http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0904/03/news002.html
ITmediaのコラムに『「Macは高い」――Appleファンの“神話”を打破したMSの新CM』という題の記事が載りました。
これはマイクロソフトのアップルに対する攻撃なのですが、Windowユーザーの俺からMac擁護の意見を書いてみたいと思います。この記事だけを読んでの感想なので、Mac、Windows両ユーザーの意見を正しく理解できているとは限らないので悪しからず。
これから俺が書く意見はMacユーザーの下記の意見をもとにしています(記事内より引用)。
- スペックで比較すれば、MacとWindows PCの価格は同等だ
- 購入の基準になるのは価格だけではないし、価格はたいてい主な決め手にならない
- 高いお金を払ってMacを買えば、より多くのものが手に入る
- 重要なのはデザイン。Macを買う人は、Windows PCよりデザインがいいから買ってい
「Macの価格はPCと変わらない」
Mac擁護派は、スペックで比較すればMacのコストはPCと変わらないか、PCより安いということを示すためにシステム構成を比べている。ローレンはノートPCに求める条件を明確に示している。「スピード、使いやすいキーボード、17インチディスプレイ」。そして予算は1000ドル。だが彼女がMacを見に行ったときには、このスペックで予算内のマシンは見つからなかった。ローレンにとってMacは高過ぎたのだ。17インチディスプレイのマシンを探しにAppleストアに行った後、彼女は「予算を2倍にしないとね。そんなの無理だけど」と話している。
こういったことを数秒でうまく表現するのは難しいが、このCMは見事にやってのけている。Microsoftの広告代理店は、比較の基準をこれらの3つの条件と価格に絞った。価格を中心に、この4つの条件で見れば、Macの方が高い。
http://www.bestbuy.com/site/olspage.jsp?skuId=9166635&type=product&id=1218041148373
このHPのPC、それなりの性能は持っているようですね。Macのものと比べても遜色ないかな(それ以上の部分とそれ以下の部分がありますね)。問題は同じスペックでもそれを構成している部品は別のメーカーのものである、ということです。HpのPCが安い理由の一つは部品も価格と同じぐらいの質のものが使われているからでしょう。これはEeePC等のネットブックについても同じです。ただ安いだけではなくて、その分質も悪いということです。
ですからただ単に同じスペックである、ということを理由にMacとPCを比べるのはどうかと。同じ質、というなら考えてもいいですけど。
このローレンという女性はそのことを気にしないでしょうが・・・
「価格は重要ではない」
Macの価格を擁護する人たちは、Macに高いお金を払うのはハードのスペック以外のものも考慮に入れているからだと主張する。だが、逆もまた真なり。安いお金で欲しい機能だけを手に入れたいという人もいる。ローレンが選んだノートPCは予算の1000ドルよりも300ドル安い(税抜きで)。彼女は699.99ドル(税抜き)だけ払うことを選んだ。彼女の欲しい機能を搭載したノートPCは、予算よりずっと安かった。「お金を多く払うほど多くのものが手に入る」というMacファンの主張が本当なら、ローレンは予算を全部使っていただろう。
Microsoftの広告を批判している人は、同社は価格だけで決めさせ、ほかの条件を考慮しなかった――それも、コンピュータの購入や、MacかWindowsかの選択において重要な条件を――と主張している。これは嘘だ。ローレンは選んだHP Pavilionについて「わたしの条件を全部満たしている」と言っている。彼女の条件は価格だけではなかった。
Macというのはいわばブランド品の鞄です。PCはスーパーの安売りの鞄。ポケットの数も、重さも大きさも同じで、使い勝手も同じ(様に感じる)かもしれませんが、そこには天と地ほどの差があります。
近所のおばさんやサラリーマンは別にブランド品であることが必須とは思わないでしょう。一方でブランド品を売る側もブランド品を求めない人を客にしようとは思っていないのです。
また、Macには最初から優れたソフトが付属しています。果たしてHPのPCにOSとの一体感を意識したデザインの美しくて使いやすいソフトがついてくるのか・・・
と、まあこんな感じでしょうか。
Macの方がいい
Appleの価格設定を擁護する人は、Macの方が得られるものがずっと多いと主張する。だがそれは、ユーザーがより多くのものを求めているという前提に立っており、この前提は間違いだ。Microsoftの広告は、Macが提供するものがWindows PCより少ないことをうまく見せている。「1000ドルで買えるマシンは1つしかないわ。それも13インチよ」。ローレンはAppleストアから出てきてこう言った。彼女はもっと大きなマシンが欲しかったのだが、Appleでは小さなマシンしか買えない。彼女の基準で言えば、Macの方がいいということはないのだ。
ビンセントはHP Pavilionを、Bluetoothも「N」(802.11n)ワイヤレス技術もないとけなしている。よくある批判だが、MicrosoftのCMはこれを覆している。彼は、AMD Turionプロセッサは非力で、ディスプレイ解像度はたったの1440×900だと文句を言っているが、それがどうした。ローレンが最初に挙げた条件は「1000ドル、17インチディスプレイ、使いやすいキーボード」だ。たぶんBluetoothや「N」は気にしていないのだろう。もっとお金を出せば、これらの機能も手に入ったのだろうが。ローレンは冗談を言って、CMの最後に「まさに欲しいものが手に入った」と話している。欲しいのはそれだけだ。
だから、スーパーの特売品を求める客に高級食材を買ってほしいとは店も思っていないんですってば。店が求めなくても高級食材を買う客は一定量いるんですから。
重要なのはデザインだ
わたしはAppleのデザインを絶賛しているMacファンをたくさん知っている。彼らによると、デザインは、MacをWindows PCから隔てる最も重要な特徴の1つだそうだ。人々はデザインのために余分にお金を払っているというのだ。だが、好みは人それぞれだ。ローレンはBest BuyでWindows PCを探しているときに、「このマシン、見た目がいいわ」と絶賛していた。ローレンにとってデザインは重要だったし、彼女はデザインにお金を払うつもりがあった。彼女の好みに合うマシンが、たまたま699.99ドル――17インチのMacBook Proより2100ドルほど安い――だったのだ。
デザインの好みは人それぞれ・・・そう思いますよ、俺も。俺はPCを使っているし、VAIOのデザインもサムスンのタワー型のごついPCも全部かっこいいと思います。Macと同じぐらいPCも格好いい。それでもアップルが倒産しないのはMacには誰が見ても「綺麗だな」と思わせる美しさがあるからでしょう。もう一つは本体との調和が取れたOSのデザインにも差があります。たしかにVistaは格好良かった。でもPC派の俺でもMac OSXとWindowsVistaのどっちを使いたいか聞かれたらMacOSXと答えます。そしてそのでデザインに金を払おうと思う人間がいるというだけのこと・・・
結構真面目に方つもりなんですが、ありきたりでつまらない意見になってしまいました。やっぱりもっと違った視点からのアプローチが必要ということでしょうか。それともMAcとPCは比べるものではないと?