今晩は、所沢市田中則行です。昨夜9日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第13話「栄一、京の都へ の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第13話のあらすじ]
栄一(吉沢亮さん)と喜作(高良健吾さん)は江戸で円四郎(堤真一さん)妻・やす(木村佳乃さん)から一橋家のご証文を受け取り、無事京都へ辿り着く。京都では朝廷が参与会議を開催。薩摩潘などが国政に影響力を持ち始める中“一度全てを捨て、新しい世を作ろう”と語る松平春嶽(要潤さん)に慶喜(草彅剛さん)は静かに怒りを募らせる。一方、栄一からの文を喜んだ長七郎(満島真之助さん)は京都に行くことを決意。しかし道中で誤って飛脚を斬ってしまい捕まえられる。栄一の文も見つかり、幕府から目を付けられた栄一と喜作は追い詰められる。



◆今週の渋沢栄一 (第13回)

◾江戸の平岡円四郎を訪ね、京に行った円四郎が妻・やすに託した“栄一達が平岡の家臣だと示す証文”を受け取る

「これさえあればどこへだって胸を張って行けます。これを受け取るからには、うちの人をちゃんと守ってくれるんだろうね?」 (やす)



■一橋家の家臣に見えるよう身なりを整え、栄一と喜作の新たな旅が始まりました



◾京に着き町の様子に感動していると、町を取り締まる土方歳三率いる新選組に出くわす



■文久4(1864)年、政の中心は江戸から京へと大きく変わっていました


◾惇忠から文が届き、長七郎が人を斬って捕まり、栄一達が長七郎に宛てて書いた文もお上に渡ってしまったことを知る
「手紙に色々書いたんだべ、横浜焼き討ちとか眠る志士達の目を覚ますとか。俺達の謀は既に漏れてる。俺達も確実に捕まる」 (栄一)



◾平岡円四郎に呼ばれ、何か企てたことはあるか?と聞かれて全てを話すと「一橋の家来になれ」と誘われる

「お主らを捕らえるための取り締まりが京まで追ってきているそうだ。ところがお主らが平岡の家来と名乗ったと言うので一橋に掛け合ってきた。包み隠さずに話せ」 (円四郎)
「だったらそろそろ腹を決めろい。お前らが例え幕府を駄目だと思っていても、一橋が同じとは限らねぇ。悪戯に幕府を倒すために命を投げ出したところで、それが本当に国のためになるのかどうか。お前達はまだそんなところをわかっちゃいねぇ」 (円四郎)






青天を衝け紀行
◆第13集 京都市中京区/下京区

京都府・京都市。鴨川の近くを流れる高瀬川は江戸時代、多くの物資が行き交い賑わいを見せていました。

高瀬川の直ぐ横を走る木屋町通り。各潘の藩邸が立ち並んだこの一帯に尊王攘夷を志す若者達が全国から集まりました。
栄一と喜作が身を寄せた宿・茶久は三条小橋の直ぐ側にあったと言います。

京での幕府の拠点・二条城。徳川慶喜は二条城の側にあった小浜潘の屋敷で政務に当たっていました。2万坪の広大な屋敷であったと言い、その範囲は三条通りにまで至ります。
同じ京の町で、日本の行く末を憂えた栄一と慶喜。運命の時が刻一刻と迫っています。





◆三条小橋 (京都市中京区/下京区)
交通アクセス:京阪電鉄鴨東線・三条駅下車 徒歩3分





次回5月16日は第14話「栄一と運命の主君 の巻」が放映されます