五輪異論ほか
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スポーツにかぎらず、勝ち負けの世界は非情にきまっている。幸運を味方につけ、不運を他人に振ったやつが生き残る。メダルは、他人の不幸を喜ぶことでつかむ栄光でもある。
ここまでさっぱりの日本勢。スノーボード・クロス競技で19歳初出場の女の子が7位入賞した。準々決勝でびりだったが、前の2人がこけたために勝ち上がった。
先日のスピードスケート団体女子では、相手チームの一人が転倒して、運良く勝ち上がった日本。メダルを目前にしたのもつかの間、今度は自分たちのチームから転倒者が出て終わった。
ロシアのフィギュアのように、圧倒的な強さがあれば、誰も傷つけないかもしれない。
どんぐりで競い合う勝負において、他人の不幸は蜜の味。いやな言葉だが、これが事実。
人の世はすべて、そういう生存競争だ。
スナック礼子のアヤノちゃんにリクエストされて歌ったのに忘れていた、「もう涙はいらない」(鈴木雅之)。
だいたい5、6曲は歌うなあ、一晩で。
初めての店に入る
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H氏の呼び出し電話を受けて、夜の飲み屋街へ。
彼らの間でこのごろ評判の、若い美人ママが始めたスナック。
店の名が本人の名前、それがあいにく妻とおなじ。
いまさらそんな名の店へ、行きにくいぞ。
敷居の高い店だったが、せっかくのお誘い。
勇を鼓して、肝試しに出かける。
たしかに、美女でした。
たとえれば、ゴージャス系でなく和風の。
小づくりであったかい笑顔、控えめで静かな印象。
なるほどこれは人気が出るわと思った。
カラオケは、ノア「今を抱きしめて」、オフコース「イエス・ノー」、スピッツ「スカーレット」、井上陽水「招待状のないショー」、加藤和彦と北山修「あの素晴らしい愛をもう一度」。音響、よし。
早い時間に来店すると焼酎ボトルキープが格安とか。
H氏はわれわれ(もう一人さびしい中年独身がいた)の分まで払ってくれる。
いかんなあと思いつつ甘える。
ちょい悪なら、自分の分は札をちぎってでも払うか、踏み倒すだろうか。