今晩は、所沢市田中則行です。先月半ばに近くのツタヤ店で購入しました交通タイムス社刊×京商コラボ企画商品1/64スケールモデル トヨタ・GRスープラを解説していきます。
本日はその一回目としてモータージャーナリスト・土屋圭市さんが語るGRスープラ筑波サーキット全開試乗を解説します。

■17年振りに復活したピュアFRスポーツ
17年振りに復活したトヨタのフラッグシップスポーツマシン、GRスープラ。史上初の2シーターレイアウトを採用、フロントに直列6気筒又は直列4気筒エンジンを搭載し後輪駆動するトラディショナルなピュアスポーツカーである。FRの名手でドリフトキングで知られる土屋圭市氏はGRスープラをどのようにジャッジするか。雨天時の筑波サーキットに直6エンジンサウンドがこだました。
■スタートラインとして合格、今後の進化熟成に期待

2代目である80系の生産終了から17年、遂に新型スープラがデビュー。BMWと共同開発ことに賛否があるようだが、土屋氏はどのような形であれこの時代に夢のあるクルマを用意してくれるトヨタは本当に凄く応援したくなることを語った。9月某日の筑波サーキットでは前日からの雨天は上がったものの、路面は完全なウエット状態であった。タイム計測上では残念な結果であったが、クルマの素性をチェックする分には都合良く十分である。

試乗で用意されたグレードがRZ。ワイド&ローボディ、ショートホイールベースでスポーツカーらしいルックスで2代目80系の面影が残るイメージのデザインが好適。車両価格はBMW Z4より安いが見た感じでは新型スープラの方が高そうに見えると言う。

運転席のスイッチ類と操作系はBMWを連想させる部分はあるが、デザインは勿論トヨタオリジナル。シンプルなインパネ周りや瞬時に見易いメーター類、絶妙な握り心地満点のステアリングホイールはZ4よりも上。シートもホールド性やフィット感が良く座っていて違和感がないのが嬉しいことを評価した。

サーキット試乗に用意されたRZのエンジンは3リッター直列6気筒直噴ターボで最高出力340馬力を発揮、8速ATとの組み合わせである。前輪ストラット+後輪マルチリンクのサスペンションにモンロー社製ダンパー、電子制御式デフギヤのセットアップはトヨタ独自のセッティング。タイヤサイズは前輪が235/35ZR19、後輪が275/35ZR19のミシュラン・パイロット・スーパースポーツを武装。

エンジン性能はミドルクラススポーツと言うことであって決してビッグパワー且つビッグトルクではないが、レッドゾーン7000rpm迄きっちりと滑らかに回る気持ちは当に爽快そのもの。土屋氏は「ストレート6ってこうだよね!!」と実感した。筑波での裏ストレートでの最高速度は178km/hを記録した。

ただ、トランスミッションはMTの設定がないのが残念。ATながらもシフトスピードの速さは十分で、ダイレクト感等はDCTに負けていない。欲を言えばシフトアップ、シフトダウン共にもう少しメリハリがあると良いであろう。





その2へ続きます