5分で読める素人小説

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母さんの実家にはそこらじゅうに綺麗な絵が飾ってあった。
ある日増えた脱衣所の絵は脱衣所に似つかわしくない絵だった。
ばあちゃんに増えていく絵について聞いた。
一拍おいて、
「絵を描いてごらん。」
そう言われた。
描かなければ答えてくれそうになかったから、仕方なく絵を描いた。
ばあちゃんは
「綺麗な絵だね」
と言ってくれた。
そして、家の絵はばあちゃんが全部描いたことを知った。
脱衣所の絵を外してごらんと言われ、言われるがままに外すとそこには壁に大きな穴が空いていた。
「じいさんがこないだ酒飲んだ時にやっちまったんだよ、私が避けたら壁に穴が空いてしまってね」
とばあちゃんは笑って言った。
僕はもしかしてと、家中の絵を外して回った。
全て、大きな傷や穴を隠すように飾られていた。
夕飯をごちそうになる時、じいちゃんと目があった。
僕の前で暴力をふるっていたことは無い。
ただ、母さんは被虐待児だったらしい。
あった目をすぐに逸らした。
とても醜いものを見た気がして。
思えば母さんの体には昔からアザが残っていた。
僕が美しいと思っていたものは醜いものを隠すためにあったのだ。