木村長門守重成は、大阪冬夏の陣において豊臣側の武将として活躍、奮戦しながらも戦死してしまいました。
大坂城落城の際に、重成の子を身ごもっていた側室は、家臣の親類を頼るべく薩摩へ落ちのびました。
途中の下関で無事に男子が誕生し、
『千代丸』と名付けられました。
しかし、筑前飯塚あたりで盗賊襲われてしまい、薩摩へは断念し、飯塚で細々と暮らすこととなったそうです。
木村千代丸重基の墓（中央）
後々子孫は小林と姓を変え、江戸時代後期には酒造業を営み、大きな商家に成長したそうです。
1849年には、十二世小林重治がお墓を再建、また彼は幕末歌人の大隈言道の弟子になり資金援助もするほどだったそうです。
場所は、飯塚市西町墓地内にあります。
野村市右衛門祐直（大学）は、黒田官兵衛・長政父子に仕えた黒田二十四騎の一人・野村太郎兵衛祐勝の息子です。
慶長の役や石垣原の戦いで功を成して、
筑前嘉麻郡で6960石を与えられ中老となりました。
野村大学の墓。
福岡城に向いて建てられていて
『死後も殿様を守る』という、彼の強い意志が感じられます。
