お早う御座います、所沢市田中則行です。静岡県の井伊直虎所縁の旅特集の十二回目です。今回は今川家×井伊家の本拠地・駿府と井伊谷をご紹介します。更にそれらの撮影セットも併せて紹介します。
静岡県西部・遠江の小勢力であった井伊家と3ヶ国を領した今川家では町の雰囲気も大きく異なります。当時の井伊家は大大名の今川家の支配下でした。
■今川家の本拠地・駿府
いにしえの栄華が薫るフォトジェニックな城下町
駿河(静岡県中部)・遠江(静岡県西部)・三河(愛知県東部)を領した今川家の居館『今川館』があった地で、同地にそのまま駿府城(静岡市葵区)が築城されたため遺構は残っておらず一帯の整然とした町割は当時の面影を連想させる
静岡市の中心部に立つ駿府城は桜の名所としても有名
徳川家康が晩年を過ごした駿府城。復元された巽櫓等が見られる
■井伊家の本拠地・井伊谷
往時を彷彿とさせる「日本の原風景」に出会う
峻険な岩々や清らかな川の流れ、谷から吹き下ろす風など豊かな自然に恵まれた田舎町。現在でも臣じゃ仏閣が数多く残り、往時の雰囲気に浸かりやすい。中心部に龍潭寺や井伊谷城跡などがあり、その周囲に田園地帯が広がる
長閑な谷合に広がる田園風景
井伊谷城跡は絶好の眺望スポット。麓に井伊家居館跡がある
■駿府の撮影セットズームアップ①撮影セットではこんな町~人工感を意識した造り~
人工感や統制感がコンセプト。「支配された空間」を演出するため、左右対称のシンメトリーな町並みになっている。入口の門には背の高い五色幕を両脇に立て、威厳のある雰囲気をプラスしている
どこか無機質さを感じさせる雰囲気
人工的な配色を重視した館の入口
■駿府の撮影セットズームアップ②居館セットもチェック☆
◆掛け軸(写真中央):白孔雀の掛け軸が威厳を醸す。脚本家・森下佳子さんが持っていた白孔雀の写真がヒント
◆床(写真下):人工感を出すため床は光沢を帯びた黒色に。メタリックのような印象に仕上げている
■井伊谷の撮影セットズームアップ①居館セットもチェック☆
◆風車
風は目に見えないため風車を配置。盆地ならではの谷風をイメージしやすい意匠
◆庭石
庭先に岩を配置。天白磐座遺跡など神々しい岩が連なる地であることを表現
◆水車
水を表現するために作られた水車。立体に仕立てることで水の存在感が画面に生まれる
◆浮造り
床や柱には「浮造り」と言う木目が浮き上がって見える技法を採用。小国でありながら品性に優れていたことを印象づける
■井伊谷の撮影セットズームアップ②撮影セットではこんな町~「水・風・岩」を表現~
美術統括の西川さんが現地で感じた「水・風・岩」がキーワード。集落や居館のシーンではこれら三つが画面に映るよう工夫している。集落の前面には田園が広がり、背後には峻険な山が聳える
田園に鳥よけの鳴子を吊り「風」を見せる
「井桁」の家紋がはためく井伊谷城の装飾
次回十三回目では直虎がお寺で送っていた生活を追体験できる大本山方広寺で禅寺体験にチャレンジする一泊二日間の旅の一日目コースをご紹介します
静岡県西部・遠江の小勢力であった井伊家と3ヶ国を領した今川家では町の雰囲気も大きく異なります。当時の井伊家は大大名の今川家の支配下でした。
■今川家の本拠地・駿府
いにしえの栄華が薫るフォトジェニックな城下町
駿河(静岡県中部)・遠江(静岡県西部)・三河(愛知県東部)を領した今川家の居館『今川館』があった地で、同地にそのまま駿府城(静岡市葵区)が築城されたため遺構は残っておらず一帯の整然とした町割は当時の面影を連想させる
静岡市の中心部に立つ駿府城は桜の名所としても有名
徳川家康が晩年を過ごした駿府城。復元された巽櫓等が見られる
■井伊家の本拠地・井伊谷
往時を彷彿とさせる「日本の原風景」に出会う
峻険な岩々や清らかな川の流れ、谷から吹き下ろす風など豊かな自然に恵まれた田舎町。現在でも臣じゃ仏閣が数多く残り、往時の雰囲気に浸かりやすい。中心部に龍潭寺や井伊谷城跡などがあり、その周囲に田園地帯が広がる
長閑な谷合に広がる田園風景
井伊谷城跡は絶好の眺望スポット。麓に井伊家居館跡がある
■駿府の撮影セットズームアップ①撮影セットではこんな町~人工感を意識した造り~
人工感や統制感がコンセプト。「支配された空間」を演出するため、左右対称のシンメトリーな町並みになっている。入口の門には背の高い五色幕を両脇に立て、威厳のある雰囲気をプラスしている
どこか無機質さを感じさせる雰囲気
人工的な配色を重視した館の入口
■駿府の撮影セットズームアップ②居館セットもチェック☆
◆掛け軸(写真中央):白孔雀の掛け軸が威厳を醸す。脚本家・森下佳子さんが持っていた白孔雀の写真がヒント
◆床(写真下):人工感を出すため床は光沢を帯びた黒色に。メタリックのような印象に仕上げている
■井伊谷の撮影セットズームアップ①居館セットもチェック☆
◆風車
風は目に見えないため風車を配置。盆地ならではの谷風をイメージしやすい意匠
◆庭石
庭先に岩を配置。天白磐座遺跡など神々しい岩が連なる地であることを表現
◆水車
水を表現するために作られた水車。立体に仕立てることで水の存在感が画面に生まれる
◆浮造り
床や柱には「浮造り」と言う木目が浮き上がって見える技法を採用。小国でありながら品性に優れていたことを印象づける
■井伊谷の撮影セットズームアップ②撮影セットではこんな町~「水・風・岩」を表現~
美術統括の西川さんが現地で感じた「水・風・岩」がキーワード。集落や居館のシーンではこれら三つが画面に映るよう工夫している。集落の前面には田園が広がり、背後には峻険な山が聳える
田園に鳥よけの鳴子を吊り「風」を見せる
「井桁」の家紋がはためく井伊谷城の装飾
次回十三回目では直虎がお寺で送っていた生活を追体験できる大本山方広寺で禅寺体験にチャレンジする一泊二日間の旅の一日目コースをご紹介します