「怖くないタイプの怪異の話」

突然ですがこのブログを現在進行形で読んでいるであろう貴方に一つだけ質問させて下さい。

Q貴方は『怪異』や『怪奇現象』又は『幽霊』を怖いと思いますか?

これは個人的な予想ですが…恐らく「はい」と答える人が殆どを締めているのでは無いか?と俺は思っています。この質問に基づいて今から話す事、それは俺の実家に住み憑いている”怖くない”変な怪異のお話しです。

深夜2時を過ぎた時の事です。

ふと部屋の扉の方に目を向けると…小さな隙間から此方を凝視する母の姿が見えました。

「…おかえり」

「………」

「何か用??」

「………」

「…」(いや何がしてぇんだよ…)

⇧この様に、此方で質問を投げかけても何も答えてくれません。母は本当に何がしたいんでしょうね。俺には分かりません。何を言っても聞いても駄目そうだったので俺はそのまま寝る事にしました。が、廊下に鳴り響く不協和音で目が覚めました。

ドシンッッ!!ダダッ!!ゴォんッッッ!!!ドォンッ!!!

例えるならトドが身体を地面に叩きつけている様な…廊下の床がそのまま抜けるのでは無いかと不安になりました。少し…ほんの少し部屋の扉を開け、廊下を覗き見ると…そこには

短い廊下をシャトルランする母の姿が見えました。息を切らして懸命に走り続けるその姿は急所を射抜かれたゴジラの様に見えました。「「うぉおぉぉぉぉぉんん””””””!!!」」(⚠︎母の声です⚠︎)一瞬ゴジラか、ゴリラが母に憑依したのかと思いました。ですが良く考えてみると、母は元々ゴジラの様な人なので何も心配いらないかと俺は静かに扉を閉めました。暫くの間、地鳴りは俺の部屋まで聞こえてきましたが,やがて音は止みました。恐らく海底に沈んだんでしょう。

そして翌日、昨夜の事を母と兄に話しました。兄の部屋と俺の部屋はかなり近いのですが…ゴジラの咆哮も、その足音も兄には聴こえていなかったそうです。兄はその時間帯でも起きていたので聴こえている筈なのですが…しかし嘘を吐いている様には見えませんでした。母もそんな夜中に部屋に行く筈がない。どんなダイエットでも廊下でシャトルランをする筈がないと否定していました。では俺が昨夜目撃したゴジラは一体なんだったんでしょうか…?真相は未だに解明していませんが一つ言える事は…あれは夢では無い、母という名の怪異だったというだけです。

皆さんはこの話を聴いて何を思いましたか?俺の言いたい事はただ一つ、案外、怪異や幽霊そういった類のモノは一概に怖いとは言い切れないという事です。またゴジラを目撃した際にはご報告させていただきます。次回の投稿は来週になります。お楽しみに—。