旅行三昧の春休みを終え、高校3年の始業式を迎えた。
日本縦断旅行をしたことで、同級生と話が盛り上がったそうだが、帰宅して早々、胸が少し痛むと言い出した。
息子から胸の痛みを言われ、2つの原因が頭によぎった。
1つ目は、息子は生まれつき心房中隔欠損症であったことだ。
しかし中学生の時、カテーテル治療をして心臓の血流が正常に戻り、胸の痛みは無くなっていた。
もう一つは、昨年ハワイで気胸になったことだ。
気胸は自然治癒し、その後胸の痛みは無くなっていた。
春休みに日本縦断旅行の強行軍をしたことから、心臓の血流に異常が生じたか、気胸が再発したかもと、かなり心配になった。
翌日、掛かりつけの病院で検査をしてもらった。
そして検査の結果、先生から
息子さんの心臓の上部付近に白い影が見られます。
現段階では何か分かりませんので、 紹介状を出しますから、早めに大きな総合病院で検査を受けられて下さい。
と言われた。
この時、影があると指摘は受けたものの、自分の中では、大したものでないと勝手に判断していた。
医学的な知識はほとんど無いけれども、肺や胃等の臓器に影がある訳ではないし、また息子は17歳という若い年であることから、癌であるはずがない!
撮影の角度的なもので、影が生じたに過ぎない!
この時点では、痛みの原因は心房中隔欠損症か気胸にあると信じていた。
だから、早めに総合病院で診てもらい、痛みの原因をハッキリさせようと、近くの総合病院に直ぐに予約を入れた。
そして後日、総合病院で検査を受けた。
検査の結果、医師から私達親子に向かって
肺や心臓には異常はありませんが、
(嫌な間が…)
残念ですが…
(おいおい、何を言うつもりだ)
前縦隔の心臓上部付近に卵大の腫瘍があります。
痛みは、その腫瘍が原因です。
と突然の宣告が下された。