今朝の新聞の社説に載っていた記事で、これも以前から興味、関心のある記事だったので、ブログにしたいと思います。『少子化問題』についてです。
私の世代は『団塊ジュニア世代』と呼ばれ、通常よりも同世代の人たちが多かったため、高校、大学受験では狭き門をめぐる競争となり、運よく大学に進んで、いざ就職活動になってからは、就職氷河期と言われる中をくぐりぬけ、現在に至っています。
にわかには、信じがたいのですが、そんな激烈な競争を繰り広げてきた大学への入学が希望者は全員入れるという『全入時代』に突入したと言われて久しく、高校などは、どんどん統廃合されて数が減ってきています。
原因は全て、少子化問題にあると思われます。以前日記で雇用問題を取り上げましたが、これと無関係では決してないでしょう。賃金が安定せず、収入が伸びない⇒配偶者(妻、夫)が仕事に出て家計を支える⇒時間的にも経済的にも余裕がなく、また日本は、子育てするのにお金がかかり過ぎると以前より感じておりました。
人口を維持するために必要な出生率は2.07%ですが、日本の出生率は1・37%だそうです。これでは人口は減って当然でしょう。それでも、地方の自治体などでは、この2.07%を上回る出生率の市、町、村があるそうですが、肝心の大都市部では、1.37%を下回っているところが多く、特に東京都では、下位10位内に、7箇所もあるそうです。
経済的、時間的制約、多様な価値観、近所付き合いが希薄で近くに支援者がいないなど、理由は様々あると思われますが、子育てに不安を抱く女性が多いというのも理由の一つにあるそうです。
海外に目を向けると、イギリスやフランスは、出生率が上昇に転じており、特にイギリスは、一部で50年後には日本の人口を逆転するとも言われています。イギリスの人口は約6千万、日本は約1億2千万。人口規模では半分のイギリスに逆転されるというのは、にわかに信じがたい話ですが、信ぴょう性はあります。
これは私の意見ですが、日本は、戦後の焼け野原から、今日まで見事に立ち直り、今では世界有数の経済大国ですが、その経済を優先するあまり、なおざりにされてきた面が多いと思います。東京オリンピックの高度成長期には公害問題が深刻化し、オイルショックでは石油製品が品薄となり生活に支障をきたすようになり、またバブル経済期には、有り余る金を不動産などの投資マネーへつぎこむなど、いずれも、人心をないがしろにして利益や、効率を最重視してきたと思います。
しかし、バブル崩壊を経験し、会社がリストラを断行する中で、終身雇用制度が崩壊し、人々がそれまで身を寄せてきた企業自体も危うい存在となったことを知った我々は、それまで信じてきた価値観も絶対ではないと知ります。バブル期の土地神話崩壊や、株価暴落などがそうですね。
そんななか、人々が何を求めるか?私は心の豊かさではないかと思います。これまで希薄だった家族関係が見直され、家族と過ごす時間を大切にする人が増えてきています。仕事に打ち込むのもいいですが、会社は全てを面倒みてはくれない。なので、会社とはビジネスのパートナーシップと考え、仕事に全てを注ぐのではなく、それよりも、余暇や家族だんらんなどの時間に充てた方が、有意義な人生が送れる様な気がします。
その為にも、この少子高齢化時代というのは、男女ともに晩婚化が進むなど諸問題ありますが、地方の自治体ばかりでなく、国として、何らかの補助や、振興策を打つ必要があると感じます。これもせず、少子化だと騒いでばかりいても、問題は全く解決しないのですから。