父は最期までわがままでした(笑)
「○○の○○のアレがちょっと食べたいなぁ」
「唇乾いたからリップ塗って~」
「水 水 み~ず~!!!」
最後の最後の10日間は息苦しさと、高熱か出て、本人の希望で病院でしたが、それまでの2ヶ月は在宅でほぼ24時間一緒にいました。
なので、夜中でも起きたら私の名前を呼ぶし、トイレ以外はたち歩くことはなかったので、つねに私は家政婦状態でした。
勿論、楽しく話す時もいっぱいあったし、私に気を使って
「俺は大丈夫だから出掛けていいよ。」
と言ってくれた時もありましたが、30分外にいると
「プルプル~」と電話がかかってきて、
「眩しいからカーテン閉めて」
って(笑)
その時は
「出掛ける前に何で言ってくれないの 怒!!!!????」
と、イラッとすることもしばしばありました。
病気が悪化すればするほど、それは増しました。
限界だ~って深呼吸を吸いに外へいった時もあります。
でも、でも、でも、
なんでしょう。
私もどんな要求でも答えるぞ~!!!って気合いが入っていたのか、亡くなって寂しいですが、やり切った感が強いです。
満足感といいますか。
「お前は体力あるなぁ」って笑ってくれたこともありました。
だから思うんです。
子供には迷惑かけたくない!と言って介護施設に自分から入ったり、子供には頼らずに自分で頑張ってる人いっぱいいると思います。
その方達の考えは素晴らしいです。
父にも見習って欲しかった部分もあります(笑)。
でも、本当は子供に面倒みてほしい人。
素直に甘えて欲しいんです。
全然甘えてくれていんです。
嬉しいんです。
喧嘩もしました。
でも全てがいい思い出です。
いっぱいありすぎるけど、思い出すと笑って楽しかったなぁって思い出します。
だからもっともっと甘えてください。
こんなに父と濃い時間を過ごしたのは初めてだったと思います。
病気になったのは辛かったけど、本気で親子として向き合って話していられた、かけがえのない時間でした。
ありがとうお父さん。
ずっと見守っててね。