今晩は、所沢市田中則行です。昨夜18日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第10話「栄一、志士になる の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第10話のあらすじ]
幕府では暗殺された井伊直弼(岸谷五朗さん)に代わって老中・安藤信正(岩瀬亮さん)が孝明天皇(尾上右近さん)の妹・和宮(深川麻衣さん)の将軍・家茂(磯村勇斗さん)への耕降嫁を進めていた。朝廷との結び付きを強めて幕府の権威回復を図った和宮降嫁は、尊王攘夷派の志士に火をつける。一方、念願の江戸に来た栄一(吉沢亮さん)は尊王論者・大橋訥庵(山崎銀之丞さん)を紹介され、安藤の暗殺計画を知る。長七郎(満島真之介さん)は、その計画のために命を捨てる覚悟を決めるが─



◆今週の渋沢栄一 (第10回)

▪父・市郎右衛門に江戸に行きたいと頼み「仕事の少ない一月だけなら」と許しを得る

「俺はもっと知りてぇ。今この国がどうなってんだか」(栄一)
▪江戸で喜作に連れられ思誠塾へ。大橋訥庵や河野顕三に出会い、草莽の志士になることを決意する

「どうして日の本の神様は神風を起こしてくれねぇんだ。天罰なんか起こしてねぇで、風で異人も病も吹き飛ばしてくれりゃいい」(栄一)
「日の本を思う心のみで動く名もなき志士。つまり、我らのことだ」(河野)
「俺も今日この日から草莽の志士になる!」(栄一)


▪江戸から戻った後、妻・千代との間に子を授かる



▪江戸から帰った長七郎から「老中・安藤を斬り、上手くいったら切腹する」と聞き「それは無駄死にだ!」と惇忠と共に止める

「幕吏が何人死のうが入れ替わろうが何も変わらねぇ」(栄一)
「いつだって幕吏らが己の利のために勝手に謀をこねくり回し、俺達下の者は何も知らされずその尻拭いばかりだ。もっと根本から正さねぇと世の中なんも変わらねぇ」(栄一)
「行くな長七郎。お前のような掛け替えのない剣士を安藤一人のために失いたくねぇんだ」(惇忠)





青天を衝け紀行
◆第10集 滋賀県草津市と埼玉県深谷市

滋賀県草津市。草津宿は東海道と中山道が分岐・合流する宿場町として大いに賑わいました。
京を出発した和宮一行は3千人に及んだと言います。

本陣では、和宮を迎え入れるために大規模な改修が行われました。土間は板張りとなり、荷物置きとして使用されました。和宮は上段の間で昼食を取り、中山道を通って江戸へ向かいました。一行が草津宿を抜けるのに、4日を要したと伝わっています。



埼玉県深谷市。深谷宿も和宮が立ち寄った場所の一つです。本陣には和宮が休んだ部屋と、使ったと言われる草履が残されています。
公武合体の要となった和宮。江戸城に辿り着いたのは、深谷宿を出て3日後のことでした。


◆草津宿 本陣 (滋賀県草津市)
交通アクセス:JR西日本東海道本線・草津駅下車 徒歩10分


◆旧深谷宿 東常夜燈 (埼玉県深谷市)
交通アクセス:JR高崎線・深谷駅下車 徒歩15分





次回4月25日は第11話「横濱焼き討ち計画 の巻」が放映されます