突然だが、私はあまり、電話を自分から先に切らない。
隼と話している時も、隼が切ったのを確認してから私も切ることがほとんどだ。
けれども、ある朝。
私は、LINEでの通話を終える時に、隼が切るのを待たずに通話を切った。
隼は、以前に比べると、電話を切る時に「大好きだよ」と言ってくれることが増えた。
いつの間にか、私はその言葉を待つようになってしまっていると、そう気づいた。
もう何も期待しないと決めたのに。
自分がたまらなく嫌だった。
そんな理由で、私は、隼の言葉を待たずに電話を切ってしまった。

大好きだよって言ったのにきられた(笑)
ごめんね

その翌日も…

またきられた
ごめん


もう聞きたくないの?
聞きたくない、と言ったら言わないの?
言葉だけ聞いても虚しいから。
私に合わせてるなら、もう言わなくていいよ。
言ってほしい、言わなくていい、ってコロコロ変わって振り回してごめんね。


そんなつもりで聞いてないし、言うと思うけど。
別にひかりに合わせて言ってるわけじゃないし。
っていうか、たまたまじゃなくてわざときってるの?
じゃあ、どういうつもりで聞いてるの?
わざと切ってるんじゃなくて、待つのをやめただけ。
そういう自分が嫌だから。


2回もきられたのは意図的なのかなって気になっただけ。
>わざと切ってるんじゃなくて、待つのをやめただけ。
>そういう自分が嫌だから
↑
どういうこと?
隼が切るまで切らないこと。


いやそれは分かるけど。
なんで待つのをやめたの?
そういう自分が嫌だからってどういうことなの?
考えたり、落ち込んだり、傷ついたりするのがつらいから。
でも隼のせいじゃないよ。
悪いのはすべて私。


ひかりの役に立ちたいんだけど、俺に何か出来る事はある?
何もしなくていいよ。
ありがとうね。

この日の隼からのチャットの返信はここで途絶えた。
役に立ちたいって言うけど、今、隼にできることは何なのか?考えてくれたのかな。
「何かできることはある?」って聞くなら、できることは何だろう?って考えてほしい。
別れ話以来、私は自分の感情から目を逸らしている。
話したい、さみしい、会いたい、と思わないように。
それに、隼に尽くしたいと思えなくなってしまった。
本来の私は、好きな人の役に立ちたいし、好きな人に喜んでもらいたい。
それが私の何よりの幸せだった。
今は、何をしても楽しくないし、何かをしたいとも思えない。
先が何も見えない。
自分がどこに向かっているのか、それすらもわからない。
感情をなくさなければ、いつか心が壊れてしまいそうだ、と思う。
ブログを書くために、あれから何度も別れ話から後の記憶を辿ってきたけど、記憶はところどころ消えていたり、ぼんやりと霞んでいる。
つらかった時に、私がどんな感情でどんなことを考えていたのか、信じられないくらいに思い出せない。
思い出そうとすると、脳がそれを拒むかのように思考が重くなり、とても苦しい。
こんなこと、何も感じないで過ごせる日もあるけど。
些細なことをきっかけに、まだ私は簡単に落ちてしまう。
眠れない夜だってまだまだある。
こんな浮き沈みから、どうやったら抜け出せるのだろう。







