ブルース・オールマイティ」 2003年公開


ブルース・ノーランはテレビ局の

アンカーマンを目指すレポーター。

しかし、彼のコメディタッチなレポートは採用されずに、

ライバルであるエバンとの差は広がるばかり。

生中継という起死回生のチャンスを

準備している間に、ライバルのアンカー着任を

知ったブルースはやけになり、

個人手的な感情むき出しで、放送禁止用語連発

中継を行い、とうとうテレビ局をクビになってしまう

それが元で保育士を勤める恋人とも

大喧嘩して家を飛び出してしまう。

そして、天に向かってこれでもかと言うほど、

神様に文句をぶちまける。

「クビになるのはアンタの方だ!」と。

そんなときポケベルに見知らぬ番号が表示される。

ブルースは何かの間違いだと無視していた。

その番号は次の日にもポケベルに表示された。

虫の居所が悪いブルースはポケベルを外に捨ててしまい、

そのまま車に潰されてしまう。

だが、驚くべきことに壊れたはずのポケベルが鳴ったのだ。

気になったブルースはその番号へ電話を掛けてみるのだった...。


監督はトム・シャドック。「エース・ベンチュラ」や

「ライアーライアー」、「パッチ・アダムス」などを手がけた。

ジム・キャリーと組むのは本作で3作目となる。

主演はコメディの天才・ジム・キャリー。

神様に名優モーガン・フリーマン。ブルースの恋人グレースに

「フレンズ」でお馴染みのジェニファー・アニストン。

他にスティーヴ・カレル、フィリップ・ベイカー・ホールなど。

また本人役で歌手のトニー・ベネットが出演している。


完全にコメディだと思って、油断してたら泣かされました。

基本的には芸達者なジム・キャリーの素晴らしい動きと表情で

コメディ色が強いものとなっていますが、

神の力を与えられ、いい気になっていたブルースの元から、

恋人グレースが去ってからストーリーは変わっていきます。

神の力をもっても、人の心だけは動かせない。

そのことに苦悩し、どうにか恋人との仲を元通りにしようと

あの手この手で振り向かせようとするブルース。

しかし、恋人には届かない。

また、自分の欲望を果たそうとしたために

町はめちゃくちゃになってしまう。

そんなブルースの元に神が現われて、

以前にしたある約束を果たすブルース。

そこから彼は変わっていき、

最後に彼が命がけで神に祈ったこととは...。


ジム・キャリーにはもちろんのこと、他の作品では見られない

ハイテンションなモーガン・フリーマンには笑わせてもらいました。

またライバル・エバンを演じたスティーヴ・カレルも

なかなかの芸達者ぶりを発揮してます。

スタッフの努力にも驚かれました。

あるもので埋め尽くされた部屋にはうけました。

そして作中で起こされる奇跡の数々にも

「十戒」でしか見られないと思っていたシーンが、

まさかあんなところで見られるとは。

“水をワインに変える”奇跡もさりげなく起こされます。

よーく見ておいてください。

この作品に登場したブルースのライバル・エバンの

スピンオフ作品「エバン・オールマイティ」も製作されましたが、

日本では残念ながら未公開だそうです。

それから、エンドロールが始まっても

停止ボタンは押さないでください。

ジャッキー・チェン的な映像が入ってますので。