『子宮外妊娠の可能性があります。』
…………えっ…………
『右の卵巣の入口の周りが白いのがわかりますか
これは恐らく赤ちゃんを包む絨毛というものだと思われます。』
『左の卵巣の周りは何もありませんねそれに左に比べ右は大きが左の倍くらいありますね

恐らく赤ちゃんは右の卵巣の入口にいますょ。』
………で………
「で…赤ちゃんはどうなるのですか」
『卵巣に赤ちゃんがいると言う事は子宮外妊娠。つまり赤ちゃんをとりださなくてはいけないのです。
卵巣で育っていくとやがては卵巣が破裂し
お腹に大量の血がたまって
最悪の場合
母体の生命にかかわります。
まれに破裂するまえに赤ちゃんのほうから成長が止まり卵巣の中で死んでしまって流産することもありますがめったにないことです。
今なら早期なのでお腹にメスを入れて赤ちゃんだけを取り出すか
それができにくい状態なら最悪右の卵巣を取らなくてはいけません。
なので赤ちゃんのほうは…
今回は残念ですが…』
…はぁ

意味わからんし
そんな説明なんて右から左に受け流しってやつだわ
めちゃくちゃ涙がこみあけてきた

先生の話を全て聞けないまま
私は翌日入院することになった。
手術は明後日。
帰宅後
明日の入院準備をしているとまた泣けてきた。
旦那も一緒に泣いた。
子宮外妊娠という現実を知った時の悔しさや
赤ちゃんに対する罪悪感は
一生忘れられない。
それと同時にトラウマになる事でしょう…

翌日
昼に産婦人科へ。
入院手続きをして
すぐに内診へ。
『昨日より卵巣の入口が3ミリ大きくなってますね…
なんかおかしいな…1日で3ミリは早いですね…』
『吉本さん


子宮に黒いものが見えて来ましたよ

』
『明日の手術は中止して
少し様子を見ましょう

昨日右の卵巣の入口に見えていた白い部分の絨毛が今日は見えてません。あれは絨毛ではなかったようですょ

子宮内に見えてる黒いのが小さすぎるので不純物かもしれませんが
かすかに周りに白いのが見えているので絨毛かもしれませんょ
