今晩は、所沢市田中則行です。昨日、歌手とミュージカル俳優の神田沙也加さんが宿泊先の札幌市内のホテルで倒れ、搬送先の病院で手当てを受けた直後に亡くなられたとの報道がありました。昨日18日に同ホテルで神田さんが倒れているのが見つかり、搬送先の病院で亡くなられました。35歳でした。神田さんの関係者によりますと宿泊先のホテルの部屋の窓から転落したと言うことで、北海道警察本部では自殺の可能性もあると見て調べています。

(NHKニュースWeb 及び NHKニュース防災サイト・12月19日18時36分報道より)
◆神田沙也加さん

神田さんの関係者によりますと、18日13時頃に札幌市内のホテルの14階部分にある屋外スペースで倒れているのが見つかり、搬送先の病院で手当てを受けていましたが死亡しました。滞在していた上層階の部屋の窓から転落したと言うことで、北海道警察本部では現場の状況などから自殺の可能性もあると見て調べています。

神田沙也加さんは俳優の神田正輝さんと歌手の聖子さんの長女で、平成13年のデビュー後は歌手や俳優、声優としても活動し、大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』の日本語吹替版では主人公のアナの声を演じました。

神田さんは18日、札幌市内で上演されているミュージカルに出演予定でしたが、直前になって体調不良を理由として出演取り止めが発表されていました。


■神田さんの所属事務所 ホームページで発表

神田沙也加さんの所属事務所では19日午前4時頃、神田さんの公式ホームページにお知らせを掲載し、神田さんが18日21時40分に亡くなられたとの発表がありました。そして「応援してくださったファンの皆様、お世話になった関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは大変残念でなりません。私共もまだ信じ難く、受け止めることができない状況でございます」などとコメントしています。


■舞台や映画などで活躍 「アナ」役で高い歌唱力も魅力

神田沙也加さんは東京都出身の35歳。神田さんの公式ホームページなどによりますと、平成13年に芸能界デビュー後に舞台を中心に俳優としてのキャリアを積み、映画やテレビなどでも幅広く活動していました。この内、当時17歳で初の舞台出演となったミュージカル『Info the Woods』では世界中で親しまれてきたお伽噺の主人公達が一つの物語に登場する異色の物語で、演出を手掛けた宮本亜門さんに見出だされ、赤ずきん役を好演しました。また平成26年に公開され大ヒットしたディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王』の日本語吹替版では主人公「アナ」の声を演じ、高い歌唱力が話題となりました。

NHK総合テレビの紅白歌合戦では平成23年に母親である聖子さんと共に出場した他、平成26年には『アナと雪の女王』の特別コーナーで歌声を披露しました。

神田さんは高い歌唱力などを生かし、数々のミュージカルで主要キャストを務め人気を博していました。先月に東京都内で上演スタートし、18日は北海道札幌市内での公演が予定されていた『マイ・フェア・レディ』では半世紀以上に渡って日本国内で再演が続く人気ミュージカルで、神田さんは主人公のイライザ役を演じていました。

公式ホームページで神田さんは「沢山の方に愛され続けてきた作品の歴史を、今回は気負いすぎずに楽しみながら軽やかに歌い演じられればと思います。是非皆様お運びください。どうぞ宜しくお願い致します」とコメントを寄せていました。


■聖子さん所属事務所「この現実受け止めること出来ない状態」

神田沙也加さんが亡くなられたことについて、母親で歌手の聖子さんの所属事務所がレコード会社のホームページにお知らせを掲載しました。この中では「松田聖子の娘であり、女優、歌手の神田沙也加が永眠致しました」とした上で、聖子さんについて「松田は、未だこの現実を受け止めることが出来ない状態です」などとしています。


■出演していたミュージカル 札幌市内での公演中止決定

神田沙也加さんが出演していたミュージカル『マイ・フェア・レディ』は20日迄行われる予定であった札幌市内での公演中止が決定しました。ミュージカル制作している東宝によりますとそれ以降に全国各地で予定されている公演については未定であると言うことで、後日改めてホームページなどで周知するとしています。東宝は神田さんが亡くなられたことについて「広く日本のエンタテインメント界に多大な功績を残された神田沙也加さんに敬意を表し、心からの哀悼の意を捧げます」とコメントしています。


■ミュージカル出演の別所哲也さん「まだ気持ちが追い付かない」

神田沙也加さんが主演していたミュージカル『マイ・フェア・レディ』に出演していた俳優の別所哲也さんは神田さんが亡くなられたことを受け、自身のツイッターで追悼のコメントを発表しました。別所さんは「仲間が旅立った。公演前日まで一緒にいたのに。終演後に聞かされて、まだ気持ちが追い付かない。同じ時代に同じ作品で自らの力で輝いてた。コロナがなければもっと語り合い支え合えた筈。神田沙也加は素晴らしい舞台役者です!分かち合えた全てが宝物です。ありがとう」と投稿しています。


■ディズニーが追悼コメント 松たか子さん「ありがとう、アナ」

神田沙也加さんが日本語吹替版で主人公のアナの声を演じたディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王』を制作したディズニーは神田さんが亡くなられたことを受けて日本の公式ツイッターで追悼コメントを発表しました。この中では「『アナと雪の女王』シリーズでアナ役の日本語版声優として活躍された神田沙也加さんが逝去されました。神田さんは世界中で愛されたアナに、感情豊かな表現と透明感のある美しい声で生命を吹き込み、物語を伝えてくださいました。心からの感謝と哀悼の意を表します」と投稿しています。また同じ公式ツイッターに映画でアナの姉であるエルザの声を演じた俳優の松たか子さんのコメントも投稿しています。この中で松さんは「神田沙也加さんのご逝去に際し言葉もありません 彼女と共に互いにエールを送りあい 日本語を吹き込んで紡いだ時間は私にとって掛け替えのない宝物です 本当にありがとう 心からご冥福をお祈り致します」「ものがたりにふれれば、アナはいつでもわたしたちにはなしかけてくれ、ほほえみかけてくれます。ありがとう、アナ」とコメントしています。


■初出演のミュージカル演出担当 宮本亜門さん「寂しくて悔しい」

神田沙也加さんが初めて出演したミュージカルの演出を担当していた演出家の宮本亜門さんは神田さんが亡くなられたことを受けて自身のツイッターを19日早朝に更新しました。冒頭で「娘のような沙也加が亡くなった」と前置きした上で、宮本さんは神田さんのミュージカルに対する姿勢について「彼女は異様な努力を重ね素晴らしい演技を次々と見せてくれた。『負けるわけないですよ』を口癖に、頑なにミュージカルを本気で演じ続け自分の道を貫き通した」と評価しました。そして「沙也加さん、もしあなたが行き急いだなら、天国で穏やかに暮らしてください。でも、僕はどうしても寂しくて悔しい。これからなのに、最も生きて欲しかった」と投稿しています




“第二世代の聖子さん”と言うべく十代後半に芸能界デビューし、ミュージカルでの活動が多くミュージカル女優として定着していた神田沙也加さんでしたが、まだまだこれからなのにと思いショックを感じました。芸能界デビュー当時は「SAYAKA」の芸名でしたね。母親の聖子さんと同様で江崎グリコの宣伝にも登場しましたし。神田沙也加さんのお悔やみとご冥福をお祈り申し上げます