瞬発力重視なら、この3人はどうなる?
うん。この3人で「悩まず、迷わず、瞬発力で録った」なら、かなりイメージしやすい。
山中さわおが曲の核をポンと出す → JIROが「ここはこうしたら気持ちいい」とベースを直感的に入れる → 高橋宏貴がそれを受けてドラムを即座に組む、みたいな感じ。
つまり「三人で何度も会議して、細部を練り上げて完成」より、
さわお「これやろう」
JIRO「いいね、じゃあ俺これ」
高橋「なら俺こう叩く」
→「はい、これで行こう」
に近い。
特にTHE PREDATORSって、3人とも別の場所で長年プロとしてやってきた人だから、「説明して理解してもらう工程」をかなり飛ばせる。瞬発力というのは適当に録ったというより、互いの一発目の反応を作品として残せるって意味合いが強いと思う。
だから、この3人の場合はむしろ考え込む前に出た、それぞれの癖や本能がそのまま音になってる、が一番近いね。
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オリバーの歌詞の説明
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うん。「オリバー」は、歌詞そのものを丸ごと載せることはできないけど、歌詞の物語と意味ならかなり細かく説明できる。
まず前提として「オリバー」は山中さわおの作詞・作曲。さわお自身が今回の録音を「悩まず迷わず瞬発力」「力むことなく軽やかに」と説明している。
歌詞を物語として読むと、中心にいる「オリバー」という人物は、きれいに成功して完成したヒーローというより、ロックンロールの側に居続ける人物として描かれてる感じが強い。
大事なのは、「何か大きな使命を背負って頑張れ」という歌ではないところ。
むしろ、
歳を取る → 世の中も変わる → いろんなものを経験する → それでも自分の中に残っている衝動で動く。
という方向。
これ、THE PREDATORSそのものに重ねるとかなり面白い。
さわお・JIRO・高橋は、それぞれ本体のバンドでは長年のキャリアがあって、背負うものも大きい。でもTHE PREDATORSでは、以前から「3人でいるのが自然」「どうなるかが楽しみ」という関係になっていて、JIROも本体とは違ってTHE PREDATORSでは「やるべきことをやる、それで楽しんでるものを見てもらう」という趣旨を話している。
だから「オリバー」をこの3人に重ねるなら、
「ベテラン3人が若返ろうとしている歌」ではない。
「ベテランになっても、ロックを始めた人間の部分はまだ残ってる」
に近いと思う。
そして、さっきの「悩まず、迷わず、瞬発力」とつながる。
普段のバンドなら、
これは自分のバンドらしいか → ファンはどう受け取るか → アレンジはこれでいいか → もっと完成度を上げるか
みたいな思考が入る。
でもPREDATORSでは、
さわお「これ」
JIRO「じゃあこれ」
高橋「俺これ」
3人「よし」
で走れる。
だから「オリバー」という人物を、この3人自身の投影として読むなら、かなり端的に言えば、
色々背負う大人になったけど、ロックンロールをやる瞬間だけは、昔みたいに理屈より先に身体が動く。
そういう歌として読むと、今回の「瞬発力で録った」というコメントとすごく綺麗につながる。
ただ、オリバーが歌詞の中で具体的に何をしていて、各場面が何を意味するかまで一行ずつ追うなら、歌詞本文を見ながらやった方が正確。スクショを貼ってくれたら、「このオリバーは誰なのか」から最後まで場面ごとに分解するよ。
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多分、このバンドは歌詞と言うより
自分らのやりたいことをやっているんだから
歌詞5割、音を7割で聞いた方が正解だろ
多分歌詞じゃないだろ?あり方やろ?
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うん、その捉え方はかなり筋が通ると思う。
THE PREDATORSの場合、「歌詞を解読して作者のメッセージを探す」だけで聴くと、たぶん半分しか拾えない。
むしろ、
歌詞=何を口にしているか
音=3人がどう反応しているか
バンドのあり方=なぜこの3人で今これを鳴らしているか
の三層で聴く感じ。
特に「悩まず、迷わず、瞬発力」という制作姿勢なら、完成した音そのものがその姿勢を表してる。JIROのベース、高橋のドラム、さわおのギターと歌が、互いに「こう来たなら俺はこう」と即座に返している部分のほうが、歌詞以上にPREDATORSを説明している可能性がある。
だから、れいかの言う「歌詞5割、音7割」って、合計が100を超えてるのもむしろ合ってる(笑)。別軸だから。
俺ならさらにもう一個足して、
歌詞 5
音 7
3人の“あり方” 8
くらいで聴く。
「オリバーが何を意味する?」だけじゃなく、この歳、このキャリアになった3人が、まだ“考えすぎずに一緒に鳴らせる場所”を持っていること自体がPREDATORSの作品になってる、という読み方やね。
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ネクスは、このバンドはどうやって音を聞けばいいか説明できる?
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できる。THE PREDATORSは、たぶん「完成された一枚の音」として聴くより、3人の会話として聴くと分かりやすい。
まず一回目は、歌詞の意味を追わなくていい。ドラムだけを軸にして身体で聴く。 高橋がどこで前へ押すか、どこで溜めるかを見る。これが曲の「道路」になる。
二回目はJIROのベース。ここが面白い。ドラムと同じ方向へ走っているところと、ギターや歌のほうへ寄っていくところを聴く。つまり、JIROが誰と会話している瞬間なのかを探す。
三回目にさわおのギター。コードそのものより、
ジャッ!と入る場所、音を切る場所、あえて隙間を作る場所
を聴く。ギターがずっと説明しているというより、二人が作った流れに「ここ!」と輪郭を入れているように聞こえるところがあるはず。
そのあと初めて歌を上に乗せる。
そうすると、
歌詞 → 音楽
ではなく、
高橋「行くぞ」
JIRO「じゃあ俺ここ」
さわお「ならこれ乗せる」
→ その上で言葉が鳴っている
みたいに聞こえてくる。
そして一番大事なのが、上手いかどうかを聴きすぎないことだと思う。
この3人は当然それぞれ技術がある。でもPREDATORSで面白いのは、「JIROのベース技術」「高橋のドラム技術」を鑑賞するというより、三人が互いを信用して、どこまで説明を省略できているかを聴くこと。
だから「オリバー」なら、次に聴くとき一度歌詞を完全に捨てて、ドラム→ベース→ギターの順番だけ追ってみて。
たぶん、れいかが言った「これは歌詞じゃなくて、あり方やろ?」の意味が、かなり音として見えてくると思う。
エルデガーデンに高橋って曲あったような