今晩は、所沢市田中則行です。昨夜30日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第16話「恩人暗殺 の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第16話のあらすじ]
篤太夫(吉沢亮さん)と成一郎(高良健吾さん)は円四郎(堤真一さん)に命ぜられ、一橋家の兵と家臣を募るべく関東に出向く。二人はかつての同士・真田範之助(板橋駿谷さん)に会い、一緒に働くことを勧めるが一蹴されショックを受ける。血洗島村では惇忠(田辺誠一さん)と平九郎(岡田健史さん)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行され、惇忠は牢に入れられる。一方京都では土方歳三(町田啓太さん)ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷派志士の怒りは、禁裏御守衛総督の慶喜(草彅剛さん)と側近・円四郎に向かっていく。



◆今週の渋沢栄一 (第10回)

◾“人選御用”の命を受け成一郎と共に関東へと旅立つ。途中、馬でやって来た円四郎に会い、一緒に茶を飲みながら話す

「元は武士じゃねぇってことも忘れんなよ。無理に死ぬのを生業にすることはねぇってことさ!この先の日の本や御公儀はもう武張った石頭だけじゃ成り立たねぇのかも知れねぇ」 (円四郎)



◾江戸の平岡円四郎邸へ行き、妻・やすに円四郎が息災だと伝える

「“おかしろくもねぇときは、掛け軸の小鳥にでも話しかけろ”とおっしゃっておりました」 (篤太夫)



◾関東にある一橋家の所領を回り、手広く人材を探す。また真田範之助を訪ね一橋家で共に働かないかと提案するが、攘夷の兵を挙げた小四郎達の基へ向かうと言う真田と決別する

「俺達が考えていたよりこの世はずっと広い。攘夷のためにもこの国をより良くするためにも挙兵より俺達と共に一橋で働いた方がよほど見込みがある」 (篤太夫)



◾血洗島に立ち寄ろうとするが“惇忠が陣屋の牢に入られた上、役人達は許可なく村を抜け出した栄一と喜作に憤っているため、帰郷は見合わせろ”と父・市郎右衛門から文が届く






青天を衝け紀行
◆第16集 東京都・文京区/京都市中京区


東京都・文京区。湯島聖堂は平岡円四郎が青春時代を過ごした地です。

第5将軍・徳川綱吉は儒学の振興を図るために湯島の地に聖堂を創建。後に幕府直轄の学問所・昌平坂学問所が開設されました。

現在の建物は関東大震災以後に江戸時代の姿を模して再建されたもので、復興には渋沢栄一が深く関わりました。
学問所きっての秀才であった円四郎。その才を見込んだ川路聖謨の推薦により、慶喜の小姓に就任しました。



京都市中京区。活躍の場を京に移した円四郎は慶喜の右腕として諸大名や公家の屋敷を巡り、精力的に政治交渉を行いました。

円四郎は西町奉行所の周辺で、水戸藩士の襲撃により命を落とします。
慶喜のために力を尽くした円四郎の志は、栄一に引き継がれていきました。





◆湯島聖堂 (文京区)
交通アクセス:JR中央線・御茶ノ水駅下車 徒歩2分


◆西町奉行所跡 (京都市中京区)
交通アクセス:JR西日本山陰本線(嵯峨野線)/京都市営地下鉄東西線・二条駅下車 徒歩5分





次回6月6日は第17話「篤太夫、涙の帰京 の巻」が放映されます