万年初戦敗退の程久保高校野球部になった川島みなみは、「甲子園出場」という目標を立てるが、監督、チームから冷笑される。彼女はまずマネージャーの仕事を理解しようと本を買うが、それは起業家・経営者向けのドラッカーの「マネジメント」だった。
最初は買ったのでなんとなく読んでいたが、マネジメントはあらゆる組織づくりに活用できることに気づき、マネジメントを元にチームを変えていく・・・
「私たちの青春は、一冊の本から始まった。」
前田敦子、大泉洋
本は前に読んだことがあるので、
そのことについても記事を書いた覚えがあります。
正直、予想していたよりはよかったです。
原作はマネジメントの内容をわかりやすく説明する面が強く、
ジャンルもビジネス書となっています。
AKBで前田敦子、峯岸みなみを押し出し、
内容も薄いのではないか、
と思っていましたが、
おもった以上のちからの入れ具合だったと思います。
もとがビジネス書なのでストーリーにひねりがないのは仕方ないとしても、
原作に忠実にヒューマン性の面を強くだしてきたのはよかったです。
個人的には審判の挙動や、
高校球児たちのふるまいがより現実に近い形で表現されており、
こういうこまかなこだわりが高校野球ファンとしては嬉しかったです。
ひどいB級だとストライク・アウトなどの表現方法も適当ですもんね。
なにより最後の試合のシーン、
敬遠されたジローに代走ふみあきの場面。
あの塁上パフォーマンスが映像化されていたのはよかったです。
ああいうのは現実でもあってよさげに思います。
映画として難点を上げるとすると、
BGMがチープだったことですね。
もっというとSEも含みます。
序盤から妙にコミカルなBGMが多く、
曲を無理やりねじ込んで、
流れる前、後とのつなぎが微妙でした。
突然流れ出してとつぜん切れるというか。
そしてそのコミカルなBGMが最後の一番大事な場面で流れてしまったのが一番残念。
あれさえなければスッキリとしたいい話だったのに。
そしてもっと言うならば、
龍之介の最後のシーン。
あれは無音のままの方がよかったのでは?
口の動きだけで十分伝わる場面でしたし、
あの程度の声を入れるのであれば、
もっとこだわるか、無音にすべきだったと思います。
細かいことをあげればありますが、
全体的に原作を十二分に引き立てた、
いい映画だったと思います。
AKBファンでもなんでもないですが、
宣伝効果とか考えたらまあ悪くはないんじゃないですかね。
そして野球の話。
「ノーボール・ノーバント」作戦
投高打底の現代(2011)で、
みすみすアウトを献上するバントはダメ、
選球眼を徹底的に鍛え、
ボール球を絶対にふらない、
右打ちや走塁を鍛えることによって、
よりチャンスを広げることに尽くす。
そしてボール球を振らせる、打たせる。
この時代錯誤な作戦をやめ、
意図的なボールをやめ徹底的ストライクを投げていく。
守備の負担も増えエラーも増えるが、
それはそういうものと割り切る。
敬遠も無し。
弱小高が強豪に打ち勝って甲子園行くほどではないにしても、
十分実用性はあると思いますね。
ボール球ゼロとはいかないまでも
ボール球だけ放っとけば打ち取れる、
なんて解説のじじいどもがよく言ってますが、
そんな選手今時どこさがしたらいるというのか。
そういう選手は逆にボール球主体で攻められることもわかってるでしょうし、
情報戦・作戦が未熟だったころの理論を、
いつまでも使い続けるのはどうかと思います。
時に攻めの球があるからこそ、
ボール球は生きるんじゃないですかね?
送りバント無しもいいと思います。
マネー・ボールでも言ってましたが、
みすみすアウトを献上する上に成功率もそこそこ。
ここぞの場面でこそ意味があるにしても、
序盤から塁ニ出たら盗塁では相手も一息ついてしまう。
もちろん敬遠は一塁埋めて守りやすくする意味があったり、
ランナーをすすめることで敵の守備位置を動かせたりと、
この映画のように100%するのはどうかと思いますが、
方針としては面白いと思いますね。
カープなんか初球から振っていけ、
ボール球振らせろ、
って指示だけで何年やってるんだか。
そりゃ新井コーチもあきれますよ。
まあ今回は映画の話、
この作戦の賛否両論あるでしょうが、
映画の内容にそこまで関係ありませんしね。
これを語る大泉がいきいきしてましたが笑
AKBファンが騒いでるだけの印象のある映画でしたが、
そうでない人も一度見てみては?
別にAKBだからよかったところはこれといってありませんが、
映画自体はそこまで悪いものではありませんし。