今晩は、所沢市田中則行です。昨日8日で東京2020五輪が閉会式を迎えました。史上初の1年延期を経ての開幕となった東京2020五輪。これまでメダル獲得した日本代表選手達の一言が集まりました。

(NHKニュースWeb 及び NHKニュース防災サイト・8月8日正午報道より)



◆稲葉篤紀監督「金メダルを取りたいと言う思いが結束した」
野球日本代表は決勝で米を破り、正式競技では初の金メダルを獲得。正式競技として初めて五輪大会の頂点を掴み取りました。

稲葉篤紀監督:1つも楽な試合はなかった。とにかく選手の勝ちたい、金メダルを取りたいと言う思いが結束した。テレビの前で沢山の人に応援して頂いたしサポートしてくれた方々もいる。本当に皆で掴んだ勝利だ



◆須崎優衣選手「もっと強くなって更なる高みを目指したい」
女子50キロ級で金メダルを獲得した須崎優衣選手。1回戦と2回戦、それに準決勝を何れもテクニカルフォール勝ちし圧倒的な強さを見せて決勝進出。決勝も開始から1分半余りで10対0のテクニカルフォールで快勝。須崎選手は試合が終わると、マットの上で満面の笑みを見せました。

須崎優衣選手:夢みたいです。今の自分があるのは、関わってくれた全ての人のお陰なので感謝の気持ちで一杯です。金メダルを取れた瞬間にもっと強くなって更なる高みを目指したいと思った。一度休んでから次の目標に向けて頑張っていきたい


◆荒賀龍太郎選手「メダルなしでは帰れないと思って畳の上に」
空手の男子組手75キロ以上級で銅メダルを獲得した荒賀龍太郎選手。体格の大きい世界選手に対抗するため得意のスピードを生かした突き技を決めて3連勝で予選グループを1位で通過。準決勝で破れましたが、組手で初の銅メダルをもたらしました。

荒賀龍太郎選手:日本発祥の空手の初めてのオリンピックの舞台で日本代表に選ばれたからにはしっかりとプライドを持ち、メダルなしでは帰れないと思って畳の上に立ちました


◆乙黒拓斗選手「準備してきたことがラスト30秒で生かされた」
レスリング男子フリースタイル65キロ級で金メダルを獲得した乙黒拓斗選手。一進一退の展開となった決勝は、残り時間凡そ30秒で相手の隙を突いて得意のタックルからポイントを奪って競り勝ち、金メダルを掴み取りました。

乙黒拓斗選手:オリンピックが開催されると信じて、できる準備をしてきた。その準備がラスト30秒で生かされたと思う。本当に苦しいことが多く、周りの人のお陰で少しずつ前に進んできた。本当に夢を叶えられて凄く嬉しい


◆稲見萌寧選手「いい夢の舞台で終わらせることができた」
ゴルフ女子で銀メダルを獲得した稲見萌寧選手。最終ラウンドを3位からスタートし、後半12番から4連続バーディーを奪うなどして一時首位に並びましたが、18番でボギーを叩いてスコアを落としました。それでも通算16アンダーで並んだニュージーランド代表の選手と銀メダルを賭けたプレーオフを制し、ゴルフで日本初のメダルを獲得しました。

稲見萌寧選手:オリンピックは夢の舞台で出場できたことが自分にとって奇跡でしたが、いい夢の舞台で終わらせることができて良かった。今週の目標はテレビで見ている子供達に『ゴルフって楽しい、始めてみたい』と思ってもらえるようなプレーを見せることだったので、それができたと思う


◆野中生萌選手「なかなか楽しめなかったのが悔しい」
スポーツクライミング女子複合で銀メダルを獲得した野中生萌選手。右手首や右膝の怪我をしている中で決勝は2種目を終えた時点で暫定で3位。それでも最後まで諦めず最後の種目で順位を上げ銀メダルを手にしました。

野中生萌選手:想定していたよりも悪い流れだったので、なかなか楽しめなかったのが悔しい。予選は痛みに耐えられないところがあったが、決勝は痛みを無視してテクニックも出していけたし、痛みを堪えられた


◆野口啓代選手「もっともっと登りたかった」
スポーツクライミングで銅メダルを獲得した野口啓代選手は東京五輪を最後に現役を引退すると表明していました。決勝の3種目の内の最後のリードで粘り、逆転で銅メダルを掴み取りました。

