・・。」

「なんでよ。どうせならお昼食べていけばいいじゃない。もうすぐお昼なんだし。」

「えへっ❤彼氏が待ってるからさっ♪ご飯はまた今度誘ってっ!またね~っ。」

「ばいばいー!」

博樹

「気をつけてな~。」

「あっさり、親しくなっちゃって・・・。さて、私達もお昼にしましょ。」


――――(夜)和室


「ボーー・・・。」


ミャー・・・、ゴロゴロ・・・


スタスタ・・・


「・・・梓。・・・何してんだ?」

「んー、ちょっと・・・ね。」

「そう、か。・・・くー、おいで。」なでなで

「・・・あのさ、私明日学校行くことにしたわ。いつまでもこのままじゃ、あの時と変わらないわ。それに・・・、こんな私は敦也を逆に悲しませてしまうだけだと思うし・・・。・・・戻りたいな、いつかまた・・・、敦也が好きだった私に・・・。」

「・・・おう、がんばれ。」

「じゃあ、私寝るわ。おやすみ・・・。」

「ん・・・。」


――――次の日


「・・・ふあぁっ。ん・・・、もう朝ね・・・。お風呂入ってこないと・・・。」スタスタ・・・


「んー・・・、朝か・・・?・・・今何時・・・?・・・六時か。ちょっと早起きしすぎたな・・・っ。リビングにでも行くか・・・。」


ガラッ


「あら、連。おはよう。今日はえらく早起きなのね、もう少し寝ててもいいのに。すぐに朝ごはんの支度するわ。」

「・・・ん。」

「・・・ふわぁ~っ。梓~、おはよ~❤」

「おはよう、大丈夫?なんだか凄く眠たそうだけど・・・。何か嫌な夢でも見たの?」

「ううんー。昨日徹夜でマンガ読んでたらいつの間にか凄い時間になってて・・・、おかげで超寝不足・・・。」

博樹

「はよー梓。俺も一緒だ・・・。借りてきた映画見てたら寝不足になっちまった・・・。ねみぃー・・・。」

「・・・お前ら、夜更かししすぎだ。自業自得だな・・・。」

「ふふ。じゃあ、朝は目が覚める私特製スーパー目覚まし紅茶でも飲んでいく?」

楓・博樹

「「賛成っっ!」」

「(スーパー目覚まし紅茶・・・。)」

「連も飲む?」

「・・・おう。」


――――学校


絵里

「あ、皆さんおはようございます。」

「おはよう、絵里。」

楓・博樹

「おはよー、絵里ちゃん。」「はよー、山もっちゃん。」

「・・・。」

「博樹、だんだん絵里の呼び方が変わって言ってるわね・・・、」

博樹

「・・・そうか?」


山崎(先生)

「おーい、席つけー。えー、今日は転校生を紹介するぞー。はい、入ってー。」


ガラッ


「え・・・、何で・・・っ。」

楓・博樹

「「あれ・・・?!」」

山崎(先生)

「じゃ、自己紹介を。」

「・・・はいっ。○○高校から来ました、山口萌ですっ。よろしくね♪」

「(・・・なんで萌が・・・っ。)」




・・・という感じですが・・・。

どうでしたでしょうか。意外なことに萌がけっこう重要人物だったという・・・。∑(゚Д゚)

読み返してたら、「あれ・・・、最初梓は萌を嫌っていたんじゃ・・・?」という疑問が出てきましたが、触れないでおきましょう・・・。σ(^_^;)

敦也のことは、俺系か僕系かかなり悩んでいたそうです・・・。(当時の私が)

一番初めの下書きをノートにしていたらしいのですが、それを読んでいたらこの場面になると所々黒くなっているところがあり・・・、上のほうに『俺は敦也。僕は敦也。』などと書いてありました・・・。

結果「俺」になったらしいです・・・。(´∀`)


さてさて、話はこれぐらいにして・・・。


次回予告っ!

カレンダーの印の意味は何?

放課後、皆で向かったその先には・・・っ!

萌の彼氏も登場!


次回もお楽しみにっo(^▽^)o

では、今回はこの辺で・・・о(ж>▽<)y ☆

皆さん、こんばんわ。網倉雷夢です(^∇^)

いやいや、メリークリスマスですね~(-^□^-)

といっても、私にはサンタもプレゼントも来ませんから・・・。

悲しいものですよね・・・(ノДT)

毎年、仕事で大反省会を行うのですが毎年同じ目標なのにクリアできないんです^^;

今年こそっ!・・・という勢いがだんだんなくなっていき、しまいには「まあ、こうなることは分かってたけどね・・・。」で片付いちゃうんですよねww

では、あいさつはこれぐらいにしてまいりましょうかっ!




