「リトル・ミス・サンシャイン」 2006年公開


アリゾナに住む少女・オリーヴの夢は、

美少女コンテストで優勝すること。

ミス・インターナショナルやミス・アメリカの映像を見ては

日夜夢を膨らませて、ダンスや優勝したときの

リアクションの練習にはげんでいた。

そんなある日、オリーヴに朗報が届く。

カルフォルニアで行われるコンテストへの

繰上げ参加が認められたのだった。

急なことに父と母は揉めたが、結局家族で行くことになり、

老人ホームでヘロインを吸って追い出された祖父、

客の入らない自己啓発の公演をする父、

もう9ヶ月も口をきいていない兄、

そして自殺を図ったばかりの叔父。

おかしな家族6人のミニバスでの旅が始まった...。


アカデミー助演男優賞(アラン・アーキン)と脚本賞を受賞した作品

監督はジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスの夫婦。

出演はアビゲイル・ブレスリン、グレッグ・キニア、トニ・コレット、

アラン・アーキン、スティーヴ・カレル、ポール・ダノなど。


アメリカの美少女コンテストと聞くと“ジョン・ベネちゃん事件”を

思い出してしまいますが、この作品は旅を通して

家族がひとつになっていく物語です。

旅の前はお互いを認めずいがみ合っていた家族が

車中での会話や道中での問題に対処していくことで、

少しづつ歩み寄って団結していきます。

ぶっ飛んだおじいちゃんや

叔父さんの存在が笑わせてくれます。

途中で悲しい出来事が起こったりもしますが、

それをバネにして家族はさらに団結します。

口を全くきかなかった兄や、

結果だけを求める父親も変わっていきます。

そしてオリーヴがおじいちゃんに教わったダンスが

ラストで生きてきます。なんかスカッとさせてくれます。

家族の幸せとは何かを考えさせてくれました。


個人的に驚いたのは美少女コンテンストの様子。

10歳にも満たない女の子たちが、めちゃくちゃ濃い化粧をして

自分の得意な歌やダンスを疲労する姿は異様な雰囲気でした。

なんかこわかったです。