野口啓代選手:オリンピックでメダルを取りたいと言う気持ちで頑張ってきて、金メダルには届かなかったが良かった。もっともっと登りたかったし、もっともっといいクライミングを見せたかったが、それ以上に今は嬉しい気持ちの方が大きい


◆向田真優選手「最後は気持ちで戦った」
レスリング女子53キロ級で金メダルを獲得した初出場の向田真優選手。決勝は0対4とリードされる苦しい展開になりましたが、後半は相手の堅い守りを掻い潜って攻めの姿勢を貫き、ポイントを重ねて5対4で逆転勝ちしました。

向田真優選手:絶対に勝つと言う思いを持ち続けて、最後まで気持ちを切らさなかった。自分のレスリングはできていなかったが、最後は気持ちで戦った。オリンピックに出るまでに楽しいことだけではなくて苦しいことも沢山ありましたが、この日のために頑張ってきたのでその成果が出せて本当に良かったと思います


◆喜友名諒選手「笑って安心してくれると思います」
空手の男子形で金メダルを獲得した喜友名諒選手。決勝では「オーハンダイ」と言う形を演武。手数が多くバランス感覚などが求められ、一歩を踏み出す間に次々に技を繰り出すため難度が高いと言われていますが、持ち味の力強さを生かした突きと蹴りや、軸がぶれない安定感ある演武を見せ、日本代表選手としては初の金メダルを獲得しました。表彰台には亡くなられている母親の写真を持ち上りました。

喜友名諒選手:(母親には)『しっかり約束は守ったので安心していいよ』と伝えたいです。笑って安心してくれていると思います。空手への姿勢を今回見せることができたので、子供達に沢山夢や希望を持ってもらえるようにしたいです


◆水谷準選手「金メダルを目指して後輩達に頑張ってほしい」
卓球の男子団体で銅メダルを獲得した日本代表。3位決定戦はこの大会を競技人生の集大成と位置付けて臨んだベテランの水谷準選手が勝負強さを見せました。丹羽孝希選手とペアを組んだ第1試合のダブルスに勝利。更に第4試合のシングルスは自らがストレート勝ちし銅メダルを決めました。

水谷準選手:最高の後輩達に恵まれて、素晴らしい結果を残すことができた。次のパリ大会では金メダルを目指して後輩達に頑張ってほしい

丹羽孝希選手:どんなにミスをしても(ダブルスでペアを組んだ)水谷選手が『強気で攻める』と言ってくれたのでどんどん調子が出た

張本智和選手:(銅メダルは)初めてのメダルなので、やっと世界のスタートラインに立てた気がする


◆伊藤美誠選手「目標をどんどん現実にしていきたい」
卓球女子団体決勝で日本は中国に0対3で破れ銀メダル。日本は準決勝までは1試合も落とさずに危なげなく勝ち上がり、3位以下のチームとの力の差は示しましたが、卓球王国の底力を示される結果となりました。

伊藤美誠選手:勝って終わりたかったので悔しい気持ちは強い。中国選手以外には負けなかったことは自信になったが、中国選手に勝ちたいと言う気持が強く、目標をどんどん現実にしていきたい

石川佳純選手:東京大会では絶対にダブルスで中国に勝つと準備をしてきた。結果は負けたが、試合に臨む気持ちは凄く意識が変わったし成長できたと思う

平野美宇選手:今回凄く楽しかったので、今後も卓球を頑張りたいと言う気持ちが大きくなった


◆川井梨紗子選手「プレッシャーが力になると信じている」
レスリング女子57キロ級を制した川井梨紗子選手。決勝では投げやタックルでポイントを重ね、相手にポイントを許さず5対0で完勝。その瞬間、まるで何かから解放されたような笑顔を見せました。

川井梨紗子選手:プレッシャーがなかったとは言えば嘘になる。でもそのプレッシャーが力になると信じているんで、私はそれを抱えるだけの選手にならないといけない思って戦いました。楽な道のりではなかったが、報われるだけの努力をして今日を迎えることができたと思う


◆清水希容選手「自分にしかできない形を演舞 胸を張って帰れる」
空手の女子形で銀メダルを獲得した清水希容選手。決勝では相手と同じ形、チャタンヤラクーサンクーを演舞。立ち方や流れるような動きなどの『技術点』で僅か0.18の差を付けられ破れました。表彰式では涙を堪えながら笑顔を見せました。

清水希容選手:時間が経つにつれて、やっぱり金メダルが良かったと思う。凄く悔しい。でも皆に「胸を張って帰っておいで」と言われたのが救いになっている。皆にこのメダルを見てもらいたい。空手の魅力や自分にしかできない形を演武したいと言う思いで舞台に立った。そうした演武ができて胸を張っていける


