箱たぬきの小部屋

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箱たぬきカウンセリングルーム:こころのことや身体のこと、学びやレポート

 

 複雑性PTSDが招く誤解と、言葉にできない二次被害の痛みについて

 

動画で視聴される場合は、一番下部にあるYOU TUBE動画でご覧くださいください。↓↓↓

 

 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉は、震災や事件の報道を通じて広く知られるようになりました。電球キラキラ

 

 

しかし、複雑性PTSD(C-PTSD)という、より深く、より複雑に絡み合った傷については、まだ十分に理解されているとは言えませんガーン

 

 

それは、一度きりの恐怖体験ではなく、逃げ場のない家庭や環境の中で、もやもや



人格尊厳そのものが長い時間をかけて踏みにじられ続けたことによる傷です。もやもや

 

 

そして、当事者の方を最も苦しめるのは、その傷の深さだけではありません。



勇気を振り絞って助けを求めた先で、不安

 

 

理解されない、むしろ責められるという二次被害(セカンドレイプ/制度的裏切り)ハートブレイク笑いに遭い、



さらにくるくる深く傷ついてしまう現実があります。悲しい

 

 

今日は、専門的な知見を借りながら、複雑性PTSD の方々が抱えてきた言葉にできない痛みの正体について、取り上げてみます。

 

 

「性格が悪いえー」「扱いにくい真顔」というレッテル

~医療・支援現場での二次被害~

「助けてほしいパー」と手を伸ばした先で、逆に冷たい視線を向けられたことはありませんか?

 

 

 

感情の波が激しくコントロールできない、自傷行為ピリピリをしてしまう、



あるいはアルコールや薬物に頼ってしまうガーン……。



こうした姿を見て、一部の支援者や周囲の人は、ないレッテルを貼ることがあります。

 

 

 

「境界性パーソナリティ障害だ」ガーン

「操作的だ」ガーン

「人の気を引こうとしている演技だ」ガーン

 

 

そんな言葉を投げかけられるたび、心は叫んでいたはずびっくりマークガーン

 

 

「私はクレイジーじゃない。怒り

 

 

でも、そう扱われることで、本当におかしくなってしまいそうだぐすん

 

 

 

「内的家族システム療法(IFS)」という心のモデルでは、こうした激しい症状を病気とは見なしません!



これらはすべて、あなたが過酷な環境を生き延びるために、



必死で心を守ろうとした防衛者(プロテクター)ダッシュたちの働きなのです。

 

 

 

激しい怒りや衝動は、耐えがたい心の痛み(追放された感情)が溢れ出さないように、



必死で蓋をしようとする消防士炎ダッシュのような役割を果たしてきました。

 

 

それは、あなたを困らせるためではなく、あなたというシステムが崩壊しないように、


命がけで守ってくれた生き残り戦略おすましスワン乙女のトキメキだったのです。

 

 

 

あなたが「扱いにくい」のではありません。



あなたが背負わされた荷物が、あまりにも重すぎただけなのです。びっくりマーク

 


「なぜ逃げなかったの?」という残酷な問い

~社会からの二次被害と凍りつきの真実~

虐待や性被害の事実を告白したとき、最も深く心をえぐるのがこの問いかけです。

 

 

「なぜ抵抗しなかったの?」驚き

「嫌なら逃げればよかったのに」ネガティブ

 

 

そう言われるたび、自分を責め続けてきたかもしれません。

 

 

「身体が動かなかった。声が出なかった。それなのに、私が望んだことにされてしまった」笑い

 

 

自分を責める必要はありませんびっくりマーク

 

 

その時、身体は動かなかったのではありません。

 

 

動かないことで、生き延びさせようとしたのです。ふんわりウイング乙女のトキメキ

 

 

 

「ポリヴェーガル理論」「ソマティック・エクスペリエンシング(SE)」が教えてくれるのは、



圧倒的な脅威に直面し、逃げることも戦うこともできないと判断したとき、



私たちの神経系は、最も原始的で強力な防御スイッチヘビを押すということです。

 

 

 

それが、不動化(シャットダウン)です。

 

 

 

これは意志の弱さではありません。爬虫類の時代から受け継がれた、究極の生存戦略乙女のトキメキです。

 

 

死んだふりをすることで、痛みを遮断し、捕食者の攻撃衝動を逸らし、



奇跡的に生き延びる可能性に賭けた、身体の賢明な選択でした。

 

 

あの時、逃げなかったのではなく、身体が、動かないことを選んでくれたのです。

 

 

「もう過ぎたことでしょう」ガーン

~慢性的な痛みと、甘えという誤解~

検査をしても異常が見つからないのに続く、激しい腹痛、頭痛、そして鉛のように重い疲労感。

 

