Killing Floor (1997) Kindle Edition | KITの海外版映画DVD+Blu-ray

KITの海外版映画DVD+Blu-ray

読書大好き、映画大好き、ガジェット大好きのおじさんです。輸入盤ソフト(Blu-ray, DVD)を中心に紹介していきたいと思います。

Killing Floor (Jack Reacher No.1) 1997 Kindle Edition
著者:Lee Child (リー・チャイルド)
邦題:キリング・フロアー
ジャンル:サスペンス、アクション

トム・クルーズ主演の映画「アウトロー(Jack Reacher 2012)」を見て、Jack Reacherというキャラクターが面白かったので原作を読んでみました。
シリーズ全17作が発売されており、18作目が8月に発売予定です。
日本語翻訳版でも良かったのですがKindle版はなく、原作をKindle Storeで購入しました。

まずは第1作 "Killing Floor"のサンプル版を購入しましたが、第1作の一部ではなく、シリーズ全体に対する序文だけだったので、ほとんど参考になりません。Lee Childがなぜ本を書き始めたとか、Jach Reacherのキャラクターについての話が述べられています。

仕方ないので本編を購入しました。最初は名詞のみの文章が多くある文体にちょっと面食らいましたが、すぐに慣れました。作者がとにかく簡潔な文章を目指しているというだけあって、ネイティブの読者でなくても理解できない箇所はほとんどないでしょう。Jack Reacherはアメリカ人という設定ですが、Lee Childがイギリス人なのでアメリカ英語ではあまり使わない単語や言い回しが少し出てきます。
Kindleだと単語の長押しで英和辞典が引けるのでとても便利です。

さて内容ですが、
もと軍の警官で人知れず旅をしているJack Reacherは、ふとした思いつきから長距離バス(Greyhound)の運転手に頼み込んで無理やりバスを降りて、徒歩でジョージア州の架空の田舎町Margraveを訪れる。雨の中を一晩中歩いてファミレス(Dinner)で朝食をとっている最中にJackは地元警察に逮捕され、警察署に連行される。夜に殺人事件があって、そのそばをJackが歩いているのが目撃されたとのことだった。死体の靴の中から謎の言葉と電話番号を書いた紙が発見され、電話番号の持ち主の銀行家Hubbleが取り調べに警察署に呼ばれるが、彼は突然取り乱して、殺人事件は自分がやったといいだす。しかし彼には絶対的なアリバイがあった。金曜日だったので2人は刑務所内の拘置所に入れられることになんったが、なんと2人が入れられたのは終身刑の囚人のみが集められたフロアだった。

というような話で、終わりまで読むと無駄な描写はほとんどなく、すべてが後から起こる事件に関係してきます。殺人事件の謎と女性警官とのロマンスを縦横の糸にして話が進行します。謎解きも面白いですが、アクションシーンも面白く、軍警察にいたので相手をやっつけるときは手加減はせず、常に殺すつもりというのがとても気持ちよく感じます。


自動翻訳ができるようになって、まずは原文を自動翻訳にかけて、あとから表現を手直ししたような訳書が増えています。自動翻訳の文章が意味不明なのに、そのまま残されていることもあります。翻訳者に原文で理解できるような語学力がないので、原文に当たっても確認ができないのでしょうが、せめて周囲の人に聞くくらいはして欲しいものです。 ひどい訳書に当たった場合は、今はKindle Storeで原書をダウンロードして、自分で意味を確認することもできるようになりました。
それなら最初から英語で読んだ方が…と思うようになり、最近は英語なら原文で読むことも多いです。ただし、日本語に翻訳されている物を読むより時間的には2倍以上かかります。この本も実質的な読書時間は20時間以上かかりました。



$KITのブログ-Killing Floor