今晩は、所沢市田中則行です。昨夜16日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第14話「栄一と運命の主君 の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第14話のあらすじ]
栄一(吉沢亮さん)と喜作(高良健吾さん)は円四郎(堤真一さん)から一橋家に仕官せよと迫られるが、栄一は慶喜(草彅剛さん)に自らの意見を建白することを条件に出す。円四郎は遠乗り途中の慶喜に2人を対面させ、屋敷で謁見させることに成功。栄一と喜作は一橋家に仕官することになった。一方、慶喜は薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平さん)を取り込んでいることに気付く。中川宮を問い詰め、その場にいた島津久光(池田成志さん)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。



◆今週の渋沢栄一 (第14回)

◾平岡円四郎に「一橋の家来になれ」と誘われる。仕官すれば逃げ回る必要もなくなり、長七郎を救う手立てが見つかるかも知れないとぐるぐるする

「昨日まで幕府を潰すと言っておきながら、今日になって徳川方の一橋に仕官するなんて」 (喜作)


「少しも世の役に立たねぇうちに一身を終えるなんて。俺は決してそんなことはしたくねぇ。世のために利を出さねば何もならねぇ」 (栄一)


「ただ生き延びるだけじゃねぇ。平岡様が開いてくれたこの仕官への道は、よ~く考えれば一挙両得の上策だと俺は思うんだ」 (栄一) 



◾徳川慶喜へ直に意見を述べたいと円四郎に頼むと、馬で移動中の慶喜の目に止まるようにしろと言う助言をもらう


「幸い明日、松ヶ崎で御乗切りがある。おめぇらはその途中で出てきて、どうにか顔をお見かけしてもらえ。おめぇら馬に負けねえよう、駆けろ!」 (円四郎)



◾慶喜達の馬を走って追いながら名を名乗り、慶喜に直接意見を述べると屋敷へ呼ばれる


「今 既に徳川のお命は尽きてございます。もし天下にことのあった時、あなた様が大事なお役目を果たされたいとお思いならばどうか、この渋沢をお取り立て下さいませ」 (栄一)




◾数日後、慶喜の屋敷へ行き対面して意見を述べる。円四郎から徳川の政などこの世のことを教えてもらい、一橋家で働き始める

「天下の志士が集まれば、この一橋が生き生きするに違いねぇ。幕府や大名達からは一橋を成敗だなんて話も生まれちまうかも知れません。万が一そうなったら、やっちまいましょう!その時こそ、この一橋が天下を治めるのです!」 (栄一)


「攘夷って考えはこの世から消える。攘夷攘夷と異人を殺したり、勝手やった奴らの尻拭いをしながら必死に国を守ろうとしてんのが、おめえらが憎んでるご公儀だ。我も殿も毎日一切合切を相手にしながら一歩もあとへ引かねぇ強情もんだ」 (円四郎)







青天を衝け紀行
◆第14集 京都市上京区・京都御苑

京都市の中心部に位置する京都御苑。明治時代に公園として整備され、市民に開放されました。

凡そ100haの広大な敷地には、かつて御所を中心に140を超える宮家や公家の邸宅が立ち並んでいました。屋敷の跡や庭園の遺構が当時の姿をしのばせています。
関白を輩出した名家、近衛家は薩摩藩と深い繋がりを持った公家の一つです。

様々な思惑が巡る朝廷の中で実権を握るため、公家達は大名家との繋がりを大切にしました。

中川宮の屋敷も御苑内にあったと言います。
参与会議の解体により、慶喜と島津久光の対立は決定的なものとなりました。

今では市民の憩い場である京都御苑も歴史的事件の現場の一つであったのです





◆京都御苑 (京都市上京区)
交通アクセス:京都市営地下鉄烏丸線・今出川駅下車 徒歩15分





次回5月23日ば第15話「篤太夫、薩摩潜入 の巻」が放映されます