今晩は、所沢市田中則行です。昨夜29日のNHK総合テレビ大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第21話「仏の眼差し の巻」のあらすじと解説をリポートします。
[第21話あらすじ]
源義経(菅田将暉さん)を失った奥州に攻め込み、藤原泰衡(山本浩司さん)を討ち取る源頼朝(大泉洋さん)。義時(小栗旬さん)・畠山重忠(中川大志さん)らが在りし日の義経を偲ぶ中、頼朝は毅然と上洛に向けて動き出す。一方、京の後白河法皇(西田敏行さん)は丹後局(鈴木京香さん)と今後の動静を憂慮し、来るべき日に備えていた。そんな中、鎌倉では八重(新垣結衣さん)が子供達の世話に奔走。八重の明るい表情に政子(小池栄子さん)も目を細めるが……
第21話解説
◆奥州を巡る思惑
文治5年(1189)閏4月30日、藤原泰衡が数百騎を率いて源義経を襲撃し、自刃に追い込みました。京に義経の死が伝えられたのは5月29日のこと。『吾妻鏡』によると、義経の滅亡により国内は静謐(平和)となったとして6月8日に源頼朝の基へ、これ以上の争いは控えることを命じる後白河法皇の意向が伝えられました。また摂政・九条兼実も伊勢神宮・東大寺造営を理由に奥州追討を制止する御教書(三位以上の貴人の意向を伝える文書)を下しています。朝廷はこれ以上の戦いを望んではいませんでした。