私が夕飯を作っていると、夫が寝てしまうパターンがまぁまぁある。
仕事で疲れているんだろう。まぁ私も仕事してるけどな。なんて過ることもあるが、寝てしまう事に対しては稀にこの考えが浮かぶ以外特に不満を持ったことはない。
問題は起こしてから。
我が夫、寝起きがまぁ悪い。
本人は反応が出来ないだけで頭も働いてないとは言うが、私目線では眉は吊り上がって、声は低くて、エアコンの音に消えてしまう程に小声故に不機嫌オーラバシバシな感じがする。
この日も夕飯を作っている間に夫は寝落ちしていた。
メニューは居酒屋勤務の時に習得した帯広トン丼。
出来たよーといつも通り声をかけたが、いつも以上に不機嫌っぽかった。
そして起きなかった。
よほど疲れているのかと、毛布を掛けてそのまま寝かせていた私は優しい。
しばらくして目を覚ました夫が食卓を見てキレた。
俺のトン丼が!ご飯の上に乗ってる!
何を言っているのでしょう。
世の主婦は共感してもらえると思うが、どんぶりメニューにするのは洗い物が少なくて済むからだ。
カツ丼もご飯の上に乗っていなかったらカツの卵とじだし、スタミナ焼肉丼も別皿だと焼肉定食だ。
だか夫は許さない。そして嘆く。
俺が!俺がこのトン丼をどれだけ好きか知っているだろ!これじゃあご飯に染みてるじゃないか!
正直知ったことじゃない。なら起きろ、この一言で終了だ。
俺に美味しいベストなトン丼を食べさせたくないんだ!
と夫の嘆きはしばらく続いたから、相当好きなのだろう。
いい加減面倒になったので、なら作り直すよと聖母のような対応を取った。
今日は!コレを食べるからいい!と不貞腐れながらも冷めても美味しいと食べていた。
さて、夫をそこまでめんどくさい男に変えてしまった魅惑のトン丼のレシピを記録しようと思う。
これもいつもざっくり目分量なので、分量は多分このくらいの量って判断で書く。
【材料 2人分】
・豚バラ肉⋆┈┈⋆150〜200g
・ご飯⋆┈┈┈┈⋆それぞれ一杯
・醤油⋆┈┈┈┈⋆90mlくらい
・砂糖⋆┈┈┈┈⋆大さじ4〜5
・水⋆┈┈┈┈┈⋆大さじ1
・お湯⋆┈┈┈┈⋆10ml
〈付け合わせ〉
・千切りキャベツ
・マヨ
・黄身
・海苔
【手順】
砂糖をフライパンに入れて、ギリギリ溶ける程度の水を入れ、火にかけながら溶かす
砂糖水の色が変わり始めたらお湯を入れる
⚠︎めちゃくちゃ跳ねる
ジュクジュクジュワァがピークを超えたら醤油を入れる
フライパンをゆすって加熱する
⚠︎スプーンやお玉を使わない
細かな泡がフライパン全体に発生するまで加熱する
ノンオイルで加熱したフライパンに肉を入れる
焼き色がつくまで動かさない
焦れないでちゃんと待つ
両面にいい感じの焼き色が付いたらタレを絡める
ご飯、千切りキャベツ、マヨ、肉、黄身・海苔の順で盛り付ける
仕方がないから日を置かずに後日また作ったらやっと機嫌が直った。
食べ物は時に人を狂わす。