【恋する者達♡】(第十二話)


「梓って昔、両親に虐待とか受けてた・・・?」

「・・・え?」

「いや・・・、今日学校の保健室であんたの様子が明らかにおかしかったし、そん時ぼそっと「昔は・・・」って言ってたから・・・。後俺よくくー達と遊んでて和室で寝ちまうことがよくあるんだけど、たまに夜中に目が覚めたとき、あんたの寝室からうなされてるような声がよく聞こえてきたからもしかしたらと思って・・・。」

「・・・あの、さ。聞いてくれるかな・・・。私が幼い頃の話・・・、誰にも言ったことはないわ・・・。」

「・・・うん。」

「私の実の父親はね・・・、母さんと私をだまして捨てたのよ・・・。母さんがまだちゃんと仕事してた時、あの人は自分のストレスを解消しようと私を虐待してたのっ。母さんの前では優しい素振りをして、私にだけ本性を出していたわ。」

「・・・母親は気がつかなかったのか?・・・傷とか・・・。」

「母さんはとても純粋な人だったから・・・、まさか心から愛していた夫が娘に虐待をしているなんて夢にも思わなかったでしょうね・・・。でもある日、母さんが日に日に増えてく私の傷を不思議に思ったのか、仕事に行った振りをして・・・すべて見てしまったの・・・っ。」

「・・・っ。」

「・・・母さんは思った以上にショックを受けて、あの人に聞いたのよ。そしたら、あの人自分の本性がばれたと思ってコロッと態度を変えたの。母さんを壁にたたきつけて・・・こう言ったのよ・・・っ。「騙されてたお前が悪いんだよっ!お前もこいつと同じ目に合わせてやるよっ、くそばばあっ!!」

「・・・それで・・・?」

「その後、母さんの通報であいつは捕まったわ。だけど・・・、母さんのショックは本当に大きくてっ、数ヶ月放心状態が続いてとても母さん一人では生活していけないぐらいだったの。だからその時は私も学校を休んで家事をやっていたんだけど・・・。まあ、それからの母さんは当たり前といったらそうなのかもしれないけれど、『信頼する』という感情を心の底に閉じ込めてしまったわ。」

「じゃあ何でまた・・・。」

「母さんはあれから『愛すること』をなくし、『遊び』として男とつき合い始めたわ。今の人もそうだと思う・・・。」

「・・・そうだったのか、悪かったな。嫌な事言わせて・・・。・・・お前はつらくないのか?」

「・・・つらいよ・・・っ。あいつのことを思い出す度に殺してやりたくなる・・・っ!・・・だけど、そんなことをしても私達にとって得なことなんて何もない・・・。母さんの味方は私しかいない・・・っ、私だけは母さんの一生の味方だから・・・。」

