漱石で郷土史に興味
「漱石と広島」の会が主催した「漱石を歩く広島」のイベントに参加した。夏目漱石は1909(明治42)年10月14日に広島市に立ち寄り、人力車で東照宮や饒津神社、縮景園を回り、軍司令部も見ながら大手町の知人を訪ねた。
108年後の同じ日に漱石の足跡を散策しようという企画だ。
漱石への関心が参加動機だったが、広島市の歴史・文化の一端に触れた貴重な体験だった。
広島城の鬼門の方角にあたる二葉の里には由緒ある神社、仏閣などの文化遺産が多くあり、「二葉の里歴史の散歩道」でボランティアガイドさんが活動されていると知る。
東照宮では今月7日に復元された西南戦争の石碑の解説を受けた。広島部隊は政府軍の先頭に立って奮戦し、6百数十名もの戦死者が出た。広島が軍都としての存在価値が高まり、原爆投下につながった、との説明が心に残った。
後日、日清戦争で臨時帝国議会が開催された広島は「臨時首都」となった時期があったことを知った。戦前の郷土の歴史・文化について知的興味をそそられる楽しい時間を過ごした。
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