◆池田向希選手「ずっとメダルが目標1つ形に残すことができて良かった」
陸上男子20キロ競歩で池田向希選手が銀メダル、山西利和選手が銅メダルを獲得しました。レース終盤、山西選手が始めに先頭集団から遅れ、更にラスト1Km付近で池田選手がイタリア代表の選手のスパートについていけなくなりました。笑顔の池田選手と対照的に山西は悔しそうな表情を見せました。

池田向希選手:素直に嬉しい気持ちが一番。苦しい時も一緒に戦ってくれたコーチと、どんな時も応援し続けてくれた家族に恩返しするんだと言う思いでどんなに苦しくても20kmを乗り越えることができた。ずっとこのメダルを目標にしてきて、1つ形に残すことができて良かった

山西利和選手:いちチャレンジャーとしてやってきたし、守りに入ったつもりはなかった。それでもこの結果と言うことは準備の段階で何かしら甘さや、至らないところがあったと思う


田中亮明選手「ここで終わらせるつもりはない」
ボクシング男子フライ級の田中亮明選手は銅メダルを獲得。準決勝で判定で破れ決勝進出はなりませんでしたが、日本の男子フライ級で1960年ローマ大会の田辺清さん以来のメダル獲得となりました。

◆田中亮明選手:最高ですね。反省とかはない。今日できることをやったかなと思う。ここで終わらせるつもりはない。何かは今は言えないが、必ず目標を見つけて挑戦したい


◆川井友香子選手「今まであと少しのところで負けてきた やっと優勝できた」
レスリング女子62キロ級で金メダルを獲得した川井友香子選手。4日の決勝では一昨年世界選手権で優勝したキルギスのアイスルー·ティニベコワ選手と対戦しました。決勝は前半に先制されましたが、残り1分を切ったところで鋭いタックルを決め逆転勝ちしました。

川井友香子選手:本当に夢のようだ。ずっと憧れていた舞台で一番理想としていた金メダルを取れて本当に嬉しい。今まであと少しのところで負けてきたので、やっと優勝できた。(家族は)怪我をして手術をした時からどんな時でも支えてくれた。今まで結果で示せなかったので、やっと恩返しができた


◆並木月海選手「目指していたのはここではなかった」
ボクシング女子フライ級の並木月海選手は準決勝で破れましたが、3位決定戦がないため銅メダルを獲得しました。試合後は「悔しい」と涙を流し声を震わせました。

並木月海選手:自分が目指していたのはここではなかったので悔しい。本当に色んな方々に応援してもらい、自分にとって力になった。感謝の気持ちを金メダルで表したかったが、それができなかった。次は一番いい色のメダルを取れるように頑張りたい


四十住さくら選手「後悔がないぐらい練習してきた」
スケートボード女子パークで19歳の四十住さくら選手が金メダルを獲得しました。決勝の1日目では、1回転半する大技で5月の国際大会で自身で初めて成功させたばかりの「540」を12回連続で成功させて60点台の高得点を叩き出してライバル達にプレッシャーを与え、金メダルに繋ぎました。

四十住さくら選手:後悔がないぐらい練習してきたので、それが結果に繋がったと思う。家族に喜びを伝えたい。満足できる結果だけど、ノーミスではなかったので、そこは次へ向けて練習を頑張りたい


◆開心那選手「プレッシャーは全然感じない」
スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した12歳の開心那選手。日本代表選手で史上最年少のメダル獲得となりました。持ち味は車輪を繋ぐ金属部分をコースの縁に滑らせる「グラインド」を使った技。決勝の2日目ではコースの縁を滑る「ノーズグラインド」やジャンプしながらボードを回転させて掴む大技「キックフリップインディーグラブ」を決めました

開心那選手:プレッシャーは全然感じないので、緊張もせずに本当に楽しんでいました。自分の格好いい滑りを皆に見せることができて2位を取れて本当に嬉しいです。今後は世界で活躍するスケーターになって自分のモデルのボードを出したいです


屋比久翔平選手「やるからには世界の天辺に登りたい」
レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得した屋比久翔平選手。3位決定戦は相手を持ち上げ豪快に相手を背中から叩き落とす大技で逆転し、勝負を決定付けました。持ち味は「泥臭いレスリング」。一見、地味でも最後に勝っていればいいと言うのが信条ですが、最後の最後で「派手なレスリング」を見せて銅メダルを勝ち取りました。

