今晩は、所沢市田中則行です。昨夜27日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第20話「篤太夫、青天の霹靂 の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第20話のあらすじ]
家茂(磯村勇斗さん)が亡くなられた。慶喜(草彅剛さん)の次期将軍就任が避けられぬと目される中、篤太夫(吉沢亮さん)は「今将軍になっても、国中の非難を一身に背負うだけ」と慶喜に進言する。一方、薩摩の大久保一蔵(石丸幹二さん)は公家の岩倉具視(山内圭哉さん)と共謀し、王政復古を画策していた。慶喜が徳川吉家を継いだことで幕臣となってしまった篤太夫は失意の日々を送っていたが、ある日謀反人の捕縛を命じられる。警護のために同行するのは、新選組副長・土方歳三(町田啓太さん)であった。



◆今週の渋沢栄一 (第20回)

◾第14代将軍の徳川家茂が亡くなったと聞き、慶喜に将軍家を継いではならないと必死に訴える


「今の公儀はいくら賢明な殿が一、二の修正を加えようが倒壊を免れることはできませぬ。そしてそうなれば非難は必ずや殿の御一新に集まりましょう。かように危ねぇと分かっている道をあえて進まれる理がどこにございましょうか」  (篤太夫)


「どうか一橋にお残りください。そして某にあなた様を支えさせてください」  (篤太夫)




慶喜が徳川宗家を相続し、事実上次期将軍になることが決まりました

◾慶喜が宗家を継いだことで、長州を征討するため出陣することになる。成一郎と須永虎之助(伝蔵)は戦う兵達を助ける役、篤太夫は慶喜の命により本営に入る

「殿直々の命だ。あれほど失礼を申したと言うのに、殿はお主を入り用と申されておる。心して戦の支度をせよ」  (市之進)



◾出陣する前に千代への手紙を書き覚悟の形見を送るが、幕府の敗北が濃厚になり一時休戦となる




「この度、長州へ出陣される殿のお供をするよう命じられました。武士となった上は、戦は常なること。致し方ありません。送った一包みは私の形見のつもりの懐剣です」  (篤太夫)



◾一橋家家臣の一部が将軍家に召し抱えられることになり、篤太夫と成一郎は宗家の御家人となるため一橋家を離れる


「いいやもうダメだい。ここを出りゃ、殿はもう上様です。二度とじかに建言なんて届かねぇや」  (篤太夫)



◾幕臣となって働き始めた矢先、謀反の嫌疑がかかった大沢源次郎を捕縛する命を受け、新選組・土方歳三達を護衛につけて向かう


「拙者、新選組副長・土方歳三。渋沢殿、貴殿を護衛する命を受けた。憚りながらご安心くだされたい」  (土方)



◾大沢の決死の抵抗に遇い間一髪のところを土方歳三率いる新選組に助けられる

「俺は元は武州の百姓だい。志を持って草莽の志士になるつもりが一橋に仕官することになり、戦う覚悟を決めたかと思えば戦はねぇし、やっとお役に立てる道を見つけたかと思えばその道も途絶え、今じゃ大嫌いだったはずの幕臣だで」  (篤太夫)


「俺は武州多摩の百姓だい。俺は畑を耕し、行商する暮らしに飽き足らずこの道を進んだんだ。武士となって国のために戦うのが目当てであった。お主と違って後悔は少しもない。日の本のために潔く命を捨てるその日まで、ひたすら前を向くのみだ」  (土方)


「日の本を守りたいと言う思いは俺も同じだ。いつかまたあった時に恥じぬよう、俺もなるたけ前を向いて生きてみることにすんべ」  (篤太夫)





次回7月4日は総合テレビでは20時15分からで、第21話「篤太夫、遠き道へ の巻」が放映されます