1992年、私は一人の男として生まれた。
私は自分自身が何者なのかずっと自覚できずに中学生まで生きてきた。
それは親の期待に答えるため、ずっと仮面を被り続けてきたからだ。
中学校の頃、当時キツい先生で有名な教師が担任になり、
罵声と暴言をずっと耐え続け、どうすればその教師に怒られずに済むか、そればかり考えていたせいで自分を見つける事が出来なかった。
そうして高校生になり悪夢から解放され、自分自身を見つめなおす機会が訪れる。
それが性の自覚だった。
まさにトンネルを抜けた先がまトンネルのように、絶望から絶望の始まりだった。
毎日この体は変えることが出来ないと知り、絶望して毎日泣いた。
自分の体を見る度に男だと自覚して吐きそうになるくらい苦しんだ。
低い声と喉仏が嫌で、喉を潰そうとした。
いじめが原因で人格がおかしくなり、自分を守るために別人格を演じた。
そうするうちに精神も記憶も崩壊して死のうと決意しそうになった時、
友人や家族、高校の担任の理解と助けにより私は東京へと一人暮らしを始めた。
当時、16歳である。
そして精神病院に通院が始まり、性同一性障害と認定された。
18歳になると女性ホルモン治療が始まり、徐々に嫌いな自分を許せるようになっていった。
19歳になり、当時名乗っていた「ゆい」という名前に親に漢字を付けてもらい、改名をした。
お金にならない仕事から抜け出し、25歳。とうとう手術の準備が整った。
手術日は2017年12月4日。
手術日は今日決まったのだ。
ローン審査が通り手術が決定した時、ようやく本当の自分になれると思うと涙が出た。
あんなに苦しんで、何度も死にたいと思い、手術を目標に生きてきた自分。
あの日の私、辛かったよね。苦しかったよね。
でもやっと、夢が叶う。
当然リスクはあるし、術後も自分と戦い続けなくてはいけない。
それでも、それでも私は女として生きていたい。
一人でも同じ境遇、辛い思いをしている人がいたら私という人間がいたこと知って欲しい。
辛くても、苦しくても、諦めず生きてゆけば必ず自分を許せる時がくる。
この日記は私が私になるための日記。