うれしかったけど横浜を離れることが嫌だった

横浜で必死に築き上げた信頼と実績を手放すこと

目の前に見える目指していた場所


全てをそこに置いて行かなくてはならないことが

私にとって大きくて即答が出来なかった


「考えさせてください」と頭を下げた


「俺、何回だって何時間だって説得するから

ちむを絶対愛媛に連れて行く俺が成長させる」と

だけ言って喫茶店を出た


事務所に戻って考える暇もなく仕事に追われた

その夜から毎日部長に飲みに連れ回されては

異動の説得をされた


週末もまた飲みに連れて行かれた

「なぁ、ちむそろそろどうなの答え」と聞かれた


私はすごく迷っていた

新しい場所でのチャレンジ、ステップアップ

今の場所で築いたこと、目の前にある掴みたくて

頑張ってきた地位


「迷ってます」と小さく言うと「ちむ俺と一緒

に来てほしい!絶対後悔させないから信じて」と

力強く言った