こんばんは、所沢市田中則行です。青梅鉄道公園の展示車輌の五回目です、五回目は8620形と9600形の各機関車をご紹介します。








●8620号(8620形テンダー式蒸気機関車)

8620形は明治末期に輸入された各種の機関車の長所を取り入れ、日本国内で設計製造された非常に優秀な性能を誇りました。総計670輌も製造し、各地の幹線旅客列車用として使用された大正年代の国鉄を代表する機関車でした。

同形式は大正3(1914)年に汽車会社で製造され、九州地区で活躍後、昭和10(1935)年に四国地区へ移され、昭和33(1958)年9月付廃車となったもので香川県の多度津工場に保存されていました。

◆機関車全長:16785mm
◆シリンダー直径×行程:470mm×610mm
◆使用蒸気圧:13.0kg/平方cm
◆機関車重量:運転整備時 48.83t/空車時 44.54t
◆炭水車重量:運転整備時 34.50t/空車時 15.50t
◆動輪直径:1600mm
◆最大出力:630馬力
◆輪軸配置:1-C-0










●9608号(9600形テンダー式蒸気機関車)

9600形は大正年代の代表的な貨物機関車で充分な火床面積を得る為に動輪上に火室を置いたのが特徴で、この為ボイラー中心線は非常に高く引張力は強大で大正12(1923)年にD50形が出現するまで貨物列車用や勾配線用の標準形として毎年製造され、その両数は784輌に達していました。テレビ映画『旅路』にも登場していました。

同形式は大正2(1913)年に川崎造船所兵庫工場で製造され、昭和37(1962)年7月迄関西方面で使用されていました。

◆機関車全長:16563mm
◆シリンダー直径×行程:508mm×610mm
◆使用蒸気圧:13.0kg/平方cm
◆機関車重量:運転整備時 60.35t/空車時 54.83t
◆テンダー重量:運転整備時 34.50t/空車時 15.50t
◆動輪直径:1250m
◆最大出力:870馬力
◆輪軸配置:1-D-0





以上が青梅鉄道公園内展示車輌のご紹介でした