ポーラ美術館


今こちらのメインでやっている企画展は

「佐伯祐三とフランス」です。


が、図録を買うほどファンではないので、

ポストカードから、



佐伯祐三 「滞船」


モーリス・ド・ヴラマンク 「雪」



個人的に面白かったのががこちら。

「扇物語」

工芸を勉強してたせいか、

こういう装飾品とかに目がいっちゃいます。


以降は図録から(画像の悪さをお許しください)





写真をクリックすると大きくなって、

少し見やすくなるとは思いますが、

こちらは「喪中用の扇」






こちらは複数の鳥の羽根を使ったもの。

「おほほほほ」とか聞こえてきそう☆



これらはほんの一部です。


ところで「扇ことば」というのをご存知でしょうか?

私はこの展覧会で知りました。

以下のようになってます。


右手で顔の前に持つ:私についてきて

左手で顔の前に持つ:お近づきになりたい

左耳に当てる:あなたを追い払いたい

額を横になぞる:あなたは変わった

左手でくるくる回す:私達は見られている

右手に持つ:あなたは積極的過ぎる

手をなぞる:あんたなんか嫌い

右手でくるくる回す:私は別の人を愛しています

頬を横になぞる:あなたを愛している

閉じたまま見せる:私のこと愛している?

両目を横になぞる:ごめんなさい

先端を指で触れる:あなたに話しかけたい

先端を右頬に当てる:はい

先端を左頬に当てる:いいえ

開いて閉じる:あなたはひどい人ね

落とす:友達でいましょう

ゆっくりあおぐ:私は結婚しています

速くあおぐ:私は婚約しています

取っ手を唇に:私にキスして

大きく開く:私を待ってて

開いた状態で左手に持つ:私に話しかけに来て

頭の後ろに当てる:私を忘れないで

小指を立てる:さようなら

閉じた扇を心臓に当てる:あなたは私の心を射止めた

閉じた扇を右目に当てる:いつあなたにお目に掛かれるのかしら?

部分的に開いた扇の扇骨を数本見せる:何時に?

畳んでいない扇をあおぎながら触る:いつもそばにいたい

閉じた扇を物憂げに見つめる:なぜ私のことを誤解するの?

半開きの扇を唇に押し付ける:私にキスしていいわよ

開いた扇の下で両手を組み合わせる:お願いだから私を許して

開いた扇で左耳を覆う:私達の秘密を漏らさないでね

完全に開いている扇を非情にゆっくり閉じる:あなたとの結婚を約束します



昔は若者たちが出会って、お互いに知り合う機会が

すくなかったためにこういった伝達方法があったそうで、

結婚相手を探したりしたようです。

これ全部覚えないといけないなんて

大変ですね~(;´Д`A ```

“ゆっくり”とか“速く”とか非情にゆっくり”とか

人によって違うような。

それから“物憂げに”って...( ̄Д ̄;