 

「気のせいだ」驚き

「怠けている」悲しい

「甘えだ」真顔と言われ、


自分でも自分の身体が信じられなくなってしまう……。


 

 

トラウマは、言葉としての記憶だけでなく、身体の感覚として刻まれます。

 

 

 

自律神経系が、過去の恐怖を今、ここにある危機として感じ続けているため、



身体は常に戦うか逃げるかトラ馬、あるいはシャットダウンの状態ハムスター行き来しています

 

 

 

安心や安全を感じるための神経(腹側迷走神経)がうまく働かなくなると、



身体は休息することができず、回復の機能も低下します。

 

 

 

あなたが感じている不調は、決して「気のせい」ではありません!!



それは、戦場のような環境を生き抜いてきた身体が上げている、必死のメッセージなのです。ダッシュダッシュダッシュ

 

家族という密室の地獄

~二重思考(ダブルシンク)の呪い~ガーン

「親を悪く言うなんて」凝視

「育ててもらった恩があるでしょう」赤ちゃんぴえん

 

 

世間の常識は、時に凶器となってサバイバー(生存者)を襲いますピリピリ

 

 

逃げ場のない家庭で、親から傷つけられた子供は、生きていくためにある悲しい魔法を使わざるを得ません。

 

 

それは、「親は悪くない。悪いのはすべて自分だ」と思い込むこと真顔です。

 

 

これを専門用語で「二重思考(ダブルシンク)」と呼ぶこともあります。

 

 

親が悪だと認めてしまえば、子供は頼るものを失い、生きていけません。



だから、自分を悪い子と定義することで、


親との関係(命綱)を必死で繋ぎ止めようとするブルーハートのです。

 

 

その結果、大人になっても



「自分は愛される価値がない」ショボーン


「私は根源的に悪い存在だ」ショボーンという、



毒のような恥(シェイム)の感覚が消えません。

 

 

「私の魂は殺された。誰も私を信じず、見て見ぬふりをしたあの沈黙が、私から生きる願いを奪った」魂

 

 

あなたが抱える「自分はダメだショボーン」という感覚は、あなたの本質ではありません。びっくりマーク

 

 

それは、あの過酷な環境で生き延びるために、幼いあなたが身に纏わざるを得なかった「鎧」もやもやガーンのようなものなのです。

 

回復に必要なのは「裁き」ではなく「証人」ニコニコ

複雑性PTSDを抱える方が見せている様々な症状―


激しい感情の起伏、依存、引きこもり、身体の痛み。

 

 

これらはすべて、異常な環境に対する、正常で、懸命な適応努力の結果うずまきでした。

 

 

あなたの身体と心が選んだ反応は、あなたを今日まで生かすための、



英雄的な行為だったと言っても過言ではありませんまじかるクラウン乙女のトキメキ

 

 

回復への道のりは、無理に前を向くことでも、過去をなかったことにすることでもありません。

 

 

必要なのは、あなたが体験した事実と、その時の痛みや凍りついた反応を、



評価も批判もせずに、ただそのまま認めてくれる「証人」の存在ウインクです。

 

 

「あなたは悪くなかった」ニコニコラブラブ

 

 

「よく、生き延びてくれました」ニコニコラブラブ

 

 

そう言って、あなたの物語に耳を傾けてくれる安全な場所や関係性が、



薬以上にあなたの神経系を癒やす力ラブラブになります。

 

 

自分を責める手を、緩めてあげてください。



サバイバルの歴史に敬意を払われるべき存在なのですから。ふんわりリボン

 

 

回復は、直線的なプロセスではありません。

 

 

良い日もあれば、また暗闇に引き戻されるような日もあります。くるくる



でも、それは後退ではなく、癒しのプロセスの一部おすましスワンなのです。

 

 


安全な場所で、自分のペースで、自分の物語を語る権利があります。



そして何より、幸せになる権利があります。

 

 

【関連する治療アプローチ・理論】鉛筆

• 内的家族システム療法(IFS) 

 リチャード・シュウォーツ博士によって開発された、心の中の部分との対話を通じた癒しのアプローチ

 

• ポリヴェーガル理論 

スティーヴン・ポージェス博士による、自律神経系とトラウマ反応の関係を説明する理論

 

• ソマティック・エクスペリエンシング(SE) 

ピーター・リヴァイン博士による、身体感覚を通じてトラウマを解放する手法

 

• 箱庭療法 

砂箱の中にミニチュアを配置することで、言葉にできない心の世界を表現し、無意識の癒しを促す非言語的アプローチ

 

• トラウマインフォームドケア 

トラウマの影響を理解した上での支援アプローチ

 

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