今晩は、所沢市田中則行です。東京五輪が終了し4週間振りとなったNHK総合テレビの大河ドラマ『青天を衝け』ですが、本日15日は第24話「パリの御一新 の巻」が放映されました。その第24話のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第24話あらすじ]
篤太夫(古沢亮さん)や昭武(板垣李光人さん)らがパリで新年を祝う中、幕府から書状が届く。“慶喜(草彅剛さん)が政を朝廷に返上した”との文面に一同大混乱をするが、篤太夫は昭武の留学費用を捻出すべく更なる約束策を講じる。そんな中、篤太夫はエラールに連れられ、証券取引所を案内される。債券の仕組みを教わり、一人一人の小さな力が合わさり、この世を帰られることを知り、新たな決意を抱く。その時、日本では成一郎(高良健吾さん)・惇忠(田辺誠一さん)・平九郎(岡田健史さん)が新政府軍と戦っていた。
◆今週の渋沢栄一 (第24回)
◾幕府から使節団の基に、慶喜が政を朝廷に返上したことを知らせる“御用状”が届く
『将軍家は政権を朝廷にお返し致し、この先は薩摩などと一致し、政に当たる』と (栗本)
まだ何も身に付いておらぬ。今 公儀が政を失ったとしたら私はどうなる。私もまだここで学びを続けたい (昭武)
◾日本総領事のフリュリ·エラールに証券取引所へ連れて行ってもらい、「国債」や「社債」のことを教えてもらう
フランス政府に短期間貸し付けるのです。預けた期間に合わせて“利子”がつき、現金が必要となればその時の“相場”で売ることができる。“社債”は同じ要領で会社にお金を貸すこと。会社はその借り集めた“金”で事業をする。リスクはあるがその“金”が事業の役に立つのです (エラール)
◾横浜から届いたニュースペーパーや幕府からの“御用状”などで、薩摩などとの戦によって幕府の全軍が敗走し、慶喜が大坂を立ち退き江戸に戻り、朝敵の名を負わされたことを知る
◾慶喜から届いた直書に対してどうすべきか思い悩む民部公子に、文で慶喜に建白してはどうかと提案する
文にて建白なされるのです。政権を朝廷に返されたのなら、何故 兵を動かしたのですか?と。また戦のご意志があって兵を動かしたのなら、何故最後まで戦われなかったのか。この先必ず臆病、暗愚と罵られると分かりながら兵を置き去りにし、江戸へ戻られたのはいかなることでございましょう (篤太夫)
◾新政府から民部公子も日本に帰るよう公文が届く。また水戸の殿(徳川慶喜)が亡くなり、昭武(民部公子)が水戸家を継ぐことが決まる。日本から戻った前駐日フランス公使・ロッシュらが「今 帰ると危ない」と止める中、民部公子は帰国を決意する
そんな…これは何かの謀だ。民部公子様を国に戻そうとする誰かの謀に違いない (篤太夫)
この国の方々に、心から感謝申し上げる (昭武)
渋沢、私は…水戸に帰るのが怖い。日本に戻っても私の側にいてくれぬか? (昭武)
◾エラールに教わった国債と鉄道債を買い、利子や相場が上がって儲けることができたことの礼を言い、日本のために尽くすことを約束する
儲かっただけではない。その日本のお金がフランスの鉄道にも役立った (エラール)