現在、東芝はWH株の67%、ショーは20%を保有しているが、ショーが買い取りを求めたため、東芝は来年1月4日に20%分を約1250億円で引き取る予定。ただ、東芝はWH株の保有比率は51%程度が適当としており、株の一部について売却先を探していた。
佐々木則夫社長は27日、インタビューに応じ「CB&Iも原子力(のエンジニアリング事業)を続けるならWH株が必要だろう」と述べ、WH製の原発の建設に関わってきたショーを買収するCB&Iが、WH株の売却先として有望と指摘。ただ、交渉が不調に終われば他の2社への売却も検討する考えを示した。
一方、三菱重工業と日立製作所の火力発電事業統合については、東芝にとって「国内の競争相手が減るのでデメリットはない」と強調。これを機に日立と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の提携が解消されれば、東芝とGEの関係強化につながるとして、GEと火力発電システムの効率化などに取り組む意向を明らかにした。
また、ミャンマーにも進出する方針を表明。市場調査を進めた上で来年度中に販売会社を設立し、テレビや洗濯機など家電製品の販売から始める。将来的には発電機など社会インフラ設備事業にも拡大したい考えだ。
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