こんにちは。


気づけば、9月もだいぶ過ぎてしまいました。


この1年で、米国ではAIの普及によって、若年層、とくに新卒の就職が難しくなっている、という話を耳にするようになりました。


日本でも、管理職をしている同世代の方から、


「経験のない新卒を一から育てる余裕がない」

「採用するなら即戦力がいい」


という話を聞くことがあります。


組織側の事情としては、よくわかります。


人手不足で、教育する側にも余裕がない。

AIを使えば、以前なら若手に任せていた資料作成や情報収集、データ整理なども、ある程度は代替できる。


そうなると、


「わざわざ経験のない人を採用する必要があるのか?」


という発想になるのも、短期的には合理的なのだと思います。


でも、日本は一度、私たち氷河期世代でそれに近いことをやっているんですよね。


景気が悪かった時代に採用数を大きく絞った結果、今になってアラフィフ層が薄くなり、その結果、今では30代をかなり早い段階で管理職にせざるを得なくなっています。



もちろん、若くても優秀な管理職はたくさんいますが、十分な現場経験を積む前に管理する側になれば、自分より実務に詳しい部下を評価しなければならず、そのことが原因で、人間関係の摩擦が起きている、と、今期のMBOで耳にしました。


専門知識では若手に追い抜かれ、自分自身は管理業務で忙しく、最新情報を追う時間もない。


それでも、人事評価をし、教育をし、トラブルを仲裁し、組織の方向を決めなければならない。

若手から見れば、


「上司より自分のほうが詳しいのに、なぜ評価される側なのか」


となる。


仕事には、どうしても経験でしか身につかない部分があります。


人間関係の摩擦への対応。

失敗したときの立て直し方。

問題が起きたときに、誰の話をどの順番で聞くのか。

表面に見えている問題と、本当の原因を切り分けること。

そして、正解が一つではない状況で、どこに着地させるのか、自分なりに答えを出して組織として決定すること。



私の職場でも、とてもクレバーで、AIも使いこなし、論文も読め、手先も器用で、仕事も速い方は多数いますが、

頭が良く、処理能力が高い人ほど、前提を間違えたときに、ものすごい速さで間違った方向へ進んでしまうことがあります。

効率化したつもりが、別のところに余計な仕事を増やしていたり、複数の論文やデータを客観的に取捨選択できずに、次の一手の論理が破綻していたり、そもそも実現不可能だったり。



AIによって仕事が効率化される時代だからこそ、若いうちにどんな経験を積ませるのかを考えることのほうが大切なのかもしれません。



そういう意味で、娘に何を持たせてあげられるのか、を考えてしまう今日この頃です。



知識や情報処理ではなく

人と一緒に何かを作ること。

意見の違う人と折り合うこと。

失敗して、修正すること。

答えのない問題について、自分の答えを見つけ、判断すること。


そういう経験は、まだ人間が人間に与えられるものなのかな。



今年、娘がチャレンジした学外コンペは、成績には全く反映されませんが(むしろ、中2の最後の期末試験期間中に開催、というセンスの悪さ、笑)


知らない人と関わり

自分の考えを伝え

試行錯誤した

振り返るとなかなか貴重な経験でした。



実は、今月と来月にもイベントを準備中。


さて、楽しんでくれるでしょうか。