ブラックストアファンタジー
今後はnoteでの有料記事となります。
よろしくお願いいたします。
更新分を随時ご案内致します。



ブラックストアファンタジー
今後はnoteでの有料記事となります。
よろしくお願いいたします。
更新分を随時ご案内致します。





中小企業の同族会社の2代目社長。
子供の頃から何不自由なく育ち、
私学の大学も、修行という名目で就職した一流メーカーも取り引き先関係でコネだったと陰で言われている。
吹けば飛ぶような中小企業社長なのに、日本に数台しかないスポーツカーを社用車で使っている。
ある年の社員旅行。
新幹線は従業員は指定席だが、社長はグリーン車。途中、観光バスに乗り換えるが、社長だけハイヤーのような貸し切り高級車で移動。
道中で昼食となり、海辺でバーベキューだったが、社長には従業員が食べる物など口に合わないのだろう、二口三口食べてやめてしまう。
そして、大きな観光旅館に到着。
従業員は男女分けて、それぞれ6人部屋に押し込められる(和室)。
社長は、観光旅館の本館から庭園を渡ったところにある戸建ての特別室。もちろん温泉もプライベート露天風呂。夜の宴会には姿を見せていたが、朝ご飯は、従業員とは別の特別メニュー。
従業員は、陰で 社長の名前を呼び捨てていた。
ブラックストアファンタジー



商品部の人員削減で
今まで3人で行なっていた業務を1人でするように常務取締役から指示がきた。
常務取締役が商品部にやってきて
直々に改善命令。
改善?
効率化や合理化じゃないのか。
常務取締役が言うには
8時出勤
朝までに取り引き先から届いたオーダーを確認し、必要に応じて発注
9時〜10時
商品を取り引き先へ梱包作業
納品商品の受け取り
取り引き先へ送り出し
11時〜13時半
各営業所向けの商品梱包
在庫切れ商品の追加注文
13時半〜17時半
各営業所へ配達業務
17時半〜終業まで
残務整理
で
十分1人で作業できると。
休憩時間は?
休憩時間は無いようです。
使用人には休憩無用らしい。
使用人はお昼ご飯も無いらしい。
3人体制の頃も
配達専門要員が段取り上、お昼前に先に休憩を取っていたら、
常務取締役は、担当者が仕事をサボっているような口ぶりだった。
だから 人員削減したような。
ブラックストアファンタジー



中小企業の同族会社の若社長の趣味の一つが、ロードバイク。
ベテラン従業員の月給より高そうな
ロードバイク。
日によっては、ロードバイクでご出勤。
従業員が通勤につかう自転車やバイクは野外の雨ざらしの駐輪スペースに停めているが、若社長のロードバイクだけは、屋根のあるスペースに置かれている。
ある日、台風気味の横殴りの強い雨が突然降ってきた。
ちょうど業者からの納品時間で、トラックから従業員たちが突然の雨にうたれ、ずぶ濡れになりながら 荷物を運んでいた。
それなのに、若社長はお気に入りのロードバイクが濡れてしまうのが心配で、雨が入らない納品商品搬入口まで運び、少し濡れたロードバイクを熱心にタオルで拭いていた。
その横で、従業員たちはずぶ濡れになりながら荷物を運んでいる。
若社長は少し濡れたロードバイクをタオルで拭くことに夢中。
ずぶ濡れの従業員たちの姿すら視界に入っていない。
そしてまた、納品商品を倉庫に運ぶ動線を塞ぐようにロードバイクを停めて、タオルで拭いていた。
従業員たちは、透明人間なのか?
単なる使用人だから ずぶ濡れになろうが、納品商品が運び辛くても、関係ないと考えているのか?
きっと先代からの帝王学で、使用人なんてボロ雑巾と同じだと教育されているのだろう。
あっけにとられ、情けなく、馬鹿らしく思う従業員たち。
若社長ってバカなのか?
ボンボンだから仕方ない?
ブラックストアファンタジー


ある支店の前月の成績が良かったから、同族企業のオーナー社長から
店長並びに店の従業員へと贈り物が
届いた。
担当部長が直々に持ってきた。
老舗の銘菓のような饅頭の詰め合わせ。
店長や従業員は喜んだ。
一瞬だけ。
なぜなら
その饅頭の詰め合わせ、賞味期限が既に切れていた。1日程度ではない。2週間以上。
饅頭の餡なんて賞味期限切れを食べたら身体に悪いだろう。
きっと同族企業のオーナー社長は、どこか取り引き先からの贈り物や手土産をそのまま店舗に贈ったようだ。賞味期限なんて見ていない。
適当に、何か食い物でも与えておけば、使用人たちは喜ぶだろう。
そんな感覚なのだ。
賞味期限切れの饅頭。
店長は複雑な気持ちで、本部に連絡した。
それは、賞味期限切れだったと抗議するのではない。
わざわざ銘菓の饅頭をいただきまして、社長によろしくお伝えくださいと。
そして、饅頭はゴミ箱へ。
ブラックストアファンタジー