幸せってなんだろう
コロナ自粛によって、在宅時間が増えて、「人生とは何か」、「幸せとは何か」、改めて考える余裕が与えられたというか、あるいは考えさせられる状況になった人もいるかもしれない。お金があれば幸せになれると信じている人もいるかもしれない。名誉や地位があれば、優越感を味わう幸せが手に入るのか、はたまた今日美味しいものを食べただけのささやかな幸せでよいという人もいる。心地の良い音楽を聴いている時が幸せ、いやいやぐっすりと眠れることが一番の幸せ、何を言うか、健康が何よりの幸せに決まっている、やはりよい家族や友人に囲まれているのがという意見もあるだろう。このように、幸せと感じるのは、人によって違うし、どんな状況にあっても、小さな幸せを見つけることができる。幸せとは、その人が感じている心の状態であり、何かによってもたらされるものではないと言えるのではないか。喩え傍から見れば大変な苦労を強いられている、時間的な拘束も多い、金銭的にも決して恵まれているとはいえない惨めな境遇であっても、案外本人はそうは感じていない、幸せに感じているということもありうる。それはどうしてかというと、幸せとは外部からもたらされるものではなく、自分の心が感じるものだからである。そして、外部から影響を受けるかどうかというのは、自分で決めることができるのだ。「あの人がこうしたから」と人のせいにすることもない、それではその人が変わらない限り、永遠に幸せは得られないことになってしまう。さらには、本当の幸せとは、人の幸せがあってこそなのだ。自分が幸せになりたいと思うなら、まず人様を幸せにすること。他人様の喜びが、自分の喜びのように感じるようになると、何かによってもたらされる幸せというのは必要がなくなる。それが本当の幸せであり、常にその喜びを感じていられるようになるからだ。