今晩は、所沢市田中則行です。先週7日と昨夜14日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』2話分のあらすじを纏めて解説します。
◆第34話「栄一と伝説の商人 の巻」(11月7日)
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[第34話あらすじ]
栄一(吉沢亮さん)は伊藤博文(山崎育三郎さん)の依頼で商人達が業種を超えて手を組むための組織、東京商法会議所を作る。一方、初めて養育院を訪れた千代(橋本愛さん)は身寄りのない子供達の寂しげな姿に心を打たされ、世話をしたいと言う思いを強くする。そんな中、栄一は岩崎弥太郎(中村芝翫さん)から宴席に誘われる。栄一と弥太郎は商業で国を豊かにしようと意気投合するが、その手法を巡って激論、意見は真っ向から対立し、会合は物別れに終わる。
◆第34話の渋沢栄一
◾世論を集めたい伊藤博文から「民の代表として、商人の会議所を作ってほしい」と頼まれ“東京商法会議所”を作る
「欧米には“Chamber of commerce”と言う商人の集まりがあり、そこでの意見が民の声とされるそうじゃ。日本政府も文明国への第一歩として是非民の声を“世論”を集めたい。そんで君らに民の代表として商人の会議所を作ってほしい」 (伊藤博文)
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「岩崎さんは、この先の日本を引っ張っていく商人だ。外国に負けぬ商売をするためにも、力のあるお方と手を組みたい」 (栄一)
◾岩さから豪勢な宴席に招かれ、これからの日本の話をするが、根本的な考え方の違いを感じ、言い争った末に席を立つ
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「おまんはんはやたら合本合本と言うけんど…わしが思うに、合本法やと商いは成立せんがではないか。強い人物が上に立ち、その意見で人々を動かしてこそ正しい商いができる」 (岩崎弥太郎)
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「いいえ、無論合本です。多くの民から金を集めて大きな流れを作り、得た利でまた多くの民に返し、多くを潤す。日本でもこの制度を大いに広めねばなりません」 (栄一)
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「私とあなたは、考えが根本から違う。帰らせて頂く」 (栄一)
◾養育院の様子を千代に話すと「連れていってほしい」と言われ、夫婦で養育院を訪れる。子供達と触れ合う千代の様子を見て、毎月共に養育院を訪れることを決める
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「痛かったら泣いてもいいんだ。誰だって、大人だって、子供だって血が出れば痛いんだから」 (千代)
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「これから毎月、共にここの子達の顔を見に来よう。まことの親代わりにはなれなくても、決まって顔を合わせ、親しむようになれば何かは変えられる筈だ」 (栄一)
◾米国前大頭領・グラント将軍が来日することになり、政府だけでなく栄一達も“民”を代表してグラント将軍をもてなしてほしいと伊藤博文から頼まれ、やる気が漲る
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「これは日本が一等国として認められる好機、また二十年来の不平等条約改正の糸口を見つける、千載一遇の好機でもある」 (岩倉具視)
「欧米では国の賓客を迎える時、王室や政府の他にその土地の市民の歓迎がなけんにゃあならん。お主らも民の代表として、グラント将軍を盛大にもてなしてくれ!」 (伊藤博文)
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「官と民が一つとなって、前大頭領を歓迎することができれば、必ずや認められる。新しい日本の力を外国に示しましょう!」 (栄一)
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◾千代、よし、うたにも国の代表共に将軍一家をもてなしてもらいたいと頼む
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「一等国では男と女が表と奥で分かれたりはしてねぇ。公の場に夫人を同伴するのは当ったりめぇなんだい」 (栄一)
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青天を衝け紀行
◆第34集 東京都千代田区と大阪府大阪市中央区
栄一は商人達の話し合う場として東京商法会議所を設立。初代会頭を務めました。
名前と場所を変えながら発展し続け、今では日本の商業界に欠かせない存在となっています。
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東京都・千代田区。ビル内に設置されたミュージアムには栄一所縁の資料が展示されています。
役員エリアには勤勉に働くことの大切さを記した書が揚げられ、栄一の精神が引き継がれています。
大阪府大阪市中央区。同じ頃、五代友厚が大阪商法会議所を設立。
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当時の五代は御霊神社の近くに住み、足しげくこの地を訪れていました。
五代が創建した商工稲荷神社は、今もこの地で大阪の商工業の発展を見守っています。
「東の渋沢、西の五代」。二人の情熱が日本の経済を大きく羽ばたかせました。
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◆東京商工会議所 (千代田区)
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交通アクセス:東京メトロ日比谷/千代田線と都営三田線・日比谷駅下車直ぐ
大阪商工会議所 (大阪市中央区)
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交通アクセス:大阪市高速電気軌道堺筋線/中央線・堺筋本町駅下車 徒歩7分
◆第35話「栄一、もてなす の巻」(11月14日)
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[第35話あらすじ]
米国前大頭領・グラントの来日が決まり、栄一(吉沢亮さん)達が民間を代表して接待することになった。栄一は婦人同伴が当たり前の西洋流を取り入れようと千代(橋本愛さん)やよし(成海璃子さん)にも協力を願い出る。そこに大隈綾子(朝倉あきさん)や井上武子(愛希れいかさん)ら政財界の婦人も加わり、西洋式マナーの習得に悪戦苦闘する。官民あげた歓迎は順調に進むが、その数日後にグラントが“渋沢家に行きたい”と言い出す。渋沢家では千代が中心になって、グラントを歓迎するための準備が始まった。
◆第35話の渋沢栄一
◾来日する米国前大頭領のグラント将軍を歓迎するため、男女其々が様々な意見交換をし策を練る
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「俺は民部公子と巴里に行った時、文明の差を嫌と言う程思い知った。今度は今の日本がいかに西洋に追い付いているのか、見せつけなくてはならない」 (栄一)
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◾来日したグラント一行をもてなすため、夫人同伴での夜会が開かれる
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◾突然、グラント一行が渋沢邸に来ることになる。狼狽える栄一にに、まだ仕上がっていない新しい飛鳥山の屋敷を「急いで仕上げ、精一杯もてなしましょう」と、千代が率先して準備を進める
「お千代、どうしよう…グラント将軍が、我が家に来たいとおっしゃっている。西洋では大切な客を、個人の家庭に招いてもてなす風習があるんだ」 (栄一)
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「あれほどのお方を家でお迎えできるとは、こんな光栄なことは御座いません。お前様、あの飛鳥山の屋敷を何としてでも二日で仕上げ、精一杯の支度をして御光臨を仰ぎましょう」 (千代)
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◾グラント一行が飛鳥山の渋沢邸を訪れる。躍りや相撲などの余興でもてなし、各国への長旅で上品なものばかり食べて疲れた舌を休めてもらおうと、千代達が血洗島の名物“煮ぼうとう”を振る舞う。歓迎会は大成功を収め、栄一は千代に惚れ直す
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