屋比久翔平選手:銅メダルは一番いい色ではない。競技をやるからには世界の天辺に登りたい。今回見えた課題を克服すれば、金メダルに近づくと思うので頑張っていきたい


◆橋本大輝選手「自分の理想を突き詰めて世界一を取り続けていきたい」
体操の橋本大輝選手は男子種目別の鉄棒でも金メダルを獲得。決勝は演技の序盤でG難度の「カッシーナ」やE難度の「コールマン」などの手放し技を次々と成功させ、長い手足を生かした美しく安定感のある演技で最後の着地も決め、決勝でただ一人15点台となる15.066の得点をマーク。1984年のロサンゼルス大会の森末慎二さん以来37年振りの金メダル獲得となりました。

橋本大輝選手:これからは追われる立場になると思うが、世界チャンピオンの座を譲らず気持ちも奢らずしっかり自分の理想の演技を突き詰めて世界一を取り続けていきたい。演技はまだまだ心残りがある。自分が納得いく結果が待っていると思う。そこまで突き詰めてやっていきたい。早く戻って練習したいです


◆入江聖奈選手「今も夢の中のような気がします」
ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手。ボクシング女子で日本代表選手がメダル獲得するのは初めてで、決勝で判定勝ちが決まった瞬間はリングの上で飛び上がって喜びを表し涙を流していました。

入江聖奈選手:夢みたいで何回も頬っぺたをつねりました。今も夢の中のような気がします。実感がわからないので何回も金メダルを見たい。無我夢中で覚えていないです。13年間を出せるように頑張りました。ずっと支えてくれた両親に報告したいと思います


村上茉愛選手「5年間の思いが詰まった銅メダルだ」
体操の女子種目別、床で村上茉愛選手が銅メダルを獲得。体操女子での日本のメダル獲得は前回の東京大会以来57年振りとなりました。決勝では冒頭のターンを決めると、H難度の大技「シリバス」も着地までほぼミスなく決めました。「自然と笑顔になりました」とリズムに乗って笑顔の演技。1分半の時間で目立つミスは殆どなく、これまでで最高と言える内容の演技でした。

村上茉愛選手:前回のリオデジャネイロ大会で、メダルまであと少しのとても悔しい思いをした。東京では絶対にメダルを取ると覚悟を決めたから頑張ってこられた。怪我もしたし上も下も味わって精神力が鍛えられた。5年間の思いが詰まった銅メダルだ


◆文田健一朗選手「やっぱり金が良かったですが、誇らしいです」
レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルの文田健一朗選手。決勝で敗れた後は涙が止まりませんでした。表彰式ではメダルを見つめ時折笑顔を見せましたが、その後インタビューに応えた文田選手は再び悔しさが込み上げてきた様子で涙が止まらなくなりました。

文田健一朗選手:やっぱり金が良かったですが、誇らしいです。このオリンピックを目指してやってきた5年間の重みを感じました。本来なら金メダルを取って応援の恩返しと言う形で見てもらいたかったですが、銀メダルになってしまいました。それでも応援してくれた全ての人に、このメダルを見てもらいたいです。オリンピックでの借りはオリンピックでしか返せない。パリでの金を目指してまた一からやっていきたい


◆萱和磨選手「まだまだ満足したくない」
体操男子団体の銀メダルに次ぎ種目別の鞍馬で銅メダルを獲得した萱和磨選手。ミスのない演技から「失敗しない男」と呼ばれる萱選手が持ち味を発揮して掴んだメダルでした。

萱和磨選手:やっぱり僕は金メダルが欲しいんだなと改めて思った。団体で銀メダルを取ってから、銅メダルはパリに向けてのスタートだと思っているのでまだまだ満足したくない。やっぱり金メダルを取りたいので、もう今すぐにでも練習したい


◆大野将平選手「3年後、日本柔道チームとしてリベンジ」
柔道の新種目、混合団体で日本は個人で9本の金メダルを獲得した勢いを繋げられず決勝で仏国に敗れ銀メダルとなりました。この内大野将平選手は決勝で最後の6人目に出場する予定でしたが、直前に試合終了となったため畳に上がることはありませんでした。

