冬場は手足の抹消の血流がよくないため、とくに足先が冷たい方が多いと思われますが、かかとまで冷たいとやや問題です。


冬は「寒の気」によって、からだの陽気にダメージを受けてしまいます。


この陽気とは、からだの筋肉や関節の動きをスムーズにするといった、からだ全体の運動を助けるものでもあります。


寒とは水気であり、陽気は火気に属すため、水が火を消すという関係に当たり、冬場は、この陽気を守ろうとするために各関節も堅くなります。


漢方医学では、腎陽といって主に下半身を温める機能に対して、寒気が邪魔をすることになります。


また腎陽は、下半身を温めると同時に、その陽気によってからだの水分代謝に活性を与えているといった役割りがあります。


こうした背景がもとで、不活性の水分(飲)がもととなって、寒とともに更なる陽気の損傷と障害を生じて、様々な症状を引き起こすこととなります。


そのため首や、肩、腰、膝、指先などの関節のこわばりや痛みとなって現われます。


そして不活性のこの水分(飲)が、実は花粉症を悪化させる大きな要因なのです。