答案の短さについて | ついたてのブログ

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弁護士一年目です。ついたての陰から近況をつづります。

戯れに、今年の予備論文合格者A氏B氏とついたてとの文字数と成績を、

ブログ上で公開されている再現答案で比較してみた。

 

A氏(100番台)

憲法2063字C

行政1806字A

刑法2362字B

刑訴1690字D

民法2182字B

商法2179字A

民訴1125字B

 

B氏(200番台) 

憲法1176字F

行政1683字A

刑法2037字B

刑訴1581字B

民法1999字A

商法1891字B

民訴1618字A

 

ついたて(400番台)

憲法1108字D

行政1202字B

刑法1725字B

刑訴1240字C

民法1082字C

商法1225字B

民訴1338字B

 

文字数順でみると、民訴以外の科目は、

「A氏>B氏>ついたて」という順にきれいに並ぶ。

成績と文字数が正の相関関係にあることが分かる。

 

合格者の答案で、ついたて答案よりも短い答案は、あまり目にしない。

本試では、「淡白すぎる」と諸賢から酷評された。

しかし、予備試験ではギリギリ通用したようである。

 

ついたて答案の文字数が少ないのは、答案構成に時間がかかってしまうからである。

30~35分を答案構成に充てていた。

残りの40~35分で、3ページ目の半分くらいのところまで書くという感じだった。

 

この分量で最後まで書き切るためには、工夫を要する。

配点の低そうなところから削っていく必要がある。

問題提起、規範の理由付けは、なるべく省略していた。

三段論法も、「規範定立→事実摘示→規範該当」という形だと、規範を2回書く必要があるので、

「事実摘示→規範該当」という形で書くことが多かった。

刑法の罪名は、最初に①窃盗罪と書いて、その後は①だけを書くようにしていた。

 

BC狙いであれば、これで十分である。