大野将平選手:キャプテンとしてチームを優勝に導けなかったことについて責任を感じています。3年後、日本柔道チームとしてリベンジできるように精進していきたい

ウルフアロン選手(決勝で100キロ超級銅メダルのテディ·リネール選手と対戦):これから僕が柔道を続けていく上で勝たないといけない壁だと思っていました。今大会でその壁を破ろうと思っていたが最終的に計画通りにはいかず、不甲斐な結果に終わってしまいました


古川高晴選手「早く家に帰って妻と子供に見せたい」
アーチェリー男子個人で古川高晴選手は団体に続き銅メダルを獲得しました。個人戦は試合前にギリギリまで練習してフォームを修正。準決勝に敗れはしたものの、3位決定戦に勝利しロンドン大会の銀メダル以来となる個人でのメダル獲得に繋げました。

古川高晴選手:嬉しさよりも今回の大会は“感謝”の一言だ。色んな人に支えてもらい応援してもらった。早く家に帰って妻と子供に見せたい。応援してくださった、沢山の方に見て頂き「メダルを取ったよ」って報告をしたい


◆見延和靖選手「突破口はあると思っていた」
フェンシングの男子エペ団体で日本は世界ランキング1位の仏国などを破って勝ち上がり、決勝ではロシアオリンピック委員会に勝って、フェンシングで日本初の金メダルを獲得しました。

見延和靖選手:数年前までは「日本が最も勝てない」と言われてきたが、そんなことはない。必ず突破口はあると思っていた

山田優選手:個人戦で悔しい思いをした分、団体戦では皆と自分を信じて頑張れば結果はついてくると思っていた

加納虹輝選手:先輩達が繋いでくれたリードだったので、必ず守り切って金メダルを取ると言う強い気持ちを持って戦った

宇山賢選手:決勝は何も考えずに自分の今までのフェンシングの全てをぶつけようと挑んだ。振り返っても悔いはないです


◆素根輝選手「絶対負けないと言う気持ちだった」
柔道女子78キロを超えるクラスで金メダルを獲得した素根輝選手。身長160cm余りですが大きな相手との対戦が続く中でも圧倒的な稽古量で培った自分の柔道を貫きました。

素根輝選手:とにかく先に攻めて絶対負けないと言う気持ちだった。金メダルを目標に必死に頑張ってきた。本当に取ることができて良かった


◆渡辺勇大選手「レールを更に延ばすことができた」
バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大選手と東野有紗選手とのペア。3位決定戦では世界13位の香港のペアにストレート勝ちし、この種目で日本選手初のメダルを手にしました。

渡辺勇大選手:東京オリンピックと言う大きな舞台でメダルを獲得できたことを誇りに思う。先輩が作ってくれたレールを更に延ばすことができたし、もう少し先のレールを作っていきたい

東野有紗選手:辛いことも沢山あって、勝てない時期もあった。渡辺選手が男子ダブルスでペアを組む遠藤選手も交え、3人で一緒に頑張ってきたので、3人で取ったメダルだと思う。渡辺選手に対しては本当に有り難うしかない



◆伊藤美誠選手「勝った瞬間も準決勝のことが蘇ってきた」
卓球女子シングルスで初のメダルとなる銅メダルを獲得した伊藤美誠選手。3位決定戦で勝利が決まった瞬間、伊藤選手に笑顔はありませんでした。試合後のインタビューで見せたのは涙。涙の意味を問われると伊藤選手は「悔し涙」だと答えました。

伊藤美誠選手:最後に勝つことができて良かったが、勝った瞬間も準決勝のことが蘇ってきた。中国選手に全然歯が立たなくてそれが悔しい

メダルが決まった喜びよりも同じ20歳で互いにライバルと認め合う中国の孫穎莎選手にストレート負けを喫した準決勝を悔やんでいました。


◆ウルフアロン選手「今日一番強い自分を見せずにいつ見せるんだ」
柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフアロン選手。韓国の選手との対戦となった決勝は延長戦にもつれ込み、ウルフ選手は大内刈りや内股で攻め続け大内刈りで一本勝ちしました。表彰式ではプレゼンターから受け取り自ら首に掛けたメダルを感慨深そうに見つめました。

ウルフアロン選手:金メダルは思ったよりも重かったです。本当にこのオリンピックに人生を懸けていたので、今日一番強い自分を見せずにいつ見せるんだと言う気持ちで戦うことができた


◆濱田尚里選手「研究されてもその上をいけるように」
柔道女子78キロ級で金メダルを獲得した濱田尚里選手は決勝までの4試合を全て寝技で制しオール一本勝ち。世界屈指の柔道の寝技師は、地道な練習で培った高い技術への自信をのぞかせました。