「・・・泣かないのか・・・?」

「・・・!ふっ、言っておくけど私、そんな簡単に・・・他人には涙を見せないのよ・・・っ?」

「・・・泣きそうじゃん・・・。」

「・・・そんなことっ・・・、あるわけ・・・っ。」

「・・・別に我慢しなくてもいいんじゃねえの。泣きたいときに泣けば・・・。」

「だから・・・っ、違うって言って・・・」


ぎゅっ・・・


「な・・・、何よ・・・。離して・・・っ。」

「・・・・・・。」


連の腕がなぜかとても温かく感じて、自分のことをすべて見透かされているような気がして・・・。

やめて・・・っ、もうこれ以上私に関わらないで・・・っ。・・・また期待してしまうから・・・。


――――次の日


「・・・い、おい・・・。起きろ、もう6:30だ。」

「・・・えっ!いけない、お弁当作ってない・・・っ。」

「安心しろ、楓たちが作ってるから。」

「あ・・・、そうなの・・・。後でお礼言っておかないと・・・。・・・あれ、ここ私の寝室・・・、どうして・・・。」

「昨日、お前があのまま寝ちまったから悪いとは思ったけど入らせてもらった。」

「え、じゃあ私を運んで・・・?ごめんっ、重かったでしょ・・・。」

「いや、俺だって男だし・・・、女一人運べるから・・・平気だけど。」

「・・・そうかもしれないけど・・・、とりあえず、ありがとう。」

「別に・・・礼はいらないけど・・・。ってか、早く下行って飯食おうぜ。」

「う、うん。」


「あっ!梓だ、おはよ~❤」

「お、おはよう。・・・ごめんなさい、二人とも。お弁当作らせちゃって・・・。」

博樹

「気にすんなって!ってか、毎日梓が作ってくれてたんだもん。俺らだって恩返ししねえとなっ。」

「それより、もう熱は大丈夫なの?もしまだえらいようだったらまだ時間あるし、休んでていいよ?」

「え・・・?熱・・・?」フィ・・・

「・・・コク・・・。」

「ん?あれ、何か間違った?」

「あ、いいえ。大丈夫よ、久しぶりにたくさん休んだら体も楽になったわ。」

博樹

「そうか、よかったな。」

「それよりっ!早くご飯食べよっ?お弁当完成したし、朝ごはんも俺と博樹で作ったからっ。」

博樹

「そうだよ、そうだよ。せっかくのが冷めちまう。」

「ええ、じゃあいただくわ。」

「俺、猫に餌やってくる。」

「あ、ごめん。ありがとう。」

「気にすんな、好きでやってるだけだから・・・。」

「ではでは・・・。」

三人

「いただきますっ。」


――――いってきます。


「梓、昨日の怪我大丈夫?」

「ええ、平気よ。頭痛が少しするけど、たいしたことないわ。」

「そっか、よかった~。」

博樹

「それより梓をいじめてたあの連中、二ヶ月の停学処分だってさ。」

「当たり前じゃんっ!梓をあんな目にあわせたんだからっ。ホントはそれでも足りないぐらいなのにっ!」プンスカッ!

「・・・・・・ピタ・・・。」

博樹

「さ、学校行こうぜ・・・っと、梓?どうした急に止まって。」

「・・・?」

「・・・ん?どした・・・?」

「・・・っ!!」


スウッ・・・


「あっ!待ってっ!!!」ダッ!

