「コラテラル」 2004年公開
ある夜のロサンゼルスが舞台。
タクシードライバーのマックスは、グレーの
高級スーツを着こなすビジネスマンを乗せることとなる。
男はヴィンセントと名乗り、多額のチップを払う代わりに、
マックスに一晩の専属運転手を依頼してくる。
そして最初の目的地で事件は起こった。
ヴィンセントが建物に消えて数分後、
裏路地で待っていたマックスのタクシーに
人間が落下してきたのだ。
その状況に驚き、言葉を失うマックス。
車に戻って来たヴィンセントは、殺し屋であることを明かし、
落ちてきた死体をトランクにつんで、
次のターゲットの元に向かうように命じる。
彼は一晩で５人の人間を殺す予定だと言う。
そして、２人の緊迫した危険な夜が始まる．．．。
監督はマイケル・マン。「ラスト・オブ・モヒカン」「ヒート」、
「インサイダー」、「ALI」、「マイアミ・バイス」などを監督。
キャストは殺し屋にトム・クルーズ。この映画のために髪を銀髪にし、
無精髭をはやし、悪役と演じるいうことで話題になった（？）。
タクシードライバーにジェイミー・フォクス。レイ･チャールズの
生涯を演じた「RAY」でアカデミー主演男優賞を受賞。
他には「ジャーヘッド」や同監督の「マイマミ・バイス」などに出演。
タクシーの客にジェイダ・ピンケット・スミス。「マトリックス」シリーズ
（リローデッド以降）などに出演。ウィル・スミス夫人でもある。
ヴィンセントの雇い主にハビエル・バルデム。
「夜になるまえに」、「海を飛ぶ夢」、そして
「ノーカントリー」ではアカデミー助演男優賞を受賞。
この監督の作品は基本男くさいです。
この作品は、タクシーの中での二人の会話のシーンが多く、
そこから生まれる対立や葛藤、強制的に干渉することとなった、
お互いの人生や生き方についての会話が中心となっている。
一刻一刻と表情を変える夜のロサンゼルスもこの映画の魅力である。
トム･クルーズが頑張ってます。
銃を撃つシーンも指導を受けただけあって、
慣れた感じが出てました。しかも顔色ひとつ変えずに撃ちます。
それがより一層の恐怖を煽ります。
また「ミッション・インポッシブル」などで体を張って
演技はしてきましたが、この作品はCGなどは一切ありません。
走るジェイミー・フォックス、追いかけるトム・クルーズ。
走るジェイミー・フォックス、追いかけるトム・クルーズ。
逃げるジェイミー・フォックス、逃さないトム･クルーズ。
逃げるジェイミー・フォックス、逃さないトム･クルーズ。
そして、やはり顔色ひとつ変えません。絶対逃れられません。
タクシーの中での会話がいいです。
「見ず知らずの人間が死ぬことについて」そして、
「今がいかに他人に無関心な時代なのか」を考えさせられました。