濱田尚里選手:研究されてもその上をいけるように練習してきた。今日は練習を出せたかなと思います


◆橋本大輝選手「今の状態に満足せずにもっと高みを」
体操の男子個人総合で日本に3大会連続の金メダルをもたらした19歳の橋本大輝選手。最後の鉄棒ではG難度の「カッシーナ」など手放し技を次々と成功させ中国の選手を逆転しました。表彰式では笑顔を見せました。

橋本大輝選手:ここ(表彰式)で涙を流してしまうのは今の状態に満足していることだと思う。チャンピオンは涙を流さずに、常に前だけを見ていると思う。笑ってこの試合を楽しめたので良かった。5年前、自分はオリンピックに出場できるとも思っていなかった。夢が現実になって金メダルをできた。これからはディフェンディングチャンピオンとしてやっていかなければいけないので、変わらない努力で毎日やっていきたい。3ヶ月後には世界選手権があるので、今の状態に満足せずにもっと高みを目指していきたい


◆新井千鶴選手「自分の信念を崩さず結果出て良かった」
柔道女子70キロ級で金メダルを獲得した新井千鶴選手。延長戦にもつれた準決勝は絞め技で一本勝ち。16分41秒の激闘を制し、決勝で勝利の瞬間には拳を高く突き上げ笑顔を見せました。

新井千鶴選手:準決勝の相手は簡単には投げられないなと思いましたし、受けも凄く上手い選手なのでなかなか決め所がないなと思っていました。長期戦になっても気持ちでは下がらないように、そう言う気持ちで臨みました。何度もくじけそうにはなったのですが、自分の信念を崩さずにここまでやってきて、結果が出て良かったです


◆大橋悠依選手「勝っても負けても何も後悔がないと言えるよう」
競泳の大橋悠依選手は女子400m個人メドレーに続き200m個人メドレーも制し今大会2本目の金メダルを獲得。レース終盤、自由形は激しい競り合いになりました後、タッチの差で交わし日本の女子選手で夏季五輪大会で初めて1つの大会で2本の金メダルを獲得しました。

大橋悠依選手:正直凄い接戦になると思っていて、その中で金メダルはどうかと思っていたが、何とか踏ん張れた。最後は勝っても負けても何も後悔がないと言えるように泳いでいて、それが良かったかなと思います。女子で2冠は初めてなので嬉しいです


◆本多灯選手「緊張していたが楽しむことが大事」
競泳男子200mバタフライで銀メダルを獲得した19歳の本多灯選手。決勝では序盤から積極的な泳ぎを見せてトップ争いに加わり最後のターンを4位で折り返し、そのまま自己ベスト更新する会心の泳ぎで銀メダルを獲得しました。

本多灯選手:緊張していたが、楽しむことが大事だと思っていたので、入場から誰よりも楽しそうにやりきりました。この種目で日本のメダルを途切れさせないようにしたかったので、本当に良かったです


◆上野由岐子投手「諦めなければ夢は叶う」
13年前の北京大会から3大会振りに復活したソフトボール。日本代表は決勝で米国に2対0で勝ち金メダルを獲得しました。エースの上野由岐子投手は今大会7日間で4試合に先発。合わせて389球を投じ、大黒柱としてチームを牽引しました。

上野由岐子投手:13年と言う年月を経て最後まで諦めなければ夢は叶う、と言うことを沢山の方々に伝えられたと思う。ソフトボールはまた次回からなくなってしまうが、また諦めることなく前に進んでいけたらと思う


◆永瀬貴規選手「気持ちで折れず最後まで攻め抜く」
柔道男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規選手。今大会は5試合の内4試合で延長戦となりましたが、粘り強く戦って勝ち抜いて金メダルを獲得しました。

永瀬貴規選手:前回のリオデジャネイロオリンピックで悔しい思いをして、それから5年間、辛い時間の方が多かったがこのためにやってきて良かったです。僕の長所は、気持ちで折れず最後まで攻め抜く姿勢だと思っている。今大会、それが生かせて良かったと思います


◆安藤美希子選手「メダルは凄く重かった」
ウエイトリフティング女子59キロ級で銅メダルを獲得した安藤美希子選手。2大会連続出場の28歳は初出場だった前回のリオデジャネイロ大会では5位。今大会で後半の「ジャーク」で最後の3回目に120キロを成功させた直後はメダル獲得を確信し感極まった様子で両膝と額をステージにつけて暫く踞りました。

