桂林
それは合宿所より東へ徒歩三分
しなびれた黄色い看板が目印の中華料理屋だ。
四年目にしやっと行く覚悟が決まったので午前2時にのれんをくぐった。
「らっさいあせ~」
まるでハリーポッターの敵に出てきそうなオヤジが白衣をまとってあらわれた。
そのインパクトとゆったらなかなかのものでビールを十杯近く吸収した俺を一瞬でシラフに戻した。
オススメは?
「オムライス。」
え?ここ何屋?
と戸惑いつつも、オムライスとにくそばと肉うまみ丼とやらを注文。
前野「おっちゃん元気してた?」
「えぇ」
羽賀「何時までやってんの?」
「3時」
穴井「定休日は?」
「日曜」
と、まったく会話も盛り上がることなく
にくそばと肉うまみ丼が登場。
見た目は茶色い汁に溺れたちぢれメンとその仲間達、。
恐る恐る一口、、
「、、、う、うめぇ、、。」
俺は何をびびっていたのだろう。
普通の普通にうまいのだ。
ウズラの卵が一つしか入ってないことに小学校の給食を思いだしたがそんなことはもうどうでもよい。
アルコールを分解する上でグリコーゲンを欲している私の体をあのちぢれメン一味が大航海してゆく。
あぁ、悪くない、いやこれは大誤算だ。オヤジよ俺が悪かった。
「へいおまち」
ん?なんだこれは?
黄色い塊の上に紅い円があるぞ。
ん?
これは、、オムライス?
あきらかに黒い米達、異常に少ないケチャップ、されど確かにオムライスの面影はある。
羽賀が一太刀入れる、、。
「、固っ、、。」
オムライスはまずい。またしても大誤算。
あの山下も斉藤も来たことがあるらしい。
羽賀「また山下先生と来るよ!」
「ん~いいよ」
笑
羽賀「じゃ井上先生とかは!?」
「ん~いいよ来なくて」
人に媚びぬそのオヤジの背中は男を語っていた、、
続