博樹

「あ、梓っ、どこ行くんだよ。その角曲がったら学校と反対方面だぞ?」タタッ・・・

「どうしたんだろ。」

「・・・梓?」


シーン・・・


「・・・・・・っ。」

「どしたの?誰かいた?」

「・・・っ。」

「おい、どうした?」

「はっ!え、何?ご、ごめん。なんでもないわ・・・。行こ・・・。」スタスタ・・・

楓・博樹

「あれがさ~・・・。」「あー、分かる分かる。卑怯だよな~。」ペチャクチャ・・・

「・・・・・・っ。」

「・・・・・・。」

「(まさか・・・ね。)」


――――お昼


「ボーー・・・。」

絵里

「・・・どうかしましたか、梓ちゃん。」

「へ?あ、ううん。なんでもないわ・・・。」

「何か梓、今朝からずっとボーーとしてるね?」

博樹

「そうだよな~、何かあったのか・・・?今朝『待って』って言ってたからもしかしたら誰か見たんじゃないのか?」

「・・・・・・。」スッ・・・ スタスタ・・・

「・・・ごめん、絵里。私午後からの授業サボるわ・・・。」

絵里

「う、うん。それより、梓ちゃん本当に大丈夫?顔色が悪いですよ・・・?」

「大丈夫よ・・・、平気。じゃ・・・。」スタスタ・・・

絵里

「大丈夫かしら・・・。」


――――屋上


「・・・はあ、そういえば今日誕生日だったわ・・・。この私が忘れていたなんて・・・、どうしたんだろ。・・・最低だ。・・・敦也・・・っ。」ボーー・・・

「・・・敦也って・・・誰?」

「ビクッッ!!な、連・・・っ。何でここに・・・。」

「悪い。盗み聞きするつもりはなかった。お前、今朝から様子おかしいし・・・。・・・その、敦也って・・・。」

「ごめんっっ・・・。・・・こ、これ以上私に深く関わらないで・・・っ。私の中に・・・、入ってこないで・・・っ。」

「・・・ごめん・・・っ。」スタスタ・・・

「・・・っはあっはあ。・・・っ敦也・・・・・・!」


――――放課後


絵里

「あの、梓ちゃん。今日、一緒に帰りませんか?いつも、私の用事でつき合えませんでしたし・・・。」

「あ・・・、ごめん。今日はちょっと寄るところあるから・・・また今度で。・・・じゃ。」

絵里

「あっ、・・・梓ちゃん・・・。っよし!」スタスタ・・・


絵里

「れ、連さんっ!少しいいでしょうか。」

「・・・?」


スタスタ・・・


「ねえ、ちょっと二人とも。今日先に帰っててくれるかしら。私寄りたいところあるから。」

楓・博樹

「いいよ~❤」「了解。」

「・・・そういえば、連は?一緒じゃないの?」

「しらな~い。別にいつも一緒って訳じゃないよ。」

博樹

「どうせファンの女子達とキャッキャッしてんじゃねえの?」

「ホッ、じゃ私行くわ、また後でね。」スタスタ・・・

二人

「またね~。」


歩いて約一時間半。私はある丘の上のお墓にやってきた・・・。たった一つしかないお墓に・・・。


「・・・ごめんなさい。私、今日敦也の誕生日なのにっ、忘れてた・・・。今までありえなかったのに・・・、これからもないと思ってたのに・・・。本当にごめんなさい・・・。今日ね、学校へ行くとき敦也にそっくりな人が現れて本当にびっくりしたんだ。・・・もしかしたら敦也かもしれないって、追いかけてみたり・・・。あはは・・・、バカだよね。・・・そんなわけないのに・・・。」

「・・・今朝『待って』って言ったのは、敦也・・・って奴がいたからか。」

「・・・なっ!だ、誰っ?!・・・!連・・・。どうして・・・、私をつけてきたの・・・?もう関わらないでって言ったよね・・・?」

「・・・悪い。俺も最初は断ったんだ。だけど、あんたのダチ(絵里)から頼まれたんだ。今日の梓ちゃん、なんだか様子が変でほっとけれないから様子を見ててあげてくれって・・・。関わるなっていわれたけど・・・、俺も心配だったし・・・、楓も博樹も心配してたぞ・・・。」

「・・・そう。ごめんなさい、心配かけて・・・。」

「・・・迷惑じゃなかったら、俺でよかったら・・・話聞くけど。」

「・・・・・・場所、変えよっか・・・。」


――――近くのベンチ


「・・・敦也はね、私の恋人だったのよ・・・。」

「・・・。」

「・・・もともと心臓が悪くて、入退院を繰り返していたわ。それでも、私を大切にしてくれて・・・恋人になってくれたの。でも、中3の夏、急に容態が悪化してそのまま目を開けることはなかったわ・・・。」

「・・・うん。」

「あの人は・・・、敦也は私が唯一信じられる人だった・・・っ。唯一頼れる人だった・・・っ。あの後、何時間・・・、いえ何日たっても悲しみが消えることはなかったわ。・・・もちろん学校なんか行けるわけないし部屋から出る気も起きなかった。たまに動いて外に出たかと思えば、淋しくてこの丘へきては泣いて・・・。そればかり繰り返してたわ・・・。」

「・・・でもなんでこの丘なんだ?人気(ひとけ)もないし・・・。」

「だからよ。人気があったら墓荒らしする奴に目をつけられかねないもの。・・・でも敦也の親御さんはちゃんとしたお墓に眠ってもらいたいっておっしゃったから、本当の敦也のお墓は親御さんの方にあるんだ。・・・だけど私未だに、敦也の・・・死を受け止められなくて、だから二人でよく来たこの丘に・・・、敦也が大好きだったこの場所にお墓を作ったの・・・。」

「でも、つくるったってこのお墓かなり本格的なんじゃ・・・。」

「本物の石のお墓よ。母さんに頼んで業者さんに頼んでもらったの。・・・といっても、この中に入ってるのは骨じゃなくて敦也との思い出のモノとか、敦也の私物しか入ってないんだけどね。」