安藤美希子選手:前回のリオデジャネイロ大会の試合後に、今回金メダルを獲得した台湾の郭選手に銅メダルを賭けてもらい、次は自分が取ろうと思ったことを思い出した。メダルは凄く重かった


◆五十嵐カノア選手「自分自身にチャンスを与えられず悔しい」
新競技のサーフィンで銀メダルを獲得した男子の五十嵐カノア選手。チャンピオンシップツアーでランキング2位のブラジルの選手との対戦となった決勝は大きくリードされたまま終盤へ。いい波を待ち続けましたが、華麗な技を決められず目標の金メダルにあと一歩届きませんでした。

五十嵐カノア選手:技が決められるような波に乗っていなかった。準備ができていても波に乗らなければ点数が出ない。自分自身にチャンスを与えられなかったことが悔しい。結果は目標に近いけど目標としていたものではない。決勝まできたので金メダルが取りたかった


◆都筑有夢路選手「辛い時も頑張ってきた それが結果に繋がった」
新競技のサーフィン女子で銅メダルを獲得した20歳の都筑有夢路選手。3位決定戦は台風が接近する中で、前日までに比べ波が高くうねりもあるハードなコンディション。それでも「出場選手の中では日本の台風の波を一番知っている」と前向きに捉えスピードのあるライディングを決めました。

都筑有夢路選手:台風は何度も経験してきて厳しいコンディションでも、今まで辛い時も頑張ってきたのでそれが結果に繋がったと思う。自分がメダルを獲得したことでサーフィンが日本中の人に知ってもらえたら嬉しい


◆水谷準選手「27年越しの夢を叶えることができた」
卓球の新種目、混合ダブルスで日本卓球で初の金メダルを獲得した水谷準選手と伊藤美誠選手のペア。中国のペアとの対戦となった決勝はゲームカウント3対3で迎えた最終第7ゲームでいきなり8連続ポイントを奪うなど積極的な仕掛けを見せて金メダルに繋げました。

水谷準選手:中国には今までオリンピックでも世界選手権でも何度も何度も負けてきたが、東京オリンピックで今までの全てのリベンジができた。卓球を始めた頃からこの金メダルを目標にずっとやってきたので、27年越しの夢を叶えることができて本当に幸せだ

伊藤美誠選手:ゲームカウント3対3になって最初から思い切って最後まで1本ずつ取ろうと言う気持ちでいけた。自分達のペースだったと思う。最後まで諦めずにできたので楽しかった


◆橋本大輝選手「0.1ポイント差す凄く重みがある」
体操の男子団体。橋本大輝・萱和磨・谷川航・北園丈琉の4名の選手で臨んだ日本は銀メダルを獲得。金メダルのロシアオリンピック委員会との差は僅か凡そ0.1ポイントでした。

橋本大輝選手:初出場であと0.1ポイント差で凄く重みがあると感じた。自分だけではなくて他の3人も悔しいと思っているので、またパリオリンピックに向けて頑張っていきたい

北園丈琉選手:この銀メダルは本当に一生忘れられない。これからパリに向けての課題だと思うし、次は金メダルを取るしかないと思っている


◆大野将平選手「自分は何者なのかを確かめるため戦えた」
柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手。前回のリオデジャネイロ大会に続く金メダルで2連覇を果たしました。オリンピックの2連覇は日本の柔道では7人目です。

大野将平選手:子供の頃好きで始めた柔道がリオ大会以降、嫌いになって何のために稽古をやっているのだろうと自問自答する日々でした。この大会も自分は何者なのかを確かめるために、証明するために戦うことができました


◆芳田司選手「まだまだ力が足りない」
柔道女子57キロ級、25歳で初の五輪大会に臨んだ芳田司選手。準決勝で敗れましたが、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得した後も笑顔はありませんでした。

芳田司選手:金メダルを目指していたので悔しいです。絶対に銅メダルを取ろうと思いました。まだまだ力が足りないです


◆古川高晴選手「3人以外ではメダルは取れなかった」
アーチェリー男子団体、武藤弘樹・河田悠希・古川高晴の3選手で臨んだ日本。オランダとの3位決定戦は同点からのシュートオフにもつれましたが、日本が5対4で勝ち銅メダルを獲得しました。この種目で日本がメダル獲得するのは初でした。

