楽しい時間を過ごした。
外で過ごした。
千寿は仕事から帰った旦那くんにお任せして。
楽しい時間を過ごした。
帰りの電車、虚脱に見舞われる。
じぃっと感じる。
罪悪感。
それは正体が罪悪感。
旦那くんにお任せして
外で過ごす。
平日の夜に。
彼は仕事から帰った後。
楽しい時間の中で
私はもっともっとこういう時間を過ごしたい、と願う。
けど、そんな願いが湧くと
ミシッといって私の中に虚脱が駆け巡る。
私の自由は旦那くんの不自由と等価交換だと。
いいのか、と。
問い掛けるのは罪悪感。
そして恐れ。
わずかに緊張する身体。
帰ったら疲れ切った彼が待っているのではないか、と。
疲れ切ったその表情で私を無言で責めるのではないか。
「疲れたよ。こんなに頑張ったよ。」と。
それは普段の私。
平日、朝から晩まで千寿と過ごし
あるいはたとえ夕方からでも。
疲れ切って。
彼を恨み。
でも恨みきれず無言の責めとなる。
あ、そっか。
恨みきっていないから引き摺ってるんだ。
恨んであげればいいんだ、ちゃんと。
今ふと見たメールボックスに
旦那くんから「なんとか寝ずに起きて待ってるよ🤗」ってメールが来てて
じんとする。