「・・・そうだったのか、悪かったな。つらい思いを思い出させちまって・・・。」

「いいえ・・・。でも、本当にびっくりしたわ。あんなに敦也にそっくりな人見たことなかったんだもの・・・、本当に敦也だったらよかったのに・・・。」

「そんなに似てたのか・・・?」

「・・・・・・。」

「・・・梓?」

「・・・敦也・・・?」

「え・・・?」キョロキョロ・・・


スッ・・・


「待ってっ!!ねえ、敦也なんでしょ?!・・・っどうして逃げるの?!」ハァハァ・・・


ピタッ・・・


「・・・敦也。やっぱり敦也だ・・・っ、今朝の人も敦也だったんでしょ?敦也・・・っ!会いたかったよ・・・っ。」きゅっ・・・

敦也

「・・・梓。」

「・・・何?敦也。」

敦也

「俺のために本当の自分を閉じ込めてしまわないで。」

「・・・え?・・・どういう・・・。」

敦也

「梓は、俺の死があってから全く人を信じなくなってしまった・・・。」

「・・・それは・・・っ。」

敦也

「あの優しくて誰にでも信頼されていた梓はどこへ行ったの?」

「・・・っ。」

敦也

「俺のため・・・ていうのはすごく嬉しいよ。・・・だけど、それじゃ駄目なんだ。俺が大好きなのは誰にでも優しくて、いつも笑顔で、明るくて、元気いっぱいで、見ててこっちまで元気になっちゃう梓だ。今の梓は見てて俺がつらくなる・・・。もし俺のせいで梓を苦しめているのなら、俺のことは忘れなさい。」

「嫌ッ!!敦也を忘れるなんてしたくないっ!!忘れられるわけないよおーっ!!」ぐすっ・・・

敦也

「梓、泣かないで・・・。俺はいつでもずっっと梓を見ているよ。・・・だから元の梓に戻って・・・。俺はそれが気になって、このままあっちに行くのは未練がましかったからずっと彷徨ってたけど・・・梓なら出来るよね・・・?・・・連君、だよね?」

「あ、はい。」ドキッ

敦也

「・・・梓のこと、頼んだよ。たくさん愛してあげて、俺の分まで・・・。梓、幸せになってね・・・っ。」

「やだよっ、やだよおっ!!行かないでっ、お願い・・・っ行かないでよおーーっ!!」ボロボロ・・・

敦也

ニコッ、またね・・・梓・・・。スゥーーッ

「敦・・・也?敦也っ・・・あつやああああぁぁぁーーっっっ!!」うわあぁぁぁ~~


ぎゅっっ・・・


「敦也・・・っ、敦也ぁ・・・っ」うっうっ・・・


俺はその時、梓を抱きしめてやることしか出来なかった・・・。

梓の気持ちが痛いほど俺に伝わってくる・・・。

こいつは・・・、一体どれだけ苦しんだんだろう・・・。

どれほど心を壊されたのだろう・・・。

俺はただ・・・、ただ梓の名前を呼んであげることしか出来なかった・・・。


それから俺は泣き続けている梓を抱き上げて、俺たちの家へ向かった・・・。

家に向かっている間、梓が泣き止むことはなかった・・・。あいつ(敦也)の名前を呼びやめることも・・・。


ガチャッ


楓・博樹

「「おかえり~。遅かったから心配し・・・た・・・って、梓・・・?」」

「・・・どけ。」

楓・博樹

「「あ、うん・・・。」」


俺は梓を抱き上げたまま寝室に入ってそっと梓をベッドに寝かした。

二人は心配そうに梓を見ていたが、分かってくれたのか寝室を出て行った・・・。


「・・・じゃあ、俺行くから・・・。」


ぎゅっ・・・


「ドキッ・・・。」

「・・・行かないで・・・っ。そばに・・・いて・・・っ。」

「・・・分かった。」ストンッ・・・


手を握られたとき、正直”ドキッ”とした・・・と同時に焦った。どうしたらいいのか分からないから・・・。でも、同情なんかじゃなくて・・・こいつのそばにいてやりたい・・・、そう思ったんだ・・・。



・・・です。Σ(゚д゚;)再びっ!

何でか分かりませんが、当時の私の作品では主人公はえらい目にあってばかりですね。

親に虐待されるわ、恋人は死ぬわ。散々ですな・・・。

あ、実際虐待とか受けてませんからね?((゚m゚;)

あとあとっ!連てこんなに優しかったっけ・・・?とか思ってみたり・・・。

っていうか、こんなに苦しんでる娘をほったらかしといて親っ!なにしてんねんっヽ( )`ε´( )ノって感じですよねww

もう少し話を子どもらしく楽しい感じにしよーよ・・・、と言ってやりたいww

ま、無駄話はこれぐらいにして・・・。


次回予告っ!

梓が苦しんでいるところにK・Y少女っ?

すごい秘密を抱えているようだが、その少女と梓には意外な付き合いが?!

何もかもが急なこの少女は一体?!


では皆さん、今回はこの辺でっо(ж>▽<)y ☆