古川高晴選手:長い期間ずっとこの3人で合宿などをやってきて、チームワークを深めてきた。この3人以外ではメダルは取れなかった

河田悠希選手:2人に助けられながら支えてもらった。最後のシュートオフは緊張したが、あとの2人がいるのを信じて撃った

武藤弘樹選手:いつも悔し涙ばかり流してきたんですけど、初めて嬉し涙を流せて良かった

◆西矢椛選手「年齢はあまり関係ない」
スケートボード女子アスリートで金メダルを獲得した西矢椛選手。決勝のベストトリックでボードを回転させながら手摺に飛び乗りボードを滑らせる大技「ビッグスピンボードスライド」を決めるなど勢いある滑りを見せました。日本選手で史上最年少となる13歳10ヶ月でのメダル獲得となりました。


西矢椛選手:13歳で金メダル取れたのは嬉しいけど、年齢はあまり関係ない。家族や周りの人が「大丈夫だよ」って支えてくれたから1位になれたと思う。ご褒美に焼き肉を食べたい


◆中山楓奈選手「自分が一番見せたい技できた」
スケートボード女子アスリートで銅メダルを獲得した16歳の中山楓奈選手。決勝のベストトリックではボードを斜めに掛けて滑らせる大技「フロントサイドKグラインド」を成功させました。

中山楓奈選手:自分が一番見せたい技です。やりたい技をできました


◆阿部一二三選手「ワンチャンスをものにするしかない」
柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三選手。決勝では豪快な大外刈りで技ありを奪い、その後も相手の力技を冷静に往なして優勢勝ちしました。妹の阿部詩選手と、柔道では史上初のオリンピックの同じ大会で兄妹での金メダルを獲得しました。

阿部一二三選手:冷静に一本を取りにいく自分の柔道ができました。ワンチャンスをものにするしかないと思っていた。先に妹が金メダルを取ったので自分も絶対やってやると燃えました。歴史に名を刻めて良かったです


◆阿部詩選手「努力が報われて良かった」
柔道女子52キロ級で金メダルを獲得した阿部詩選手。決勝では延長戦にもつれ込みましたが、攻撃の手を緩めず押さえ込みで一本勝ち。この階級での日本選手の金メダル獲得は初めてでした。

阿部詩選手:この大会だけを目指して努力してきたので、報われて良かったです


◆堀米雄斗選手「自分を信じられたのが一番大きい」
スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手。これまでスケートボードで履き潰してきたシューズは凡そ1000足。絶えず努力を重ね、オリンピック初代王者として東京大会で輝きを見せました。

堀米雄斗選手:今までやってきたことをできる自信はあった。自分を信じられたのが一番大きかった。それが金メダルを取れた理由だと思います


◆大橋悠依選手「不安もあったが、自分を信じて泳いだ」
競泳女子400m個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依選手。昨年から今年にかけて調子が上がらない時期もありましたが、これまでの積み重ねを信じて臨んだ決勝レースで金メダルを掴みました。

大橋悠依選手:400m個人メドレーはやめておいた方がいいかと思った時もありましたが、5年泳いできた経験が全て生きたレースだったと思います。不安もあったが自分のレースをしようと自分を信じて泳いだ。色々なことがあったが、チャレンジさせてもらえて支えてくださった方々に感謝している


◆高藤直寿選手「これが僕の柔道」
柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿選手。前回の大会では銅メダルで悔し涙を流しましたが、「安定感」と「したたかさ」に「我慢」を加えました。準決勝は11分を超える死闘とも言える試合を制しました。そして決勝も3つの指導を受けた相手の反則負けによる勝ち。派手さはありませんでしたが胸を張りました。

高藤直寿選手:(準決勝は)リオの時だったら諦めていた。5年間、稽古をやりまくったので気持ちで負けないのは自信があった。豪快に勝つことができなかったがこれが僕の柔道です。金メダリストとして自分を磨いていきたい


◆渡名喜風南選手「自分の弱さが最後に出た」
柔道女子48キロ級で銀メダルを獲得した渡名喜風南選手。準決勝で最大のライバル、ウクライナ代表のダリア·ビロディド選手に勝利しました。決勝は残り20秒を切って技ありを奪われて敗れました。

渡名喜風南選手:自分の弱さが最後に出てしまった。この負けを認めていきたい





金も銀も銅も問わず、日本選手で其々のメダル獲得を得た東京2020五輪大会でしたが、2日前の7日に行われた野球で日本代表が米国に勝ち金メダル獲得できたのは光栄でした。メダル獲得を得た日本代表選手の皆様方へ、おめでとう御座います。次期パリ大会でも“頑張れ、ニッポン”☆