家茂(磯村勇斗さん)が亡くなられた。慶喜(草彅剛さん)の次期将軍就任が避けられぬと目される中、篤太夫(吉沢亮さん)は「今将軍になっても、国中の非難を一身に背負うだけ」と慶喜に進言する。一方、薩摩の大久保一蔵(石丸幹二さん)は公家の岩倉具視(山内圭哉さん)と共謀し、王政復古を画策していた。慶喜が徳川吉家を継いだことで幕臣となってしまった篤太夫は失意の日々を送っていたが、ある日謀反人の捕縛を命じられる。警護のために同行するのは、新選組副長・土方歳三(町田啓太さん)であった。
◆今週の渋沢栄一 (第20回)
◾第14代将軍の徳川家茂が亡くなったと聞き、慶喜に将軍家を継いではならないと必死に訴える
「今の公儀はいくら賢明な殿が一、二の修正を加えようが倒壊を免れることはできませぬ。そしてそうなれば非難は必ずや殿の御一新に集まりましょう。かように危ねぇと分かっている道をあえて進まれる理がどこにございましょうか」 (篤太夫)
「どうか一橋にお残りください。そして某にあなた様を支えさせてください」 (篤太夫)
慶喜が徳川宗家を相続し、事実上次期将軍になることが決まりました
◾慶喜が宗家を継いだことで、長州を征討するため出陣することになる。成一郎と須永虎之助(伝蔵)は戦う兵達を助ける役、篤太夫は慶喜の命により本営に入る
「殿直々の命だ。あれほど失礼を申したと言うのに、殿はお主を入り用と申されておる。心して戦の支度をせよ」 (市之進)
◾出陣する前に千代への手紙を書き覚悟の形見を送るが、幕府の敗北が濃厚になり一時休戦となる
「この度、長州へ出陣される殿のお供をするよう命じられました。武士となった上は、戦は常なること。致し方ありません。送った一包みは私の形見のつもりの懐剣です」 (篤太夫)
◾一橋家家臣の一部が将軍家に召し抱えられることになり、篤太夫と成一郎は宗家の御家人となるため一橋家を離れる
「いいやもうダメだい。ここを出りゃ、殿はもう上様です。二度とじかに建言なんて届かねぇや」 (篤太夫)
◾幕臣となって働き始めた矢先、謀反の嫌疑がかかった大沢源次郎を捕縛する命を受け、新選組・土方歳三達を護衛につけて向かう