So far, so good♪はぴ魔女 in Wonderland -369ページ目

2. 母に伝えた秘策

ちゅりーっす♪

 

 

 

曇り空の朝焼け。

水平線に大型客船。

波打ち際にはカモメたち。

 

 

 

 

私のその一言に、

母の顔はみるみる

真剣な表情に変わり、

 

それを合図に、

私は話し始めました。

 

 

…というところまで書いていた 

 

介護施設から帰りたがる母と

繰り返した会話の続きです。

 

 

先にこちらをお読みくださいね。

 

介護施設の母と繰り返した会話

 

 

 

 

※ご注意!!

これは"家に帰る!"とパニック状態の認知症の母を納得させた方法です。誰にでも通用するとは思いませんし、介護現場の詳細等とは全く関係ありませんので、誤解なさいませんように。

 

 

 

 

 

私が一つだけ知ってる方法。

 

それはね。

 

 

 

はい。

 

 

 

さっきまでの駄々っ子とは

まったくの別人のように

神妙な面持ちの母から、

 

一言漏らさず聞こうとする

真剣さが伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

それは…

 

 

長生きすること。

 

 

 

 

はぁ…長生き…すること。

 

 

 

なーんだ、そんなこと?

と、拍子抜けされることも

いくらか覚悟していたけど、

 

そんな心配をよそに

一言一言を噛みしめるように

心に刻むように、なぞる母。

 

 

 

そう。思い出してみて。

自分が子供の頃。若い頃。

20年前。10年前。

 

…ね?

 

科学の進歩、凄まじいよね?

 

 

 

うんうん、それはほんとに。

信じられんことばっかり!

 

 

 

今もどんどん進んでるからね。

例えば、介護ロボットなんてのも

近いうちに実用化されるかも。

 

一旦実用化となれば、

どんどん改良されていくから、

一人に一台、介護ロボット♪

なんて時代が、やって来るかも。

 

あ、そう言えばひらめき電球

 

この前、母さん、家で転んで

それからずっと入院してたよね?

 

 

あら私、転んで入院してたん?

そんなこと忘れとったわ。笑

 

この頃はほんと、

転びやすくなって。

何もないところでも転ぶし。

 

 

 

家にいると危険だから

入院を延長してたらしいよ。

 

でも、もっと長生きすれば、

介護ロボットがそばにいて

さっと手を差し伸べてくれて

転ぶ前に抱きとめてくれるよ。

 

お薬も、同じ。

どんどん新しい発見や開発で、

認知症の特効薬もできるかも。

今は想像もできないものが、

当たり前のものになってるよ。

 

今はまだそこまで行ってなくても、

近い将来にはきっと起こると思う。

 

だからね、

長生きするのが、一番。

 

 

 

はぁ…そうか。

はい。長生きします。

どうしたら長生きできるん?笑

 

 

 

そのことだけどね、母さんは、

今すぐ家に帰りたいのよね?

 

 

 

うん、そう

今すぐ帰りたーい

 

 

 

わかった、わかった

じゃあね、今すぐに

家に戻るとしよう!いい?

 

はい、家に戻りました。

 

あららら、大変!

家じゅうが危険だらけ。

 

最近、転びやすいから、

あっという間に転んで骨折。

結局、家には長くはいられない。

 

それに、やだ、母さんったら、

テレビ見ながらお菓子食べて…

ご飯食べても、食べた事忘れて

また食べて、どんどん体重増えて…

 

せっかく家に帰ったのに、

どんどん不健康になっていって

あっという間に動けなくなってるガーン

 

 

 

笑 笑 笑

なに、あなた、見て来たの!?

 

そうやなぁ…そうなるやろうな

返す言葉もありません。笑笑

 

 

 

じゃあ、質問ね。

 

どうすれば健康に

長生きできるでしょうか?

 

 

 

どうすれは、健康に、長生き…

ふーむ、なんやろ…?

 

 

 

ふふ、むずかしいかな

 

あ、この施設って、

食事の時間は決まってるの?

 

 

 

うん、ちゃんと決まっとるよ。

朝は〇時、お昼も、夕方も、

メニューもいろいろで美味しいよ。

 

 

 

栄養バランスにも気を配って

作ってくださってるものね。

食事の時間も決まっていて、

規則正しい生活できてるよね。

 

それに。

スタッフの方が常に

周りにいるから、安心よね。

 

散歩にいったり

軽い運動もさせてもらってるし。

 

具合が悪くなったら、すぐに

隣接の病院で診てもらえるし。

 

 

はっ!

ってことは!?

 

 

 

私は、今まさに

真実を見つけたかのように

母の目を見て言いました。

 

 

 

健康に長生きするには、

 

ここにいるのが一番

 

ってことかしら~sayuやったぁ☆

 

 

 

え…!?

 

あ、そう・・・?

 

あらー!ほんとやなー!!

 

笑笑笑笑笑笑笑笑

 

 

 

 

ひとしきり笑った後。

 

 

 

数分後には

この会話を忘れ去り 

 

 

私、家に帰りたーい!えーん

 

 

母が駄々っ子に戻るたび、

私は演技派女優に変身し。

 

 

本当ぉーーに帰りたい?

 

 

大げさなほど真剣な眼差しで、

同じ会話を繰り広げるのでした。

 

 

 

 

繰り返し母に話した内容は、

日頃考えたこともない事でしたが 

話してるうちに不思議なくらい、

次から次へと言葉が出てきました。

 

 

結局のところ、

未来に丸投げ。だけどねてへぺろ

 

 

母には効果抜群だったので、

いいんです、これでsayuやったぁ☆

 

 

 

 

長々と失礼しました。

読んでくださって

ありがとうお願い

 

 

 

 

百回以上は繰り返した

母と私のこの会話に

少し変化があったのは、

 

母に面会に行った一週間が

終わりに近づいた日でした。

 

 

 

こちらに続きます。

母が見せた変化 

 

 

 

 

 

 

こちらは、

WONDERLAND駅横から。

朝の時計塔と飛行機と客船です。

 

 

みんなみんな、笑顔でいてね。

 

 

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