記憶が苦手な人は頭が悪いのではなく、脳の記憶能力を十分に引き出すことが苦手な人なのです。逆に言えば記憶力が優れた人は記憶能力をうまく引き出せる人のことです。頭の良し悪しではないのです。
では記憶能力を向上させるコツとは何でしょうか？それはビジュアルイメージを伴わせることです。
人の名前を覚える場合に単に名前だけではなくその人の顔立ち、スタイル、あるいはその人に合った時に着ていた服装、その時に言った言葉などを頭にイメージさせれば覚えやすくなります。
これを記憶全体に活用しましょう。
この場合、必ずしも記憶する対象に相応しいイメージを結び付ける必要はありません。全く関係がないイメージを無理やり結びつけても全然問題はありません。
たとえば古代ギリシャの有名な詩人でアイスキュロス（紀元前500年頃）がいました。名前からしてアイスクリームを連想させますが、アイスクリームとアイスキュロスは本質的に何の関連性もありません。でもこのアイスキュロスの名前を覚える方便としてアイスキュロスがアイスクリームを食べている姿をイメージすれば覚えやすいでしょう。本などでアイスキュロスの胸像を見ているなら、そのアイスキュロスの胸像がアイスクリームを食べているのをイメージすればもうほとんど忘れることはないのではないでしょうか。
どれだけイメージとして刻むことができるのかが大切です。それが記憶能力を向上させるための最大のポイントとなります。
せひうまく身につけたいものです。
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