動物のキモチ -121ページ目

不連続シリーズ「風を読む」


動物のキモチ-el


震災からまもなく1ヶ月が経過しようとしている。


たかが1ヶ月で何が変わるかということもあろうが僅かながらでも復興への足がかりを築かんと人々の汗が流れている。被災者支援のための義援金も予想を上回る額が集まっているのだという。また、東電管内では不測の事態を防ぐために日々停電が続いている。そして俗世間でも自粛の名の下に様々な余暇を我慢する動きも増えているのだという。


しかしこうした動きがかえって復興を徒に遅らせ、そして実害のなかったところに二次被害を引き起こし、さらには復興そのものの障害となって年単位で遅らせていることにこの動物は危惧している。


まずこの停電でかなりの部分で経済活動が阻害されている。これは業態問わずそうとう深刻な事態になって被災倒産などの深刻な二次被害も囁かれている。例えば箱根ほか東電管内観光地では停電の影響で宿泊施設設備が機能せずとても観光客を受け入れられる状況ではない。こうしたこと以外にも企業活動が停止すれば収益も止まり存続自体ができなくなって倒産に至る。それが失業者を増大させることに直結する。既述の通りこれらは業態を問わない。


どこかの作家風情が「同胞が苦しんでいるときに花見している場合じゃない」などといったことを垂れ流していたが、それによって飲食業なども深刻な影響を受けていることを理解していない。特にその飲食業においては非正規雇用者などの働き口がなくなることを意味している。彼らの生活権を情緒的な理由だけで奪う権利が何故一首長ごときにあるのか聞いてみたい。このような理解力の乏しい者が地方、国政問わず蔓延しているところにいっこうに不況から脱する糸口も見えない理由なのだと思わざるを得ない。


花見をしている場合じゃないのであれば自分が勝手に自粛すればよかろう。


このように経済活動が萎縮してしまうことは雇用を不安定にさせて結果税収が落ち込み復興財源を確保するどころではなくなってくる。財源が減ればどこかで作り出す、直接税という形で重くのしかかってくることを理解するのにさほど時間はかからない筈だ。そして雇用が不安定になれば被災者の雇用に乗り出す経済界の善意の空気にも水を差すある意味「水害」といっても過言ではない。


復興に向けまず東電や政治がなすべきことは一刻も早く停電を止めさせることだ。事故的停電を防ぐ方法は実はたくさんある。一つだけ垂れれば個人団体問わず受電契約を制限する、例えば一般家庭で50アンペア契約を40アンペアに下げるだけで少なからず効果が出てくる。それ以外にもテクニックだけで事故的停電を防ぐ方法はけっこうある。


震災直後に一時しのぎのために停電させることはやむを得ないだろうが、今後終わりが見えない計画停電はかえって日本経済そのものを破壊することになるので一刻も早く通常に戻すことを国と東電は考えるべきだ。このまま停電を続ければ国策によって計画倒産をまねく顛末になる。つまるところ無計画そして無策による経済破綻を意味することを早く気付くべきだ。


また俗世間も単に余暇を自粛して残念なマスターベーションで自己満足するのではなく、できるだけ通常生活に戻して経済活動を活発化させることで雇用や税収を増やして復興財源に充てることを考え、そして政治に果たさせるべきだ。


それが大局的に物事を考えることを意味する。


少々話は逸れるが、最近ワイフも節電だからといって食洗機の使用を控えている。確かにその分電気は使わないだろう。しかしその代わりに急増する上下水道代はどうなる?そして機械とは使わなくとも機械は消耗はする。むしろ使わない方が食洗機内の配管の目詰まりなどで故障することだってある。電子機器とは意味合いが違う。節電も誤った理解ではかえって家計からの出費が大きくなることもあることを理解しているのだろうか?


本題に軌道修正して、、、


第二次大戦で破壊的に焦土と化しても先進国並みの復活を遂げた日本。


犠牲者に対して冥福を祈りつつもこれから自分たちが如何に「生き抜く」ことが亡くなられた方々への鎮魂につながるのかを真剣にそして冷静に考え始めるべきときではないだろうか?そういう意味でまだ政治も国民も使うべき知恵を使っているとはとてもいえない。皆等しく考える頭を持っている。持っているのであれば使わなければ勿体ない。電気を節約するよりも時間を節約し、迅速に有効策を講じる知恵を出し合うべき「その時」だと気付いて欲しい。


◆超動物的後書き・・・


福島県内で直接被災しなかった観光地が風評被害などで危機的状況に陥っている。この動物はそういった観光地を訪れることで少しでも県経済の手助けになればとファミリーで計画を始めた。これを読んだ奇特な御人も共感いただければ有り難い。寄付する、ボランティアで汗をかく以外にも被災者を助ける手段は数え切れないほどあることを理解していただきたい。


(4/7 7:00誤字修正)