世界が一人の少女に救われて…2年、その歳月で生き残った人々はライフラインを復活させ、生活していた…はずだった。
とある独裁者が現れ、「欲」の為に戦いを起こし戦争に発展させた。
人を掻き集め、炙り出し、捉え、捕え……死者は地球全体の5分の1にまで膨れ上がった。
そんな地球に追い打ちかの如く現れた生命体。それは8つだけだが、かつて葬った怪物と同じだった。
戦争は独裁者側…反乱軍が劣勢に、合同軍が優勢になり、合同軍から怪物と戦う術を急ピッチで作りあげていた。
それから2年…戦争は相変わらずだが、ここで1人の物語が始まる。
全てはここから~私は名無し~
「こりゃ、ヒドいなぁ…」
「全くだぜ、相棒。でも、ま、命令が殺人じゃないからマシだろ?」
爆発や銃撃でグシャグシャになった地面を面倒そうに歩く二人。服を見るに合同軍だ。
「そーだな。お偉いさんも色々頑張ってるみたいだしな。」
二人が話していると遠くから兵の声が聞こえた。
「…っちだ!……まを呼べ!」
耳の良い兵士二人は顔を合わせ叫んだ兵士のもとへ直行した。
「もし、死にかけたら助けてやるぜ?高く付くけどな」
「へっ、言っとけ言っとけ」
「今来たぞ」
足の早い兵士が先に付き、相棒がいない事に気付く。後ろを向き、ホッとした後、同期だが上官と話をしていた。
「3人だ。成人男性と成人女性、んで突っ伏してるのが未成年女性」
うつ伏せで倒れてる女性も含め目立つ外傷は無い。男性は何故か腹を括っていた。
「なんだ?」
「銃殺がまってるんだろ?おとなしくしてっけどさ…この景色を眺めて…」
間髪入れずに兵士が突っ込む。
「あー、腹括ってるとこわりぃんだけどさ、殺す気なんてサラサラないよ?つーか誰が物好きで引き金を引くかっつーの」
そして兵士の足りない答えを付け足す様に答える。
「そもそも捕らえる命令は出てない。法自体も改変されたからな」
呆気に取られる女性と男性。そこに軍用の車が到着した。
「んでさぁ、お偉いさんは何を考えてんだろな?」
「意外と聞くだけ聞いてさいならー…みたいな?」
「あー…ナイナイ、ソレはナイ」
無駄口を叩いていると上官から小突かれた。
「早くしろ、減給されたいのか?」
「「ハイハイ」」
「…返事は?」
「「…はい」」
3人を乗せた車は軍の本隊のある基地に走った。
合同軍基地中枢部
そこには各地から集められた資材や武具、治療の為の道具が全てまかなわれていた。
そこに先程の兵士二人が帰投していた。
「「只今帰投しました!」」
「ご苦労、休んでろ」
「「はっ!」」
足並みを揃えて立ち去る。
命を下した女性の隊員は運ばれてきた3人に問う。
「…さ、開放されて自由に仕事をしたいか?」
とんでもない質問だが、男性の方は即答した。
「し…したいさ!合同軍に捕まった家族にも会いたい!!」
…素直…だな…。
女性隊員の顔色は曇り、そして促す。
「…分かった。貴女も構わないな?」
成人女性は頷き、長い廊下をあとにした。
「…さて、君だ。名前は?」
するとキョトンとし、クリクリした紫の目は一層大きく見開いた。
「なまえ?」
「そうだ、名前だ。反乱軍では何と呼ばれてた?」
「……『名無し』」
…嘘は…ついてない、か。
女性隊員は彼女の顔色を伺い、尋ねた。
「じゃあ……名無し、お前は何がやりたい?」
女性隊員の考えとは違う…そう、仰天の答えがきた。
「…戦いしかした事ないです」
その一言はとても素早くしかし、とても悲しそうだった。
とある独裁者が現れ、「欲」の為に戦いを起こし戦争に発展させた。
人を掻き集め、炙り出し、捉え、捕え……死者は地球全体の5分の1にまで膨れ上がった。
そんな地球に追い打ちかの如く現れた生命体。それは8つだけだが、かつて葬った怪物と同じだった。
戦争は独裁者側…反乱軍が劣勢に、合同軍が優勢になり、合同軍から怪物と戦う術を急ピッチで作りあげていた。
それから2年…戦争は相変わらずだが、ここで1人の物語が始まる。
全てはここから~私は名無し~
「こりゃ、ヒドいなぁ…」
「全くだぜ、相棒。でも、ま、命令が殺人じゃないからマシだろ?」
爆発や銃撃でグシャグシャになった地面を面倒そうに歩く二人。服を見るに合同軍だ。
「そーだな。お偉いさんも色々頑張ってるみたいだしな。」
二人が話していると遠くから兵の声が聞こえた。
「…っちだ!……まを呼べ!」
耳の良い兵士二人は顔を合わせ叫んだ兵士のもとへ直行した。
「もし、死にかけたら助けてやるぜ?高く付くけどな」
「へっ、言っとけ言っとけ」
「今来たぞ」
足の早い兵士が先に付き、相棒がいない事に気付く。後ろを向き、ホッとした後、同期だが上官と話をしていた。
「3人だ。成人男性と成人女性、んで突っ伏してるのが未成年女性」
うつ伏せで倒れてる女性も含め目立つ外傷は無い。男性は何故か腹を括っていた。
「なんだ?」
「銃殺がまってるんだろ?おとなしくしてっけどさ…この景色を眺めて…」
間髪入れずに兵士が突っ込む。
「あー、腹括ってるとこわりぃんだけどさ、殺す気なんてサラサラないよ?つーか誰が物好きで引き金を引くかっつーの」
そして兵士の足りない答えを付け足す様に答える。
「そもそも捕らえる命令は出てない。法自体も改変されたからな」
呆気に取られる女性と男性。そこに軍用の車が到着した。
「んでさぁ、お偉いさんは何を考えてんだろな?」
「意外と聞くだけ聞いてさいならー…みたいな?」
「あー…ナイナイ、ソレはナイ」
無駄口を叩いていると上官から小突かれた。
「早くしろ、減給されたいのか?」
「「ハイハイ」」
「…返事は?」
「「…はい」」
3人を乗せた車は軍の本隊のある基地に走った。
合同軍基地中枢部
そこには各地から集められた資材や武具、治療の為の道具が全てまかなわれていた。
そこに先程の兵士二人が帰投していた。
「「只今帰投しました!」」
「ご苦労、休んでろ」
「「はっ!」」
足並みを揃えて立ち去る。
命を下した女性の隊員は運ばれてきた3人に問う。
「…さ、開放されて自由に仕事をしたいか?」
とんでもない質問だが、男性の方は即答した。
「し…したいさ!合同軍に捕まった家族にも会いたい!!」
…素直…だな…。
女性隊員の顔色は曇り、そして促す。
「…分かった。貴女も構わないな?」
成人女性は頷き、長い廊下をあとにした。
「…さて、君だ。名前は?」
するとキョトンとし、クリクリした紫の目は一層大きく見開いた。
「なまえ?」
「そうだ、名前だ。反乱軍では何と呼ばれてた?」
「……『名無し』」
…嘘は…ついてない、か。
女性隊員は彼女の顔色を伺い、尋ねた。
「じゃあ……名無し、お前は何がやりたい?」
女性隊員の考えとは違う…そう、仰天の答えがきた。
「…戦いしかした事ないです」
その一言はとても素早くしかし、とても悲しそうだった。