■ソウル大学にある63万冊の蔵書の利用率はわずか2%■
ハングル文字は、李朝時代の1443年に制定されたが、当時は書き言葉は漢文を使用していたので、
ハングルは長らく普及はしなかった。
戦後、漢字を廃しハングルが全面的に採用され、今日では80%がハングル文字世代となり、漢字文化
との断絶が危惧されている。
ソウル大学にある63万冊の蔵書の利用率はわずか2%に過ぎないとのことである。韓国の言葉の
80%は漢字起源であり、表音文字であるハングルを使用すると非常に多くの同音異義語が発生する。
さらに漢字の文化的背景を失ったことによる抽象表現や想像力の欠如や発想そのものの単純化や、
ハングルによる口語的な用法の傾向についての危惧がある
呉善花が書いていたが、日本と、朝鮮半島の、漢字文化の移入は全く異なっていて、日本は、漢字を
自国の文化として完全に移植できたのに対して、朝鮮はできなかった 。
日本は、音読みだけではなく訓読みを開発したために、漢文も和文として読み下すことができるが、
韓国人はそれが全くできない。 例えば、傍若無人ならば、「傍らに人無きがごとし」と日本語で読めるが、朝鮮では「ボウジャクムジン」式に漢音でしか読めない。
日本は千年以上前に自国の文化の中に漢字を組み入れ完全に日本の文化として自立しているので、中国文化として漢字を排斥する必要はなかったが、韓国人は、組み入れられなかったので、排斥しようとした。
朝鮮では、いつまで経っても漢字は中国文化の一環であったから、劣等感の強い基質の民族であるからこそ、排斥する必要があったようだ。日本は全く漢字に対して劣等感を抱く必要はなかったが、朝鮮は未だに漢字に劣等感を抱いているということは、自国の文化に対するアイデンティティーが揺らいでいる証拠なのだろう。
このことは、これからでも半島は、中国文明に飲み込まれてしまう危険性があることを示している。