今年の5月、あるアーティストが亡くなりました。
夫婦で大規模アート作品を制作していたアーティストカップル、クリスト&ジャンヌ=クロードの夫のほうであるクリストさんです。
橋や議事堂など、大きな構造物を梱包する、という度肝を抜くような大規模プロジェクトで有名ということで…なんか聞いたことはある気はしていたけど全然詳しくない(^^;
妻であるジャン・クロードさんは10年前に亡くなっていたんですね…
と、驚いたのが、お2人の生年月日が全く同じであったこと!
2人とも1935年6月13日6月13日生まれで、クリストさんがジャンヌ=クロードさんのお母さんの絵を描いたのが出会いのきっかけだったそう。
クリストさんいわく、2人は同じ日の"「同じ瞬間に」生まれ"たのだそう。
そりゃ出逢った相手が同年同日生まれで感覚もぴったり合ってたらそうも思うわな…
いやもう一心同体感半端ない、ツインソウルなんじゃないの?疑惑がふつふつと湧いてきます。
なんて思いながら見ていたら、もう一組、同じ誕生日カップルを見つけました。
こちらも現代芸術家、マリーナ・アブラモビッチさんとそのパートナー、ウーライさんです。
マリーナさんが旅先で誕生日を迎えたその日、出会った最初の人がウーライさん。
そしてその彼も彼女と同じ誕生日(生年は3年違い)。
あぁぁ運命…。
2人はすぐに恋に落ち、どちらもパフォーマンスアーティストであったことから、共働作業に入ります。
かなり前衛的で、一歩間違えれば死に繋がりかねないような緊張感のあるパフォーマンスを通じて2人の完全な信頼関係を表出した彼らは、自分たちのことを「2つの頭を持った一身」と表現。
うーん、ツインソウル感…
Breathing In/ Breathing Out(1977)の一部。
お互い吐いた息を吸い込んで
使用できる酸素を使い切るまでの
17分のパフォーマンス。
死ぬ…
In Rest Energy(1980)
相手の心臓を狙った矢を持ちバランスをとる…
あぶあぶあぶあぶ危ない
やめときなさい!
しかしそんな2人もやがて決別(死なんでよかった…(こら))、そしてMoMAのパフォーマンスの場で感動的に再会。
そのあたりの、"一体であるからこそ強烈に引き合い、ぶつかり合うエゴ"といった、いかにもツインソウル的な過程も、以下の記事でよくわかります。
この2人、契約を巡って裁判沙汰にまでなっているということなのですが、円満なカップルでなく残念…というわけではなく、こうしたぶつかり合いまでを含めての魂の行程なのだろうな、という気がします。
"同じ日生まれ"ということで"一心同体である"という宿命のようなものを感じていたのではと思われるこの2組。
だからといって、彼らが同じ魂をもつツインソウルなのかどうかはわからない。
そもそも"同じ誕生日"であることはとても面白い偶然だけど、そんなに運命的なものでもないのかもしれない。
何といっても、日本だけで、少子化の今でも平均すれば2,000人~の赤ちゃんが同じ日に生まれているのだから(2019年)。
そして、たとえツインソウルであっても違う誕生日の2人の方がきっと圧倒的に多い。
でも、あきらかに"運命的な2人"が出会ったとき、その2人が同じ誕生日なら
それは彼らが運命的に引き合う2人である、というサインなのかもしれない。
名前、誕生日、場所
ツインソウルは、2人にしかわからないなんらかのサインを持たされてこの世に生まれてきているのかもしれない、と思っています。
「その人だよ」とわかるために。
そして、"ツインソウルとして出会うこと"が重要な2人であればあるほど、そのサインは明確な、わかりやすいものなのでは、とも。
そう、同じ誕生日のような。
2人ならでは、2人でなければ作り出せない芸術作品を生み出し続けてきた彼ら。
奇しくもクリストさんたちもマリーナさんたちも現代芸術家。
どちらもその都度新しいものを作り、壊す、という、そのときその場限りしか表現できない、体験できないパフォーマンスを行っている方たちなわけで…
そんな彼らは、"今"を生きることの大切さを表現する役割を持ってこの世に生まれてきた、やはりツインソウルたちなのかもしれないなぁ…なんて思います。
ちなみに映画では、同じ誕生日生まれの2人の運命的な出逢い、なんてのはきっとたくさんあると思うのですが(あんま知らない(^^;)、別館ブログ『運命的な映画たち』で1番目に取り上げた『ヘヴン』の、ツインソウルと思しき主人公2人の誕生日が同じです。
(監督のトム・ティクヴァがこの2人のことを「コインの裏表」と表現)
"フィリッパ"と"フィリッポ"、名前もそっくりな2人(これもサイン)はある事件をきっかけに出逢い、不思議な運命へと導かれて…
恋愛的ではない、運命の出逢いを描いた映画です。
ケイト・ブランシェット様とジョバンニ・リビシ、そしてイタリアの街や田園風景がとにかく美しい。
機会があればご覧になってみてください。
名前、誕生日、そのほかの不思議な偶然…
それは、もしかしたら運命のサインなのかも。
そう考えると、今まで解けなかった謎が解けるのかもしれませんね。
こんな長くなる予定じゃなかったのにな…
おかしいな…

